年越しそば ～蕎麦は災いを断ち切るために細い～

今年はコロナを始め異常気象など、歴史が変わるような災いが全世界的に巻き起こり、コロナ対策などは自分のなかで、自粛から自衛に変化したような気がする。なにはともあれマイペースで年の瀬を迎えることが出来たのは、ひとえに周囲を取り巻く良運を運んでくれる友人の皆さんや、ブログを支えてくれた方々のお陰と感謝申し上げるとともに、新年も変わらぬお付き合いをお願いしたい。さて今年最後を飾るご紹介は年越しそばで締め括りたい。



江戸時代のころ、団子タイプの蕎麦がきに代わり庶民に定着した細切り蕎麦は、年越しそばでは細く切れやすいことから一年の災いや悪運を断ち切るという意味で、薬味のおネギには労うとして、大晦日に戴く風習とある。余談ではあるが、引っ越し蕎麦は細く長くのお付き合いを、向こう三軒両隣と大家さん（当時では親も同然）に食べてもらう風習だ。



お蕎麦の王道は、海老天を浮かべた「天ぷら蕎麦」が、アンケートでも不動のナンバーワンだというので、まずは軽く一杯戴き、コロナを始め今年の災いを断ち切った。さらに甘辛く炊いたお揚げさんを浮かべた関西で言う「たぬき蕎麦」や、シンプルな「かけ蕎麦」は出汁が命の繊細なものなので、自家製のゆず胡椒 ←クリックするとリンクします。と、自家製の七色唐辛子が大活躍するお味でもある。

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