秋田駅で青森行きの快速電車に乗り換えました。
11分の乗り継ぎ時間に改札を出て、駅ビル内のコンビニで、二個セットのおにぎりとペットボトルの日本茶を購いました。
今日の夕食は梅干しと昆布のおにぎり二つのみです。
飛び乗った快速電車は19時23分に秋田駅を発車しまし。
乗客は少なく、ベンチシートに座る人達は皆、寛いだ姿勢でスマホの画面を覗いていました。
私は今も、スマホを持たぬ絶滅危惧種種ですが、こんな光景を目の当たりにすると、浦島太郎になったような気分を味わいます。
そんなスマホ所持が当たり前の時代ですが、私も持ちたいとは思いません。
多分あと何年かすれば、スマホがないと、バスや電車の利用時に不便を感じる予感はありますが、それはそれで、その時に対応できますので、急ぐ必要は全くありません。
「皆が持っている」という状況は、私がスマホを持つ為の理由とはならないのです。
夜のとばりに包まれて、快速電車が走り続ける間、幾度か、停車駅の光景などを撮影しようと試みましたが、全て徒労におわりました。
そして電車は、約3時間後の22時18分に青森駅に到着しました。
秋田からの電車を、改札口へ向かいながら振り返ると、電車の行先表示が既に「弘前」の文字に代わっていました。
このことに限らず、JRは車両の運用や労務管理に、無駄を出さない努力を図っているように見えます。
今回の旅でも、ローカル線の多くでワンマンカーが運行されていました。
普通列車が停まる多くの駅で無人化が進んでいます。
私が50年程前に学生だった頃、全国の県庁所在地では、鉄道駅が都市の玄関口でしたが、今は高速道路のICがその機能を担い始めています。
全国の地方都市やその近郊に於いて、鉄道は中長距離を繋ぐ特急列車などを除き、普通列車は住民の足としての機能を車に譲り、既に後戻りできない状況になっています。
私は鉄道が好きで、一日中電車に乗っていても飽きることはありません。
しかし、それほど好きな鉄道であっても、利用する人が居なくなれば、経済的合理性に従わざるを得ません。
なので私は、今という時代の節目に際して、普通列車で全国の旅が楽しめるタイミングを見逃したくないと思うのです。
そして4年ぶりに降り立った青森駅は、4年前の記憶と大きく変わっていました。
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