前回の話で「好きな人」についてちょっと書いた直後、お邪魔したところで積んであった雑誌の中から一昨年のゲーテ11月号を見ていると、音楽関係の特集でCharのインタビューがありました。
「'60~'70年代のクラプトンはプリミティヴ。ところが'80年代中ごろからお洒落になった。レコードからCDになって音楽シーン全体がデジタル化し、ロックが商品化され、プロデューサーが表に出てきた時期です。プロデューサーの手で加工された音を好むか好まないかはリスナーしだい。ただ、音楽が洗練されるとスリルは失われます。最近のクラプトンのライブは、企業の部課長がきれいどころの女子社員を連れていく音楽ですよね」
その対極にいるのがジェフ・ベックだそうで。
「ジェフは“ギターで歌う”ことを毎日徹底的に追い求めているから、今も新しい。アームの精度は信じられないレベルです。僕、本当に弾いているとは思えなくてね。ステージ下まで行って見たほど。世界中のギタリストがジミ・ヘンドリックスの亡霊を追い求めるのがロックギターの歴史。27歳で死んだジミヘンはエレキギターとアンプで成しうることはほぼ全部やってしまいましたから。そのジミヘンが表現できなかった音を弾いたのが、ただひとり、ジェフです」
とのこと。
思わず前に行ってしまうような、こういう人はもちろん相当「好きな人」ですね。
因みに、最後にCharの「人生の5枚」というのが挙げてあります。
レッド・ツェッペリンの1枚目('69)、グッバイ・クリーム('69)、ダニー・ハサウェイのライブ('71)、クリムゾン・キングの宮殿('69)、グランド・ファンク・レイルロード登場('69)だそうです。
「'60~'70年代のクラプトンはプリミティヴ。ところが'80年代中ごろからお洒落になった。レコードからCDになって音楽シーン全体がデジタル化し、ロックが商品化され、プロデューサーが表に出てきた時期です。プロデューサーの手で加工された音を好むか好まないかはリスナーしだい。ただ、音楽が洗練されるとスリルは失われます。最近のクラプトンのライブは、企業の部課長がきれいどころの女子社員を連れていく音楽ですよね」
その対極にいるのがジェフ・ベックだそうで。
「ジェフは“ギターで歌う”ことを毎日徹底的に追い求めているから、今も新しい。アームの精度は信じられないレベルです。僕、本当に弾いているとは思えなくてね。ステージ下まで行って見たほど。世界中のギタリストがジミ・ヘンドリックスの亡霊を追い求めるのがロックギターの歴史。27歳で死んだジミヘンはエレキギターとアンプで成しうることはほぼ全部やってしまいましたから。そのジミヘンが表現できなかった音を弾いたのが、ただひとり、ジェフです」
とのこと。
思わず前に行ってしまうような、こういう人はもちろん相当「好きな人」ですね。
因みに、最後にCharの「人生の5枚」というのが挙げてあります。
レッド・ツェッペリンの1枚目('69)、グッバイ・クリーム('69)、ダニー・ハサウェイのライブ('71)、クリムゾン・キングの宮殿('69)、グランド・ファンク・レイルロード登場('69)だそうです。