私はETさんと一緒に長万部駅の跨線橋を渡って4番線ホームで列車を待ちます。
目の前の待避線に一両の気動車が停まっていました。
この車両が我々を倶知安まで連れて行ってくれるようです。
目の前に倶知安行きが待機していますが、今日現在、函館本線の長万部と蘭越の間は普通列車がたった4本運行されるのみです。
蘭越から先は列車の本数が増えますが、長万部から先の函館本線はローカル線並みです。
ところで、最初の写真の気動車を囲む景色が非常にスッキリしています。
架線がありまあせん。
今更ですが、函館本線は新函館北斗と小樽の間が電化されていないのです。
しかも、長万部・小樽間は全て単線です。
普通列車が一日4本なら無理もない話です。
そんな函館本線の運行状況を確認する為にJRの時刻標を調べて、面白いことに気付きました。
下が函館本線の時刻標ですが、何か違和感を覚えませんか?
私は、函館本線の上下線の運行本数が非対称であることに気付きました。
長万部から蘭越方面へ1日4本の列車が走り、蘭越から長万部へ1日5本の列車が走ります。
こんなことを続けていたら、長万部に車両と運転手さんが積み上がってしまうのではと心配します。
そのイメージを絵にすれば、こんな状況です。
勿論、こんなことにならない対策が施されている筈ですが、長万部と蘭越間の列車運用本数が非対称なのは、どんな理由があるのでしょうか。
どなたかご存知の方はいらっしゃいますか?
それにつけても、興味深い話しです。
私はETさんと、列車に揺られながら長万部での経験を語り合いました。
とは言っても、ETさんは50歳、私は72歳で、壮年と高齢男性二人の会話は姦しくはなりませんが、ETさんは長万部でカニ飯を食べてきたそうです。
そういえば、長万部はカニ飯弁当が名物でしたよね。
そして、前回の旅で出会った「まんべくん」を思い出しました。
私は歳とるとともに、お腹が空かなくなったので、お昼は菓子パン一個で済ませました。
長万部駅を出た列車は緑に包まれた線路を北へ向かいます。
そして写万部山らしき山が見えてきました。
この辺りが二股駅の筈ですが、駅のホームは私達が座った席の反対側なので、写真はありません。
二股という地名は、この辺りで二股川と知来川が合流することに由来します。
二股川の上流には、全国の秘湯ファンが一度は訪ねたいと願う「二股らぢうむ温泉」があります。
私もかなり前から意識していますが、二年前の夏も、この辺りに来る時は何時も、何処かを目指して走り抜けるばかりで、ゆったり湯に浸かって、という気分になりません。
非常に勿体ない話です。
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