Men's wear      plat du jour

今日の気分と予定に、何を合わせますか。 時間があれば何か聴きましょう。

Dimples

2011-04-19 | Blues
 先週、数年振りで中村君にばったり会いました。
結婚前には、一時期毎週のように波平君と中村君と週に数回飲んでました。波平君はギターとジーンズ、中村君は腕時計好きで、私は何好きだったんでしょう。

お父さんになっても、童顔はそのままで、着こなしもぴったりきまっていました。



吉水君にも久しぶりに会って昼をとっていると、彼が以前一緒に仕事していたフランス人の話になりました。
ある日、相手のタイにディンプルが何時もないことを質すと、「あなたこそ、そんなサスペンダーして何ですか。あなたはあなた、私はわたしでしょう」と返された思い出を聞かせてくれました。

なるほど御尤もです。さすがフランチェーゼ、口では敵いません。
「でも時が経てば分かるだろう.......
君は君の、僕は僕の道を行くとき」なんて感じのボブ・ディランの歌を思い出しました。

それでもやはり、趣味は磨かれていかないとなりません。
一歩間違うと、ディンプル作るとネクタイ傷みそうで、なんて言う人と一緒になってしまいます。
拘りに貫かれて「死んでもディンプル作りません」とかいう場合なら、後年のウィンザー公みたいに厚い芯のタイを作らせて遊ぶ余裕でも欲しいところです。

でも一時期より、先のフランス人の言葉に気分が傾くのも事実です。
それは既に数十年前、伊丹十三さんが書いたように、個性的であろうとするつもりが画一的、というパラドックスから抜け出せない現実を見続けた所為かも知れません。

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