中学入試・算数の小部屋

中学入試に出される算数の問題は、一般の人にとっても、なかなか良くできた脳トレです。

2012年中学入試算数・法政大学中学校6番・解説

2012年08月06日 | 中学受験算数・解き方
3人乗りのリフトと4人乗りのリフトが同じ10秒間隔で同時にスタートするということをしっかりつかんでおきましょう。

(1)
使った台数の比は、3人乗りと4人乗りですから、逆比で4:3です。
出発した瞬間に着目して考えます。
3人乗りリフトだけを使った場合と4人乗りリフトだけを使った場合の、合計時間の差を求めます。12分-10分=2分です。
これはそれぞれのリフトが1台目から最後まで出発するのに掛かった時間の差でもあります。
2分=120秒なので、120÷10=12を計算します。
3人乗りのリフトは4人乗りのリフトより12台多く使ったと分かります。
4:3の差が実際には12台なので、3人乗りのリフトの合計台数は12台×4=48台です。
3人×48=144人
答え 144人

(2)
3人乗りのリフトは48台使ったので、スタートに掛かった時間の合計を求めます。
1台目がスタートしてから48台目がスタートするまでの時間を求めるには、植木算の考え方が必要です。
10秒×(48-1)=470秒=7分50秒
この時間と12分との差が、最後の1台が出発してから山頂に着くまでに掛かった時間です。
12分-7分50秒=4分10秒
さて、ここでは3人乗りと4人乗りリフトを同時に使う場合について問われています。
ですから7人乗りのリフトを使うと考えていきましょう。
144人÷7人=20余り4人
余りの4人は4人乗りリフト1台にのるので、合計21台分を使えば良いと分かります。
出発に掛かる時間を求めます。
10秒×(21-1)=200秒=3分20秒
これに最後の1台の山頂までの時間を足せば答えです。
3分20秒+4分10秒=7分30秒
答え 7分30秒


2012年中学入試算数・法政大学中学校6番

2012年08月03日 | 中学受験算数・問題
ある山には、山頂まで続く3人乗りと4人乗りの2種類のリフトがあります。どちらのリフトも同じ道のり、同じ速さで、10秒間隔で同時に出発します。
いま、ある団体がリフトを使ってできるだけ早く山頂まで登ります。最初の人が乗った瞬間から全員が山頂まで着くまでに、3人乗りのリフトだけ使うと12分かかり、4人乗りのリフトだけだと10分かかります。ただし、どちらの場合も最後に使用したリフトまで空席がないものとします。
このとき、次の問いに答えなさい。

(1)この団体の人数は何人ですか。

(2)3人乗りと4人乗りのリフトを同時に使うと、何分何秒で山頂に着きますか。