ハスの華 ～優美に咲く水の森公園と蓮根～

びわ湖畔の烏丸半島（びわ湖大橋と近江大橋の中間点）には「水の森公園」があって、世界の花々が観賞できるようになっている。いまの時季には公園の周囲に自生している蓮（はす）があり、園内にも育成された蓮がところ狭しとその優美な花を咲かせている。花は花でも蓮の場合に限っては「蓮華（れんげ）」と呼ぶのは仏教からの影響かも知れない。







日本古来から、蓮は「はちす」と呼ばれて、花托の形状を蜂の巣に見立てたとあるが「はす」はそこから変化した言葉だそうだ。ハスの華が真っ盛りとはいえ、本当は茶色く露出して種が目視でき、みすぼらしく枯れた状態のハチノスになり、根が肥大してレンコンと成す時期に、ハス本来の全盛期を迎えるのだ。







蓮の華を観賞していると、清らかさや聖性の象徴として称えられるのが理解できるし、「蓮は泥より出でて泥に染まらず」という日本人にも馴染みの深い中国古来の言葉が、華と実りのレンコンを指して引用されているのを改めて実感した。







大きく成長すれば、人間の子供が乗っかれるくらいになる「鬼バス」の葉っぱは流石に大きいし、中央の池の歩道デザインなどは「尾瀬沼」を連想できる施設であった。





少々時季的に遅れてしまって、はずした感の撮影であったが、花びらの先々は枯らしていても、清らかさは充分に証明された。蓮根の天麩羅はシャクシャクして最高に美味しいと思うようになったのは、成人になってからのお話であった。ちなみに観賞用や野生のハスの蓮根は、超不味いのでお断りしておく。

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今回は「CANON一眼」と「CANON IXY」での撮影です。
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