土曜日,高知県出身の作家,有川浩さんを応援する意味で阪急電車を見て,東京入りしました.
移動の空白の時間にはよく映画に行きます.
3月からはまだ3本目ですが・・・(ツーリスト,英国王のスピーチと阪急電車)
今回はブラックスワンと迷いましたが,やはり心身の疲労から,
重くなりたくなく,無意識に阪急電車を選んでしまいました・・・,いや有川浩さんの応援でした.
たぶん,疲れているのでしょう.
身体化された自己に基づく意思決定なのです.
阪急電車を見終えて,少し心地よくなりました.
久しぶりに宮本信子さんの演技をみて,ほくそ笑みました.
東京駅の八重洲側が新しくなっており,少しぶらぶらし,
一人で食事をとる.
実に講演で夕食を一人でとるなんて,
超久しぶりで,新鮮で,心地よい.
たまには接待なしで一人で食事をする.
これが何と幸せなことかと思う.
20代半ばで実習訪問の際には意外と一人が多かったような記憶がよみがえりました.
人間にとって,記憶とはかけがえのないもの.
記憶は消し去ることができない,まさに自分そのもの.
外の世界は変われども,内の記憶は更新はされるが,
人の手では絶対に介入できないもの.
リセットはできないのであり,
記憶こそが人間の本質であると思いました.
丸ノ内ホテルに入り,
優雅な気分になりつつ,
リフレクソロジーを受け,
リンパの流れの調整をしてもらいました.
翌日は,学習できていないため,
身体の重さが増えましたが,
講演を5時間したあとも,
疲労感はそれほどなく,帰りの新幹線は心地よく移動できました.
これは効果か,プラセボか?
プラセボであっても,それは効果の証.
とても大事な心理的,脳科学的作用なのです.
Geneの加藤氏がわざわざリフレを予約してくれていた.
懇親会はなく,リフレを予約する.
なんとも感謝する次第です.
40歳には心地よい夜でした.
日曜日は科学技術館で5時間の講演.
行きのタクシーからは皇居付近は厳重の警戒.
日中韓の首脳会議のため,東京は重苦しい雰囲気でしたが,
皇居付近はいつ来てもとてもきれいで,
いや,東京は道が広く,緑が多く,
そして建物がスタイリッシュ.
東京は本当にきれいな街だといつも思います.
科学技術館,何年ぶりに来たのだろう?
以前は旅行か,武道館の後に立ち寄ったのか,
定かではありません.
理学療法士,作業療法士,言語聴覚士,
看護師,医師に講演を聴いていただきました.
会場には300名の受講者がいて,
12000円分の講演になるだろうか?と襟が正されました.
余計な話はできるだけ封印すれば,
意外と順調に進み,スライド100枚以上を説明できました.
最近,比喩が多すぎて,講義が進まない傾向にありましたので,
新たなパターンがつくれ嬉しかったです.
損傷脳の特徴.何が活かされていて,何が使えるか?
どの領域とどの領域の機能代行を求めるべきか?
運動学習手続きとして何が使えるか?
そして,4aと4pの機能特性から考えるニューロリハビリテーションについて話しました.
おおむね表情からは良好だったと思っています.
久しぶりに心地よい講演でした.
いや,本当に久しぶりです.
3時間~5時間がベストですね.
それ以上になると,心身が疲弊してしまう場合があります.
患者さんを正の強化にすすめていくためには,
自分自身が幸せでなければなりません.
自分が幸せであること.
ささいなことを幸せと感じること.
これがリハビリテーションセラピストには必須の条件かもしれません.
自分が幸福でなければ,人をhappyにはできません.
自分自身が負が強化されないように,
目標を操作することが大切なのです.
16時半に講演を終え,
そのままタクシーにのり,東京駅まで.
17時の新幹線にのり,
まさに時間のロスがないような形で帰ることができました.
それでも奈良に21時.
グリーン席では芸能人らしい方が...みんな疲れています.
自分は疲れているけど,自分の人生は生きている以上happyなのだと思うのです.
楽しいことだけでなく,苦しいことも感じることができる身体.
そして,それを問題解決してくれるかけがえのない脳.
そして何よりも,そうした試練を与えてくれる環境,自然は私にとって唯一無二のかけがえのないものだと思うのです.