旭川の駅に近い河原のテントで目を覚ましました。
近くの森で小鳥達の囀りが聞こえます。
そして私はもう一度ブランケットを被り、二度寝の夢に戻りました。
旭川から先は、5時41分の富良野行きに乗って富良野から根室を目指します。
しかし今日は、旭川で安息日の予定です。
2019年の青春18きっぷの旅で、無理目のスケジュールをこなし、喘息を発症したので、今回は体を休めることにしました。
なにしろ、昨晩は青函フェリーで4時間程の睡眠しかとれていないのです。
古稀を過ぎたら無理は禁物です。
しかしその翌日、私は旭川駅の改札口で狼狽えました。
富良野行き列車の発車時間が6時41分と表示されていたのです。
改札口で駅員に確認すると5時41分発の富良野行きは休日運休だそうです。
そうか!今日は日曜日なのか!
この十数年間、毎日が日曜日だったので、曜日の感覚がマヒしています。
ということで、今日も安息日です。
という失敗談でブログを面白くして(負け惜しみです)、旭川で十二分に体を休めた私は、月曜日の富良野線の始発列車に乗り込みました。
列車が列車が発車すると、旭川駅の南側に作られた公園とその奥に幌内山地の山々が見えました。
私はこの景色を初めて見ます。
と言うのも、私が旭川で暮らした40数年前に、函館本線や富良野線は地上を走っていたので、旭川駅から、西の方角に山は見えなかったのです。
そして程なく、列車は神楽岡(かぐらおか)駅に停車しました。
この駅の近くに、精神科医の田上先生がお住まいでした。
先生は、私が山で高山植物の写真を撮ることを知り、それが切っ掛けで、山へ一緒に登って高山植物の写真を撮り歩いた日々を思い出します。
何度かご自宅に招かれ、クラシックレコードを聴きながらワインを頂いたこともありました。
その次が緑ヶ丘駅です。
この駅は住民の請願によって、1996(平成8)年に開業しました。
駅の周囲に住宅が立ち並んでいます。
旭川の社会人山岳会で一緒だったTさんが、この辺にお住まいの筈ですが、ご健勝にお過ごしでしょうか。
列車が次の西御料駅を出た頃から、周囲に田が広がりました。
西瑞穂駅付近で、左手に旭川空港を載せる丘陵地が見えてきました。
そして西神楽駅。
私は、ほぼこの辺りまでが旭川市内のイメージを持ちます。
ところで、あまりにも慣れ親しんできた旭川なので、何でアサヒカワなのを考えたことはありませんでした。
そこでググってみると、
「市内を流れる忠別川をアイヌが「チュクペツ」と呼ぶのを和人が聞いて、「チュプペツ(太陽川=日が昇る川)」と解釈して、1890(明治23)年に命名された」だそうです。
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