中学入試・算数の小部屋

中学入試に出される算数の問題は、一般の人にとっても、なかなか良くできた脳トレです。

2014年中学受験算数問題・鴎友学園女子中学校・第1回試験・3番〔解き方)

2014年05月13日 | 中学受験算数・解き方
(1)
÷30=0余り3
×3)÷30=÷30=0余り9
(3×3×3)÷30=(×3)÷30=27÷30=0余り27
(3×3×3×3)÷30=(27×3)÷30=81÷30=2余り21
(3×3×3×3×3)÷30=(81×3)÷30=243÷30=8余り3

これで答は3と分かります。

答 3

(2)
(1)の式を上から順に見ていくと、上の式の割られる数を順に3倍していっているということがつかめます。
ということは、答や余りも3倍すればよいということです。
(1)の4行目の式の答は「2余り21」です。
これを3倍すると、「6余り63」です。
ところが、30で割った余りを求めるのですから、63の中にも30が2個入っているので、「6余り63」は「8余り3」と整理できます。
すると、次の計算の答はどうなるでしょう。
「8余り3」を3倍すると、「24余り9」です。
これは余りが30以下なのでこのままで大丈夫ですね。

以下、各式の余り自体を順に3倍して、30で割った余りについて考えていけば良いので書き出してみましょう。

「24余り9」 3倍して「72余り27」
次からは余りだけ考えていきます。
27×3=81 81÷30=2余り21

ここまで分かったら、改めて余りについてだけ書き出してみましょう。

書き出す手順は次の順番です。
3の個数→仮の余り→「仮の余り÷30」の結果→本当の余り

1個→3→0余り3→3
2個→3×3=9→0余り9→9
3個→9×3=27→0余り27→27
4個→27×3=81→2余り21→21
5個→21×3=63→2余り3→3
6個→3×3=9→0余り9→9

さあ、これで規則性がみつかりました。
4個で1周期ですね。
50÷4=12余り2
余り2ですから、上の表より9と分かります。

答 9

ただし、実際の試験会場ではここまで考えている余裕がないかもしれません。
どんどん計算していっても規則性は見つけられたと思います。
計算がしっかり出来るなら、それで充分かもしれませんね。