愛宕柿の収穫時期は11月下旬~12月上旬で、柿の中でも最も遅くに収穫される晩生種で、貯蔵性がよい特徴を持っているので来年の2月あたりまで出まわる。今年は天候不順やカメムシ大量発生は自然界の悪戯だが、花が咲く年には養分をそちらに使い切るため、
果実が不作となるのは生物的な一面もある。
▲消毒はマメに焼酎を霧吹く
最近はあてにならないが、お爺が言ってた知恵袋のひとつに
「柿が豊作な年はドカ雪になる」と言う云い伝えがある。今年は柿が不作と聞くし、実際の価格も例年に比べてお高くなっているので、ウラを返せば柿が不作ならば暖冬になって、雪が少なくなると言う理屈だ。奈良では干し柿とは呼ばず、吊るし柿と呼んでいる。
▲吊るす作業は深夜に粛々と行われた
渋柿は、編んだ紐に引っ掛けていくために、枝がT字型に収穫されている。皮を綺麗に剥いて、熟し加減が進んでいる柿は、尖った先っちょの皮は剥かないで残してやることで、芯が落ちることを防げる。しかし今回のブツは、シッカリしているので全皮を剥き切っていくが、吊るす直前に
熱湯にポチャンと浸けて殺菌作業をする。
▲柿と柿がくっつかないように
▲消毒は2日に一回で奇麗に仕上がる(去年)
吊るし終えれば、霧吹き機で今年も焼酎をぶっ掛ける。これを実行して直射日光を避けると、白い粉が吹いたり、黒いカビが生えたりしないので、ここ3年はシッカリ処理している。去年の奇麗な吊るし柿を画像
(上の写真)でご紹介。昨日に友人が、黄ゆずを収穫して持って来てくれたので、今日・明日に
黄ゆず胡椒・ゆず果汁づくりを余儀なくされたのは有り難いことだ。自然と触れ合うことで花鳥風月を満喫した感じた。
▲▼黄ゆずは2年に一回の隔年結実だと聞く
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