中学入試・算数の小部屋

中学入試に出される算数の問題は、一般の人にとっても、なかなか良くできた脳トレです。

2024年10月サピックス5年マンスリーテスト・6番

2024年10月23日 | 中学受験算数・問題

家から駅までまっすぐな道路があり、その間に郵便ポストと銅像があります。
兄が10時ちょうどに家を出発して歩いて学校に向かい、10時9分に郵便ポストの前を通り過ぎたときに弟も家を出発して歩いて駅へ向かいました。
兄は10時15分に銅像の前に着いたときに忘れ物をしたことに気づき、すぐに引き返してそれまでの1.5倍の速さで走って家に向かったところ、郵便ポストの前で弟とすれちがいました。
兄はその後も走って家にもどり、忘れ物を取ると、すぐに走って駅へ向かい、弟と同時に駅に着きました。
このとき、次の問いに答えなさい。
ただし、兄が歩く速さ、兄が走る速さ、弟が歩く速さはそれぞれ一定で、兄が家で忘れ物を取るのにかかった時間は考えないものとします。

(1)兄と弟がすれ違った時刻は何時何分ですか。

(2)兄が走る速さと弟が歩く速さの比を、最も簡単な整数の比で答えなさい。

(3)弟が銅像の前を通り過ぎた時刻は何時何分何秒ですか。

(4)兄が家を2回目に出発したとき、弟は銅像の46m手前の地点を歩いていかことがわかっています。家から駅までの距離は何mですか。


ワイン樽とビール樽(MENSA超難問パズルに挑戦!「青春出版社刊」より) 解き方

2024年10月23日 | 中学受験算数・解き方

最初の客が買ったワインの量を【1】ガロンとすると、次の客が買ったワインの量は【2】ガロンとなります。
ワインは合計で【3】ガロン売れたことになりますから、売れたワインの量の合計は3の倍数の量です。
6つの樽の合計量を計算してみましょう。
30+32+36+38+40+62=238

238から、ビールのガロン数を引くと3の倍数になっているということになります。
3の倍数は各位の数の和が3の倍数になっている数ですね。

順に引いてみましょう。
238-30=208
238-32=206
238=36=202
238-38=200
238-40=198
238-62=176

引いた答えが3の倍数になっているのは198だけですね。
ですから、40ガロンがビール樽の量だったと分かります。

【別解】
238÷3=79あまり1
引いた数を3の倍数にするには3で割ったあまりが1の数を引けば良いですね。
ですから、3割ったあまりが1になる数がビール樽のガロン数と分かります。

3で割ったあまりが1になるのは40だけなので、ビール樽は40ガロンたったということになります。