中学入試・算数の小部屋

中学入試に出される算数の問題は、一般の人にとっても、なかなか良くできた脳トレです。

日常生活からの出題。

2009年08月15日 | 中学受験算数・問題
ある店で買い物をすると、現金ではらった金額の5%分がポイントとしてもらえます。持っているポイントは、次回からの買い物に1ポイントを1円として使うことができます。
今、花子さんと太郎さんはそれぞれ800ポイントを持っていて、5040円の品物を買います。
次の(ア)(イ)(ウ)にあてはまる数を求めなさい。

(1)花子さんが、代金を現金4940円と持っているポイントのうちの100ポイントではらったら、次回から使えるポイントは、残ったポイントと合わせて(ア)ポイントになりました。

(2)太郎さんが、代金(イ)円と持っているポイントのうちの(ウ)ポイントではらったら、次回から使えるポイントは、残ったポイントと合わせて380ポイントになりました。

以上、2009年フェリス女学院中学校の入試問題の2番です。

また、次のような問題を出した中学もありました。

日本にあるJ商店では、アメリカにあるA牧場から毎月肉を一定量輸入して日本国内で売っています。J商店はA牧場に、肉の値段(肉の対価)と輸送費の合計(以下、この合計のことを「仕入れ費」ということにします。)を毎月支払っています。この支払いはすべてアメリカの通貨単位であるドルで行うので、日本円を用意しているJ商店の利益はドルの円に対する価値に左右されます。また、肉の値段は毎月ドルでは一定ですが、輸送費は原油価格の変動によりドルでも変動することがあります。
先月は1ドルは100円でした。先月は、仕入れ費の5割の利益を見込んで定価をつけて肉を完売しました。
今月は1ドルが90円になったので、原油高のため(ドルでの)輸送費が先月の2倍になったにもかかわらず、(円での)仕入れ費は先月の93.6%ですみました。このため、円高還元セールとして先月の定価の3%引きの値段を肉につけましたが、完売したところ、利益は先月より95万円多くなりました。
このとき、次の問いに答えなさい。

(1)先月の仕入れにおいて、肉の値段は輸送費の何倍でしたか。

(2)毎月支払っている肉の値段は何ドルですか。

これは2009年の開成中学校の入試問題の2番です。

問題の善し悪しは別として、興味深い問題であると思い、紹介しました。
さあ、買い物好きのお母さんや、商社に勤めるお父さんだけではなく、皆さん、これらの問題に挑戦してみてください。
限られた時間の中で正解できた小6生たちはいったいどうやって解いたのでしょうね。
コメント
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