年明け最初の週末、というか5日といったほうが早いと思いますが、お洒落な方をお見かけしました。
私より少し上くらいの女性でキャメルカラーのコートに鼈甲柄の眼鏡、近づくにつれ「あぁイディス・ヘッドに似てる」と思っていると、前から来る自分と同じような色のポロコートを着た男が見るからか、その目線は私の頭にいってたように見えました。
イディス・ヘッドは、グレース・ケリーの衣装をはじめ数々の映画で衣装を担当して8度オスカーに輝いた人です。
清潔感があって何気ない感じも、本でみるE.Hのイメージと重なります。
その方が衣装を扱う可能性が0とは限りませんから、遠くない所にイディス・ヘッドがお住まいかと無理にも妄想をかき立て、横に並んでも遜色ない例えばケーリー・グラントのみたいにコンプレックスを補完してくれる服とか、作ろうとするものにも力が入ります。
E.Hは自分のデザインが流行に取り入れられるようになっても、「私は流行を作り出したいわけではない、ただ女優たちの美しさを引き出したいだけ」と語ったそうです。
グレース・ケリーのウェディング・ドレスをぜひ担当したいと念願しながら叶わなかった話など伝説は、川本三郎さんの本がお薦めです。
何度も使ってるこのイラストですが、記憶の中では手前のスーツは普通のグレー・ヘリンボーンのイメージでした。
よく見直すと隣り合う柄がイーブンでなく、だいぶ違ってます。
似たのがありましたが、やはり頭の中ではこれでなく普通のヘリンボーンだと言ってます。