友人が
安納芋を育て続けていたが、昨年は更に甘みが強い
紅はるかを作ったとお味見したが、安納芋でも甘いのに、紅はるかは流石に甘さが尋常ではなく超ド級だった。そして今年は二種類では飽き足らず、
むらさき芋・
紅まさり・
シルクスイートも追加して、全部で5種類に包み分けたものを貰った。友人の相変わらず攻めの姿勢には脱帽する。
安納芋の糖度は16度前後と高く、加熱すると40度前後まで跳ね上がる。ねっとりとした食感と強い甘みが特徴で、他のさつま芋と比べてズングリムックリで、果肉は赤っぽいオレンジ色となっている。
紅はるかは、ねっとり系さつま芋の代表格で、甘みは群を抜いているので焼き芋に向いている。江戸時代のPRに
「栗より甘い十三里」とあるが、さつま芋を指す言葉遊びで、栗
(九里)より
(四里)うまい十三里という洒落となっている。
今年から新規参入の、むらさき芋は果肉が紫色の品種で、シットリとした食感で上品な甘さを期待できるので、
お菓子作りに適しているようだし、沖縄のお土産の紅芋タルトの紅芋と酷似している。紅まさりは、ホクホク系とシットリ系の中間で、栗のような味わいがある。シルクスイートは絹のようなシットリ感で甘みが強過ぎず、上品な風味で熟成させると甘みが増すようだ。
ワシは畑などの作業経験がなく、お芋づくりは無理だと悟っている。こんな感じで、自由自在に各種お芋を作れる技術は素晴らしいと思うし、収穫時には得も言われぬ満足感があるだろう。今回は
焼き芋系の調理でお味を試したが、こんなに美味しいなら作ってみたくなるのは当然のことだと、友人の気持ちが判ったような気がした。
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