Men's wear      plat du jour

今日の気分と予定に、何を合わせますか。 時間があれば何か聴きましょう。

Ribolla Gialla

2013-10-17 | Others
 昔、CMソングだったかで「A・B・Cは知ってても、それだけじゃ困ります」というのがありました。
ジャクソン5というわけでなく、もちろん何かの宣伝です。

食欲の秋、第2回は..........
世界中どこへ行っても白がシャルドネばかりだというので、何か他のはないの?と、Anything but Chardonnayと言った人がいるそうで、それを略してABCだそうです。



10月も1週すぎたその日は朝から気温が高めで、28℃の予報。湿度も高めでした。
ムシ暑いです。
昼近くに、白井さんからTELあり。
家人もまじえて久しぶりに3人で、フランコでお昼にしましょうと待ち合わせました。

近くにいるかなと、一応筒井君に「2時頃いきます」と連絡してみます。
すると、「どちらのフランコですか?」と記憶喪失みたいな意味不明の返信がありました。

横浜駅を出て、盲導犬育成募金のゴールデンをかまって店にむかうと、遠目にも黒っぽいカッコした男性が仁王立ちしています。
近づくと、ブルーのジャケットにグレーのパンツ、控え目なタイの筒井君です。
「どうしたの、そのカッコ?」
「今日オープンなんですよ。知ってるのかと思った」
「あら、そうだったの、おめでとうございます」
何かメールの文面がヘンだったのは、そのせいでした。

新店は、一人で気軽にカウンターで昼をとってもいいし、飲んでもいいしというスタイルで、店の名は「Mescita Franco」というそうです。
とりあえず隣のトラットリアの席に着き、前菜からプリモ、そして白井さんの主食「牛」それにドルチェ、プラス白・赤と夜みたいに一通りいただくともう3時間近いです。

筒井君の「菅家君も待ってるから」と言うのを合図に、15歩となりの新店へお邪魔しました。
外からは分かりませんでしたが、壁いっぱいに葡萄酒がならんでいたので聞くと、約850種あるとのこと。壮観です。
菅家君は7割方味わったそうで、「肝臓とのたたかいだね」と言いつつ、海外の洋服屋へ行った時みたいに目が泳いでしまいます。

その日筒井君が選んでくれたのは単一のリボッラ・ジャッラで、まだ暑熱が去らず、気だるい「サマータイム」が聴こえてきそうな夕暮れにピッタリでした。

そう書いてくると、食べ物の話ばかりしていたみたいですが、その日の話はいつになく入り込んだ服の話がほとんどです。
へらへら笑いながら堅い話をしてたのは、美味しいワインのおかげに違いありません。
他にはミラノ、フィレンツェ、ナポリの三都物語。
「一度、皆さんでご一緒したいですネ」
「洋服屋なのに、洋服買いに行きますか」
「じゃ、タバコやめないと.....」
夜はもう何も入りませんでした。



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