中学入試・算数の小部屋

中学入試に出される算数の問題は、一般の人にとっても、なかなか良くできた脳トレです。

横浜雙葉中学校1997年1番(3)・解説

2010年11月17日 | 中学受験算数・解き方
掛け合わせて360にするということですから、すぐに思いつくのは因数分解ですね。
360=2×2×2×3×3×5
6以下の数字だけ、しかも合計で6個ですから、これが既に一つの答です。

では他の組合せはどう探すのか。

これをもとにすれば良いですね。
例えば2×2=4ですから、2×2を4に置き換えることができます。

「え、でも、そうしたらサイコロ6個に反するよ」
そう思った方は素晴らしい。
こういう条件を見落とさないようにするのは大切です。
でも心配ありません。
サイコロには1という目があるので、減った分、1を加えればよいのです。

ということで、
2×2×2×3×3×5
から
1×2××3×3×5
ができました。

もういちど初めの式を見てみましょう。
2×2×2×3×3×5
他にどこが置き換えられるか。

2×3=6
もありますね。

6を越える数字は作れないので、他にはありません。
(あわてて「2×2×2=8もできるな」などと思わないように)

まとめると、置き換え可能なのは以下の通りとなります。
(色字のところが置き換え可能な部分です)

(もとの式)
2×2×2×3×3×5

(置き換えその1)
2×2×2×3×3×5

2××3×3×5

2×3×3××5

(置き換えその2)
2×2×2×3×3×5

2×2××3×5

2×2×3×5×

(置き換えその3)
2×2×2×3×3×5

××3×5

3××5×

(置き換えその4)
××2×××5

××2×5

2×5××

以上より、答えは次の通り。
(222335)
(123345)
(122356)
(113456)
(112566)