今回は百回目を記念して、ゲーリー・クーパー。
クーパーは1901年、意外なようですが判事の子としてモンタナ州に生まれています。本を読むより、牛や馬の世話をしたり自然の中で遊ぶ方を好んだキャラクターが、後年多くの人に好かれ、アメリカ人の理想像として見られたような人物像を形作ったようです。
娘が出版した家族の写真集には、クーパーが学生の時ノートに落書きしたカウボーイの絵が挿入されています。
若い時にはメイル・ビューティーと呼ばれたくらいなので、モテたクーパーも結婚後は落ち着いていたようですが、良く知られているように四十七歳の時「摩天楼」で共演した二十二歳のパトリシア・ニールと恋に落ち、一時は家を出てしまいました。
当時はモラルが厳しかったので、普通こうなるとその度に離婚・結婚を繰り返したりするスターが多かったのですが、クーパーの妻はカトリック教徒で離婚できず、クーパーもまたそこまで踏み切れなくて二年ほどで家庭に戻ったそうです。
そう思って「昼下がりの情事」等観ると、大富豪のフラナガンさんも少し陰影が付いてくるような気がします。また、この映画ではプレイボーイでならしたモーリス・シュバリエが娘を案じるお父さんで探偵という役どころも愉快です。
そんな事柄を知らなくても、以前取り上げたエルンスト・ルビッチ作品など十分楽しめます。
人物のエレガントさを形作る要素に、作為の無さ、無頓着さを挙げる場合もありますが、馬に乗っていないと手足の始末に困っているように見えると評されたクーパーは、差し詰めその要素が十分と言えるかも知れません。
クーパーは1901年、意外なようですが判事の子としてモンタナ州に生まれています。本を読むより、牛や馬の世話をしたり自然の中で遊ぶ方を好んだキャラクターが、後年多くの人に好かれ、アメリカ人の理想像として見られたような人物像を形作ったようです。
娘が出版した家族の写真集には、クーパーが学生の時ノートに落書きしたカウボーイの絵が挿入されています。
若い時にはメイル・ビューティーと呼ばれたくらいなので、モテたクーパーも結婚後は落ち着いていたようですが、良く知られているように四十七歳の時「摩天楼」で共演した二十二歳のパトリシア・ニールと恋に落ち、一時は家を出てしまいました。
当時はモラルが厳しかったので、普通こうなるとその度に離婚・結婚を繰り返したりするスターが多かったのですが、クーパーの妻はカトリック教徒で離婚できず、クーパーもまたそこまで踏み切れなくて二年ほどで家庭に戻ったそうです。
そう思って「昼下がりの情事」等観ると、大富豪のフラナガンさんも少し陰影が付いてくるような気がします。また、この映画ではプレイボーイでならしたモーリス・シュバリエが娘を案じるお父さんで探偵という役どころも愉快です。
そんな事柄を知らなくても、以前取り上げたエルンスト・ルビッチ作品など十分楽しめます。
人物のエレガントさを形作る要素に、作為の無さ、無頓着さを挙げる場合もありますが、馬に乗っていないと手足の始末に困っているように見えると評されたクーパーは、差し詰めその要素が十分と言えるかも知れません。