中学入試・算数の小部屋

中学入試に出される算数の問題は、一般の人にとっても、なかなか良くできた脳トレです。

2016年中学入試問題・算数・栄光学園中学校・2番 解き方

2018年11月24日 | 中学受験算数・解き方
(1)
条件は2つ。
各位の数字を足すと40になる。
7けた。

(1-a)
なるべく大きくするには、上の位に9を持ってくる。
足して40になるのは、9+9+9+9+4
これで一番大きい数が分かります。
9999400
少しずつ小さくしていきます。
9999310
9999301

答え 最も大きい整数:9999400 3番目に大きい整数:9999301

(1-b)
なるべく小さくするには、上の位に1や0を持ってくる。
9はなるべく下の位に使う。
40=9+9+9+9+4なので、一番小さい数は次の通り。
1039999
少しずつ大きくしていきます。
1048999
1049899

答え 最も小さい整数:1039999 3番目に小さい整数:1049899



(2)
条件は2つ。
各位の数字を掛け合わせると96になる。
4けた。

96を素因数分解します。
96=2×2×2×2×2×3
これらの素因数からできる1けたの数は次の通り。


4(2×2)
6(2×3)
8(2×2×2)

なるべく上の位に大きい数を使うと、千の位は8、百の位は6、十の位は2(8と6で2を4個使ってしまったので4は作れませんし、6で3も使っているので3も作れません)、一の位は1となります。
これで最大の数は8621と分かります。
だんだん小さくしていきます。
8612
8431

答え 最も大きい整数:8621 3番目に大きい整数:8431



(3)
積が36になる1けたの数の組み合わせから考えていきましょう。

(その1)2個の組み合わせ

(その1-1)6×6
和を36にする為には、36-(6+6)=24なので、1を24個使えば良いですね。
つまり次の様な数が作れます。
66111111111111111111111111【26けた】

(その1-2)4×9
和を36にする為には、36-(4+9)=23なので、1を23個使えば良いですね。
つまり次の様な数が作れます。
4911111111111111111111111【25けた】


(その2)3個の組み合わせ

(その2-1)2×2×9
和を36にする為には、36-(2+2+9)=23なので、1を23個使えば良いですね。
つまり次の様な数が作れます。
22911111111111111111111111【26けた】

(その2-2)2×3×6
和を36にする為には、36-(2+3+6)=25なので、1を25個使えば良いですね。
つまり次の様な数が作れます。
2361111111111111111111111111【28けた】

(その2-3)3×3×4
和を36にする為には、36-(3+3+4)=26なので、1を26個使えば良いですね。
つまり次の様な数が作れます。
3341111111111111111111111111【29けた】


(その3)4個の組み合わせ

この場合は、2×2×3×3だけです。
和を36にする為には、36-(2+2+3+3)=26なので、1を26個使えば良いですね。
つまり次の様な数が作れます。
223311111111111111111111111111【30けた】

以上で全て出そろいました。
ケタ数だけを聞かれているので、答え方を間違えないように。

答え 25けた、26けた、28けた、29けた、30けた