先日は、Sさん(50代女性)のレッスンでした。
Sさんは、大人になるまでピアノに触ったことがなく、
全くの初心者として入門されました。
ピアノを始めて2年程になり、だいぶ指が動くようになってきました。
先日のレッスンも、気持ちよく弾き始めたのですが、
どうしても、所々、途中で止まってしまいます。
「Sさん、綺麗に弾けているのに、曲の途中で立ち止まるのが惜しいですね。」
とお伝えしました。
すると「私、止まっていますか?」と聞くのです。
「はい、一瞬ですが、時々止まっていますよ。
片手ずつだと止まらないのですが、
両手になると、止まる傾向があるみたいです。」
「それは気がつかなかったです。」
そうなのです。
Sさんは、片手ずつ弾く時は、リズムの間違いなどはありません。
つまり、リズムを理解していないという訳ではないのです。
ただ、両手で弾く時は、指が鍵盤を捜す僅かな時間が、
音楽の流れを止めてしまうのだと思います。
そして、Sさん自身は、止まってしまう事に気が付いていないのです。
すると、Sさん自身が、そのことについて分析されました。
「それは多分、鍵盤を捜しながらも、頭の中ではメロディーを歌っているので
自分自身の中では、音楽が止まっていないからだと思います。」
そして
「指で鍵盤を捜すと、全ての神経がそこに集中してしまい、
メロディーの正確さまで考える余裕が無くなるのかもしれません。」
と仰っていました。
う~ん、そうなのですね~
その対処方法としては、まず、超ゆっくり練習することかな?
何時も弾いているテンポの、半分ぐらいのテンポで何度も練習すると
だいぶ違うと思います。
あとはやはり、片手ずつの練習を、丁寧にすること。
これに尽きると思います。
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2時間10分