昨日の夜は、浪人生H君のレッスンでした。
H君は、何時ものようにレッスン室に入ってきました。
そして、ピアノを弾き始めたのですが
何か、音がガサガサとしていて、何時もと雰囲気が違います。
「あれ? どうしたの?
いつもと音色が違うような気がするのだけど、何かあったの?」
と尋ねてみましたら、
「僕は初めから、◯◯大学なんて受けるつもりはないんです。」
と前置きをして、話し始めました。
そして、色々なストレスが相当溜まっていたのか、
勉強のこと、将来のことを、一気に話してくれました。
どうやら、受験勉強が思ったように捗らず、
それに伴い、志望校が定まらず、大きなジレンマを抱えているようでした。
センター試験まで、あと数ヶ月になり、焦ってきたのかもしれません。
私は、じっくりとH君の話を聞いた後で、
H君の乱れた気持ちが落ち着く様に励ましました。
今一番大事なことは、センター試験の勉強に集中すること。
模試の結果には一喜一憂しないこと。
浪人生でも、最後まで学力は伸びるので、諦めずに頑張ること。
学力のことは、遠慮せずに、教科の先生に相談すること。
予備校の先生方は、経験が豊富なので、
きっと良いアドバイスを頂けるから~等々。
息子達が受験期の頃、様々な先生方から伺った受け売りではありましたが、
H君が前向きな気持ちで頑張れるように話したのです。
H君の様子が、少し落ち着いてきたようでしたので、
「H君、じゃあ、最後にもう1度だけピアノを弾こうか。」
と促しました。
H君は、落ち着いた様子でピアノを弾きました。
今度の音色は、いつものように優しい音色でした。
頑張れH君
あと半年頑張れば、楽しい春が待ってるよ~