これを書いている現在、ウィンブルドン2011女子シングルス・決勝の真っ最中であります。
声を出しまくるシャラポワ対声を出さないサケトバ、じゃなかったクビトバの戦いです。
今回たまたま観ていた日には、一度も降雨がありませんでした。
屋根もあるし、突然の雨にコートをシートで覆う名物の場面も、懐かしいくらいです。
かわりに、様々な帽子の人々を今シーズンも見ることが出来ました。
池波さんのエッセイに「帽子」というのがあります。
『戦後、日本の男たちは帽子をかぶらなくなったが、むかし、階級制度下の日本では、どのような階級に属していようとも、大臣も大工も商人も帽子をかぶっていた。
私も十代の若いころから帽子をかぶっていたが、その利点をあげれば、先ず第一に年齢が不詳に見えることだ。
ソフトをかぶっていれば、十八か十九の私が二十四、五には見られた。もともと老け顔の所為もあったろう』
利点の二つ目は、言うまでもなく頭部を保護してくれることです。
現代は「カワイイ」ことがインで、大人っぽいことはアウトと言わないまでも、かなり分が悪そうです。若い男子の帽子需要も、女の子たちから広まった帽子ブームの延長上にあります。
それを見たおじさんたちも、昔取った杵柄か負けじと「麦藁帽子で育った」とばかり、ごく自然に帽子に手がのびて、暑い昨夏からドライブがかかったように売れているそうです。
ウィンブルドンの映像でたまに客席がアップになると、リボンを替えて楽しんでいるらしい方々が見えました。
池波さんが書いたように、誰もが帽子をかぶっていた時代には、下段の画像のように様々のリボンを揃えた店があって、困るほどの選択肢があったことでしょう。
声を出しまくるシャラポワ対声を出さないサケトバ、じゃなかったクビトバの戦いです。
今回たまたま観ていた日には、一度も降雨がありませんでした。
屋根もあるし、突然の雨にコートをシートで覆う名物の場面も、懐かしいくらいです。
かわりに、様々な帽子の人々を今シーズンも見ることが出来ました。
池波さんのエッセイに「帽子」というのがあります。
『戦後、日本の男たちは帽子をかぶらなくなったが、むかし、階級制度下の日本では、どのような階級に属していようとも、大臣も大工も商人も帽子をかぶっていた。
私も十代の若いころから帽子をかぶっていたが、その利点をあげれば、先ず第一に年齢が不詳に見えることだ。
ソフトをかぶっていれば、十八か十九の私が二十四、五には見られた。もともと老け顔の所為もあったろう』
利点の二つ目は、言うまでもなく頭部を保護してくれることです。
現代は「カワイイ」ことがインで、大人っぽいことはアウトと言わないまでも、かなり分が悪そうです。若い男子の帽子需要も、女の子たちから広まった帽子ブームの延長上にあります。
それを見たおじさんたちも、昔取った杵柄か負けじと「麦藁帽子で育った」とばかり、ごく自然に帽子に手がのびて、暑い昨夏からドライブがかかったように売れているそうです。
ウィンブルドンの映像でたまに客席がアップになると、リボンを替えて楽しんでいるらしい方々が見えました。
池波さんが書いたように、誰もが帽子をかぶっていた時代には、下段の画像のように様々のリボンを揃えた店があって、困るほどの選択肢があったことでしょう。