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日本で唯一 太平洋と日本海に接する町

2023-10-14 00:11:16 | 「青春18きっぷ」花の旅 北海道 Ⅱ

 八雲駅を出た列車は7分後に山崎駅に停車しました。


 進行方向左側の駅の周囲に数件の民家が見えます。


 民家の横で、屋根の高さを超える針葉樹が気になりますが、木の種類が分かりません。


 以前の記事にも書きましたが、今回の旅のテーマの一つが「マツの北限地」なので、針葉樹を見るとレンズを向けたくなります。

 

  
 反対側に噴火湾の海原が広がっていました。


 この辺りの噴火湾は、視界の先が湾口なので、海がひろやかです。

 


 次の黒岩駅名はアイヌ語の「クンネ・スマ(黒い・石)」に由来し、付近の海岸に黒い柱状節理の岩礁があるそうです。


 そして、黒岩駅の所在地は北海道二海郡八雲町黒岩です。


 二海郡八雲町は日本の市町村で唯一、同一行政区内で太平洋と日本海に接しています。

 

 2005(平成17)年に山越郡八雲町と爾志郡熊石町が合併し、二海郡八雲町が発足しました。

 

 その時初めて、日本で太平洋と日本海に接する町が誕生しました。


 同時に新設された二海郡(ふたみぐん)は、太平洋と日本海に面するという意味が名の由来で、二海郡は八雲町だけで構成されます。

 

 
 列車は長万部町に入り、国縫(くんぬい)駅に停まりました。


 クンヌイはアイヌ語の「クンネヌイ(黒い・野火)」や「クンネナイ(黒い・川)」が名の由来と説明されます。これを「くんぬい」と読める人は相当の北海道通だと思います。

 

 例えば、私の周囲の人達はみな、後志(しりべし)を「あとし」と読みますが、それが普通なのだと思います。


 1987(昭和62)年3月16日までは、この駅から日本海側の瀬棚町まで、瀬棚線が渡島半島を横断していました。


 瀬棚線には、函館から直通の急行「せたな」が運行されていました。


 瀬棚線廃止後は瀬棚町から長万部まで1日7本の代替バスが運行されていますが、その代替バスも近年利用率が低下しているようです。

 


 次の中ノ沢駅は、来年春のダイヤ改正に併せて廃止される予定で、1904(明治37)年から120年間の歴史に幕を下ろすことになります。

 

 開業当初は紋別駅と名付けられましたが、北海道内に同名の駅が多いことから、1914(大正3)年に中ノ沢駅に改称されました。

 

 中ノ沢の名は、この場所が二つの川の中間にあって、沢を成すことによります。

 


 中ノ沢駅を出ると程なく、車窓右手に並走する国道5号線が見えてきました。

 

 この国道も、高速道路の道央道が函館付近まで伸びた今は、昔程の交通量ではない気がします。

 


 列車が森駅を出た頃から私は、駅名などの撮影をせずに、のんびりと窓の景色を眺めながらETさんと旅の話しを続けてきました。


 この時ETさんから、ネットカフェに泊まることを教わりましたが、それが後で役立つことになります。


 そして列車は11時12分、2時間56分の運行を終えて、長万部(おしゃまんべ)駅に到着しました。

 

 

 

 

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