「運命は従う者を潮にのせ、抗う者を曳いてゆく」からかどうか分かりませんが、イタリア繊維業界の不景気の波はいかんともしがたく、持ちこたえられなかった中小はもちろん、大手でさえコングロマリットに吸収されるなど、死屍累々タガワヨースケという感があります。
10年後と言わず、5年後にはかなり違った業界地図になっているでしょう。
それぞれのミルやマーチャントが、得意な生地を良心的な質と価格で供給できる環境が失われていくと、既製服にとってかなり深刻な状況が予想されます。
今だって、各既製服メーカー似たような色柄を並べて選択肢があるようで実はないという現実に、買う側は閉塞状況に陥っているのに、生地屋が体力を失いバリエーションを出せなくなると、更に月並みな色柄の製品しか店頭に並ばなくなります。
そのうち生地屋・商社が言わなくても、ロスを回避するためにとメーカーが自主的に発注をまとめ、違うのは店名のエチケットだけで生地は一緒のものばかり、なんて日も来ないとも限りません。
展示会シーズンです。
ピッティから帰ってきたばかり、という初対面の人に会いました。
どこのブースも同じようなコーディネートだった、という話を事細かに聞かせてくれます。
そのあと話が展開しないので、であなたはそれを見て何を作りたいの?と聞きたくなりました。
一般に、人は見たいものしか見えない、といいます。
まさか、トレンドだからそこは押さえたいとか言い出すんじゃないかとハラハラしました。
ゴキデンの、いゃ、あなたのモーマクには何か他のものは映らなかったの?、と問うてみたい衝動を抑えたまま別れると、夜空ノムコウが聴こえてきました。
明日は、本当に待ってくれているでしょうか。
違う夜空。
10年後と言わず、5年後にはかなり違った業界地図になっているでしょう。
それぞれのミルやマーチャントが、得意な生地を良心的な質と価格で供給できる環境が失われていくと、既製服にとってかなり深刻な状況が予想されます。
今だって、各既製服メーカー似たような色柄を並べて選択肢があるようで実はないという現実に、買う側は閉塞状況に陥っているのに、生地屋が体力を失いバリエーションを出せなくなると、更に月並みな色柄の製品しか店頭に並ばなくなります。
そのうち生地屋・商社が言わなくても、ロスを回避するためにとメーカーが自主的に発注をまとめ、違うのは店名のエチケットだけで生地は一緒のものばかり、なんて日も来ないとも限りません。
展示会シーズンです。
ピッティから帰ってきたばかり、という初対面の人に会いました。
どこのブースも同じようなコーディネートだった、という話を事細かに聞かせてくれます。
そのあと話が展開しないので、であなたはそれを見て何を作りたいの?と聞きたくなりました。
一般に、人は見たいものしか見えない、といいます。
まさか、トレンドだからそこは押さえたいとか言い出すんじゃないかとハラハラしました。
ゴキデンの、いゃ、あなたのモーマクには何か他のものは映らなかったの?、と問うてみたい衝動を抑えたまま別れると、夜空ノムコウが聴こえてきました。
明日は、本当に待ってくれているでしょうか。
違う夜空。