12月の読書メーター
読んだ本の数:40
読んだページ数:12323
ナイス数:4493
男たちの船出の感想
読み応えのある1冊でした。急増する江戸の人口、そこに大量の米を輸送するためには大型の船が必要になる。瀬戸内の塩飽諸島の船大工たちの命を掛けた千石船造り。川村七兵衛がキーマンに。荒れ狂う日本海を想像しながらの読書でした。お薦めです。
読了日:12月01日 著者:伊東潤
車夫 (Sunnyside Books)の感想
父の事業破綻と失踪続いて母の失踪と、相次ぐ不幸に見舞われ、高校をやめてしまった吉瀬走。浅草の人力車を引く車夫に。興味はあっても恥ずかしくて乗ったことのない人力車、いつか乗らなくてはって思わせてくれます。力車屋のみんなが好い人です。続編も読みますよ♪
読了日:12月01日 著者:いとう みく
車夫2 (Sunnyside Books)の感想
力車屋の最年少車夫・吉瀬走。1年が過ぎ、元部活仲間やストーカー、訳アリの親子や夫婦。走の成長がめざましい。母はやはり弱いまま、それは残念だけど、走の周りの人達が温かくて良かった。
読了日:12月01日 著者:いとう みく
給食アンサンブル (飛ぶ教室の本)の感想
とある中学1年生のクラス、給食をめぐる6つの連作短編集。悩める中学生たちが給食をきっかけに変わって行く。
読了日:12月02日 著者:如月 かずさ
TSUNAMI(津波)の感想
東日本大震災前にこの作品が発刊されていたことは驚きでした。大災害が起きたときには、強いリーダーシップを持った政治家や首長の存在が不可欠かも。地震➡津波➡原発事故、そして危機感のない一般人たち。読んでいると背中がぞくぞく…。
読了日:12月03日 著者:高嶋 哲夫
車夫3: 雨晴れ (3) (Sunnyside Books)の感想
車夫になって二年、浅草・力車屋での吉瀬走の日々。この巻もとても良かった!この先、走はどのように成長して行くのでしょうか?
読了日:12月03日 著者:いとう みく
骸の鍵の感想
女性の左腕がコインロッカーから見つかり、鍵と犯人からの「ヒント」が。捜査にあたる女性刑事・城戸葉月と後輩・沖田。単なる謎解きではなく、ラストで驚きの仕掛けが。このコンビで続編を読んでみたいです。
読了日:12月04日 著者:麻見 和史
常設展示室: Permanent Collectionの感想
人生の岐路に立つ人々が運命を変える一枚の絵に出会う。6つの短編集。原田マハさんならではの、アート小説集。
読了日:12月04日 著者:原田 マハ
望月青果店の感想
岡山の山間部で「望月青果店」を営む実家。55歳の鈴子はアメリカで全盲の夫・誠一郎と盲導犬の茶々と暮らす。大雪で停電した夜に故郷に置いてきた記憶がよみがえる。母と娘、簡単そうで難しいその関係。誠一郎さんの優しさが救いでした。
読了日:12月05日 著者:小手鞠 るい
バック・ステージの感想
パワハラ上司・澤口を凝らしめようと、先輩社員・康子と新入社員・松尾がドタバタと動き回る。人気舞台の周辺での4つのエピソードを絡め、ラストでピースが繋がる。まずまず面白かったです。芦沢央さんは重たい作風のものが多かったのでちょっと意外な感じでした。
読了日:12月05日 著者:芦沢 央
ぼくは朝日の感想
カラーテレビが普及し始めた頃の北海道小樽、小4の朝日くんと家族やお友達。ほっこりとした読み心地。
読了日:12月05日 著者:朝倉 かすみ
はつ恋の感想
南房総の古い民家で暮らす作家のハナと、40年ぶりの再会で恋人になった幼なじみで大工のトキヲ。大人の恋の物語でした。
読了日:12月06日 著者:村山 由佳
あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続の感想
神田の袋物商・三島屋の姪おちか。黒白の間で語られる百物語。凶悪なあやかしを呼び込んだ「開けずの間」、あやかしを呼び寄せるもんも声の「だんまり姫」、性根の曲がった者にしか見えない「面の家」。「あやかし草子」「金目の猫」、どの物語も素晴らしかった。おちかが新しい人生を選び、百物語も新たなステージに。続きを楽しみに待っています。
読了日:12月07日 著者:宮部 みゆき
正しい愛と理想の息子の感想
長谷と沖、崖っぷちの男二人。偽宝石でため込んだお金をカモだと思った女に騙し取られ、次なるターゲットを年寄りに。根っからの悪党でないこのバディ、中々良い!
読了日:12月07日 著者:寺地 はるな
会社を綴る人の感想
文章を書くことが唯一の取り柄である紙屋くん。とある製粉会社の総務部に採用されてからのお仕事小説。残念ながら私には面白さが伝わらず。。
読了日:12月08日 著者:朱野 帰子
メシマズ狂想曲の感想
仕事一筋彼氏もなく料理の作り方もさっぱりわからない、滝田和沙。失敗の仕方が目茶苦茶笑えます。
読了日:12月09日 著者:秋川 滝美
時代の感想
スポーツ紙の記者・笠間哲治と二人の息子たち。他紙とのスクープ争い、社内の人間関係。卑劣な行為をする輩に怒りを覚えたり。父・兄のパートは読みにくくて時間がかかりましたが、弟・翼のパートからは面白くて一気に読めました。
読了日:12月11日 著者:本城 雅人
銀河食堂の夜の感想
葛飾四ツ木の居酒屋「銀河食堂」。謎めいたマスターが旨い酒と肴を出す。地元住人たちの集まる居酒屋で語られる6つのお話。七年目のガリバー・セロ弾きの豪酒が特に良かったです。面白かった~♪
読了日:12月12日 著者:さだ まさし
ゆえに、警官は見護るの感想
芝浦・新宿と相次いで起こった殺人&放火事件。時を同じくして酒に酔って傷害事件で新宿署に勾留された柏木。留置管理官となった武本は柏木に違和感を覚える。潮崎・宇佐見に新人正木を加え、独自の視点で捜査が始まる!久々のシリーズ、今作も面白かったです。
読了日:12月14日 著者:日明 恩
マレスケの虹 (Sunnyside Books)の感想
1941年12月、ハワイに住む日系二世のマレスケの日常は激変した。日本人の祖先を持つ、彼らの葛藤を、児童書なので分かりやすく描いている。森川成美さん、初読み。
読了日:12月14日 著者:森川 成美
雨上がり月霞む夜 (単行本)の感想
西條奈加が紡いだ現代語版「雨月物語」。とても読みやすく、不思議な世界観にひたることができました。遊戯という名の兎、見た目は可愛らしいのに、あっと驚く肉食系!
読了日:12月16日 著者:西 條奈加
偽りのラストパスの感想
地元の作家さんのデビュー2作目。今作は長岡市が舞台。バスケ部で活躍する見原陽司の家に、地元の不良・小金井進が居候することに。やがて悲劇が起こり、家族を守ろうとする兄・陽司のとった行動は…。読みやすかったのですが、母親が頼りなくて残念。
読了日:12月17日 著者:生馬 直樹
珠の音 奴奈川姫消息の感想
糸魚川に伝わる・奴奈川姫を描いた、古代ロマン小説。奴奈川姫の乳母を名乗る老婆を語り手としていて、読みやすい文章でした。久保田秀樹さん、初読み。
読了日:12月17日 著者:久保田 秀樹
赤い風の感想
赤い風の吹く荒涼な原野を開墾する物語。武士と農民が空前の大開拓に挑む姿はとても感動的。赤穂浪士の話題はなくても良かった気が。
読了日:12月18日 著者:梶 よう子
ひゃっか! 全国高校生花いけバトルの感想
これは、面白かった~!制限時間5分で花をいける「花いけバトル」。熱く爽やかな青春部活もの。一気に読めますよ。お薦めです♪
読了日:12月19日 著者:今村 翔吾
針と糸の感想
小川糸さんのエッセイ。ベルリンでの暮らし、母とのこと、愛犬のこと。今まで読んだ小説のベースとなる部分を垣間見せてもらいました。
読了日:12月20日 著者:小川 糸
東京輪舞の感想
昭和・平成の公安警察小説。全部私の生きてきた時代のなかで、強烈な印象の残るものなので、期待して手にしたのですが、ちょっと残念なものでした。読むのに時間がかかってしまいました。
読了日:12月22日 著者:月村 了衛
風と行く者 (偕成社ワンダーランド)の感想
草市でサダン・タラム(風の楽人)の危機を救い、旅の護衛を頼まれたバルサ。それは、養父ジグロとの旅を振り返りながらのものとなった。ロタ王国北部の歴史の闇と関わる、壮大なファンタジー。また、バルサたちに会えて嬉しかった!「守り人」を愛する皆さん、お薦めですよ~♪
読了日:12月23日 著者:上橋菜穂子
がんこスーパー (ハルキ文庫)の感想
リストラで転職した青葉一成は、潰れそうな弱小スーパー「みつばストア」に副店長として派遣される。崖っぷちスーパーの再生の物語。上手く行きすぎとも思ったけれど、爽やかで後味の良い読後感です。
読了日:12月23日 著者:山本甲士
信長の原理の感想
生母に疎まれ、いつも独りで外で遊んだ幼少の吉法師。長じて信長となった彼がこだわった法則。蟻の行列から見つけた原理。どんなに優れた家臣でも5人のうち1人は裏切る。このような「信長」本は初めてです。でも面白かった。第160回直木賞候補作。
読了日:12月25日 著者:垣根 涼介
死神の選択の感想
嘉山直晃さん、初読み。第五回暮らしの小説大賞受賞作で本作がデビュー作。「死の権利=DR」を行使できる法律が出来て、自ら死を望む人の最期を手助けする医師・神恵一。死神と呼ばれ、自らの役割に苦悩する。こういう法律が出来たら、私はどう向き合えるのか?
読了日:12月26日 著者:嘉山 直晃
慟哭の通州――昭和十二年夏の虐殺事件の感想
あまりの凄惨な出来事に、集中できずに斜め読みをしてしまいました。史実なのにほとんどの日本人が知らなかった出来事。また機会があったら再読します。
読了日:12月26日 著者:加藤康男
トリガー (teens’best selections)の感想
中学二年の音羽と亜沙見は、いつも一緒の親友。亜沙見は姉の死をきっかけに、日に日に様子が変わってゆく。音羽は全身で彼女を支えようとする。思春期の少女の心を丁寧に描いた一冊です。
読了日:12月27日 著者:いとう みく
昨日がなければ明日もないの感想
探偵・杉村三郎シリーズの第5弾。「絶対零度・華燭・昨日がなければ明日もない」の三編。救いようのない嫌な人物、特に女性を描くのは、宮部みゆきならではの巧さ。絶対零度の優美は特に嫌な女、いや、タイトル作の美姫も負けていないか。
読了日:12月27日 著者:宮部 みゆき
バッタを倒しにアフリカへ (光文社新書)の感想
いやぁ、面白かった~!少年時代に読んだ「ファーブル昆虫記」で昆虫の研究者を目指し、サバクトビバッタの研究者としてアフリカ・モーリタニアへ。様々な苦難を乗り越えて夢を実現させた若き研究者。文章が読みやすく、ユーモアに溢れているのが素晴らしいですね。前野ウルド浩太郎さん、初読み。
読了日:12月28日 著者:前野ウルド浩太郎
あるかしら書店の感想
ヨシタケシンスケさん、初読み。本の好きな大人の皆さんにお薦めです。「カリスマ書店員養成所の1日」、爆笑しました。
読了日:12月28日 著者:ヨシタケ シンスケ
悲願花の感想
一家心中の生き残りの幸子と、子供たちを死なせて生き残っていまったシングルマザーの幸絵。墓地で出会った二人の人生。ラストは明るいものだったのですが、幸子に共感出来なくて少しイライラ。被害者と加害者、下村さんの投げかけたテーマは中々感慨深いものでした。
読了日:12月29日 著者:下村 敦史
残心の感想
老々介護が招いた悲劇か?無理心中の現場に居合わせるはめになったのは、ルポライターの杉作舜一。彼に憧れるフリーペーパーのライター・国吉冬美。うーん、慟哭のラストという帯は、やや煽り過ぎかな?
読了日:12月30日 著者:
光まで5分の感想
北海道の東の町から沖縄に流れてきたツキヨ。竜宮城と呼ばれる場所で体を売る暮らしに。うーん、これは正直私には合いませんでした。
読了日:12月30日 著者:桜木紫乃
水曜日の手紙の感想
水曜日郵便局が起こした小さな奇跡。会うことのない二人の手紙は、郵便局員の思いも乗せて、それぞれの運命を変えて行きます。平成最後の大晦日に、ほっこり心暖まる作品に出会えたことに感謝します。
読了日:12月31日 著者:森沢 明夫
読書メーター
読んだ本の数:40
読んだページ数:12323
ナイス数:4493
男たちの船出の感想
読み応えのある1冊でした。急増する江戸の人口、そこに大量の米を輸送するためには大型の船が必要になる。瀬戸内の塩飽諸島の船大工たちの命を掛けた千石船造り。川村七兵衛がキーマンに。荒れ狂う日本海を想像しながらの読書でした。お薦めです。
読了日:12月01日 著者:伊東潤
車夫 (Sunnyside Books)の感想
父の事業破綻と失踪続いて母の失踪と、相次ぐ不幸に見舞われ、高校をやめてしまった吉瀬走。浅草の人力車を引く車夫に。興味はあっても恥ずかしくて乗ったことのない人力車、いつか乗らなくてはって思わせてくれます。力車屋のみんなが好い人です。続編も読みますよ♪
読了日:12月01日 著者:いとう みく
車夫2 (Sunnyside Books)の感想
力車屋の最年少車夫・吉瀬走。1年が過ぎ、元部活仲間やストーカー、訳アリの親子や夫婦。走の成長がめざましい。母はやはり弱いまま、それは残念だけど、走の周りの人達が温かくて良かった。
読了日:12月01日 著者:いとう みく
給食アンサンブル (飛ぶ教室の本)の感想
とある中学1年生のクラス、給食をめぐる6つの連作短編集。悩める中学生たちが給食をきっかけに変わって行く。
読了日:12月02日 著者:如月 かずさ
TSUNAMI(津波)の感想
東日本大震災前にこの作品が発刊されていたことは驚きでした。大災害が起きたときには、強いリーダーシップを持った政治家や首長の存在が不可欠かも。地震➡津波➡原発事故、そして危機感のない一般人たち。読んでいると背中がぞくぞく…。
読了日:12月03日 著者:高嶋 哲夫
車夫3: 雨晴れ (3) (Sunnyside Books)の感想
車夫になって二年、浅草・力車屋での吉瀬走の日々。この巻もとても良かった!この先、走はどのように成長して行くのでしょうか?
読了日:12月03日 著者:いとう みく
骸の鍵の感想
女性の左腕がコインロッカーから見つかり、鍵と犯人からの「ヒント」が。捜査にあたる女性刑事・城戸葉月と後輩・沖田。単なる謎解きではなく、ラストで驚きの仕掛けが。このコンビで続編を読んでみたいです。
読了日:12月04日 著者:麻見 和史
常設展示室: Permanent Collectionの感想
人生の岐路に立つ人々が運命を変える一枚の絵に出会う。6つの短編集。原田マハさんならではの、アート小説集。
読了日:12月04日 著者:原田 マハ
望月青果店の感想
岡山の山間部で「望月青果店」を営む実家。55歳の鈴子はアメリカで全盲の夫・誠一郎と盲導犬の茶々と暮らす。大雪で停電した夜に故郷に置いてきた記憶がよみがえる。母と娘、簡単そうで難しいその関係。誠一郎さんの優しさが救いでした。
読了日:12月05日 著者:小手鞠 るい
バック・ステージの感想
パワハラ上司・澤口を凝らしめようと、先輩社員・康子と新入社員・松尾がドタバタと動き回る。人気舞台の周辺での4つのエピソードを絡め、ラストでピースが繋がる。まずまず面白かったです。芦沢央さんは重たい作風のものが多かったのでちょっと意外な感じでした。
読了日:12月05日 著者:芦沢 央
ぼくは朝日の感想
カラーテレビが普及し始めた頃の北海道小樽、小4の朝日くんと家族やお友達。ほっこりとした読み心地。
読了日:12月05日 著者:朝倉 かすみ
はつ恋の感想
南房総の古い民家で暮らす作家のハナと、40年ぶりの再会で恋人になった幼なじみで大工のトキヲ。大人の恋の物語でした。
読了日:12月06日 著者:村山 由佳
あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続の感想
神田の袋物商・三島屋の姪おちか。黒白の間で語られる百物語。凶悪なあやかしを呼び込んだ「開けずの間」、あやかしを呼び寄せるもんも声の「だんまり姫」、性根の曲がった者にしか見えない「面の家」。「あやかし草子」「金目の猫」、どの物語も素晴らしかった。おちかが新しい人生を選び、百物語も新たなステージに。続きを楽しみに待っています。
読了日:12月07日 著者:宮部 みゆき
正しい愛と理想の息子の感想
長谷と沖、崖っぷちの男二人。偽宝石でため込んだお金をカモだと思った女に騙し取られ、次なるターゲットを年寄りに。根っからの悪党でないこのバディ、中々良い!
読了日:12月07日 著者:寺地 はるな
会社を綴る人の感想
文章を書くことが唯一の取り柄である紙屋くん。とある製粉会社の総務部に採用されてからのお仕事小説。残念ながら私には面白さが伝わらず。。
読了日:12月08日 著者:朱野 帰子
メシマズ狂想曲の感想
仕事一筋彼氏もなく料理の作り方もさっぱりわからない、滝田和沙。失敗の仕方が目茶苦茶笑えます。
読了日:12月09日 著者:秋川 滝美
時代の感想
スポーツ紙の記者・笠間哲治と二人の息子たち。他紙とのスクープ争い、社内の人間関係。卑劣な行為をする輩に怒りを覚えたり。父・兄のパートは読みにくくて時間がかかりましたが、弟・翼のパートからは面白くて一気に読めました。
読了日:12月11日 著者:本城 雅人
銀河食堂の夜の感想
葛飾四ツ木の居酒屋「銀河食堂」。謎めいたマスターが旨い酒と肴を出す。地元住人たちの集まる居酒屋で語られる6つのお話。七年目のガリバー・セロ弾きの豪酒が特に良かったです。面白かった~♪
読了日:12月12日 著者:さだ まさし
ゆえに、警官は見護るの感想
芝浦・新宿と相次いで起こった殺人&放火事件。時を同じくして酒に酔って傷害事件で新宿署に勾留された柏木。留置管理官となった武本は柏木に違和感を覚える。潮崎・宇佐見に新人正木を加え、独自の視点で捜査が始まる!久々のシリーズ、今作も面白かったです。
読了日:12月14日 著者:日明 恩
マレスケの虹 (Sunnyside Books)の感想
1941年12月、ハワイに住む日系二世のマレスケの日常は激変した。日本人の祖先を持つ、彼らの葛藤を、児童書なので分かりやすく描いている。森川成美さん、初読み。
読了日:12月14日 著者:森川 成美
雨上がり月霞む夜 (単行本)の感想
西條奈加が紡いだ現代語版「雨月物語」。とても読みやすく、不思議な世界観にひたることができました。遊戯という名の兎、見た目は可愛らしいのに、あっと驚く肉食系!
読了日:12月16日 著者:西 條奈加
偽りのラストパスの感想
地元の作家さんのデビュー2作目。今作は長岡市が舞台。バスケ部で活躍する見原陽司の家に、地元の不良・小金井進が居候することに。やがて悲劇が起こり、家族を守ろうとする兄・陽司のとった行動は…。読みやすかったのですが、母親が頼りなくて残念。
読了日:12月17日 著者:生馬 直樹
珠の音 奴奈川姫消息の感想
糸魚川に伝わる・奴奈川姫を描いた、古代ロマン小説。奴奈川姫の乳母を名乗る老婆を語り手としていて、読みやすい文章でした。久保田秀樹さん、初読み。
読了日:12月17日 著者:久保田 秀樹
赤い風の感想
赤い風の吹く荒涼な原野を開墾する物語。武士と農民が空前の大開拓に挑む姿はとても感動的。赤穂浪士の話題はなくても良かった気が。
読了日:12月18日 著者:梶 よう子
ひゃっか! 全国高校生花いけバトルの感想
これは、面白かった~!制限時間5分で花をいける「花いけバトル」。熱く爽やかな青春部活もの。一気に読めますよ。お薦めです♪
読了日:12月19日 著者:今村 翔吾
針と糸の感想
小川糸さんのエッセイ。ベルリンでの暮らし、母とのこと、愛犬のこと。今まで読んだ小説のベースとなる部分を垣間見せてもらいました。
読了日:12月20日 著者:小川 糸
東京輪舞の感想
昭和・平成の公安警察小説。全部私の生きてきた時代のなかで、強烈な印象の残るものなので、期待して手にしたのですが、ちょっと残念なものでした。読むのに時間がかかってしまいました。
読了日:12月22日 著者:月村 了衛
風と行く者 (偕成社ワンダーランド)の感想
草市でサダン・タラム(風の楽人)の危機を救い、旅の護衛を頼まれたバルサ。それは、養父ジグロとの旅を振り返りながらのものとなった。ロタ王国北部の歴史の闇と関わる、壮大なファンタジー。また、バルサたちに会えて嬉しかった!「守り人」を愛する皆さん、お薦めですよ~♪
読了日:12月23日 著者:上橋菜穂子
がんこスーパー (ハルキ文庫)の感想
リストラで転職した青葉一成は、潰れそうな弱小スーパー「みつばストア」に副店長として派遣される。崖っぷちスーパーの再生の物語。上手く行きすぎとも思ったけれど、爽やかで後味の良い読後感です。
読了日:12月23日 著者:山本甲士
信長の原理の感想
生母に疎まれ、いつも独りで外で遊んだ幼少の吉法師。長じて信長となった彼がこだわった法則。蟻の行列から見つけた原理。どんなに優れた家臣でも5人のうち1人は裏切る。このような「信長」本は初めてです。でも面白かった。第160回直木賞候補作。
読了日:12月25日 著者:垣根 涼介
死神の選択の感想
嘉山直晃さん、初読み。第五回暮らしの小説大賞受賞作で本作がデビュー作。「死の権利=DR」を行使できる法律が出来て、自ら死を望む人の最期を手助けする医師・神恵一。死神と呼ばれ、自らの役割に苦悩する。こういう法律が出来たら、私はどう向き合えるのか?
読了日:12月26日 著者:嘉山 直晃
慟哭の通州――昭和十二年夏の虐殺事件の感想
あまりの凄惨な出来事に、集中できずに斜め読みをしてしまいました。史実なのにほとんどの日本人が知らなかった出来事。また機会があったら再読します。
読了日:12月26日 著者:加藤康男
トリガー (teens’best selections)の感想
中学二年の音羽と亜沙見は、いつも一緒の親友。亜沙見は姉の死をきっかけに、日に日に様子が変わってゆく。音羽は全身で彼女を支えようとする。思春期の少女の心を丁寧に描いた一冊です。
読了日:12月27日 著者:いとう みく
昨日がなければ明日もないの感想
探偵・杉村三郎シリーズの第5弾。「絶対零度・華燭・昨日がなければ明日もない」の三編。救いようのない嫌な人物、特に女性を描くのは、宮部みゆきならではの巧さ。絶対零度の優美は特に嫌な女、いや、タイトル作の美姫も負けていないか。
読了日:12月27日 著者:宮部 みゆき
バッタを倒しにアフリカへ (光文社新書)の感想
いやぁ、面白かった~!少年時代に読んだ「ファーブル昆虫記」で昆虫の研究者を目指し、サバクトビバッタの研究者としてアフリカ・モーリタニアへ。様々な苦難を乗り越えて夢を実現させた若き研究者。文章が読みやすく、ユーモアに溢れているのが素晴らしいですね。前野ウルド浩太郎さん、初読み。
読了日:12月28日 著者:前野ウルド浩太郎
あるかしら書店の感想
ヨシタケシンスケさん、初読み。本の好きな大人の皆さんにお薦めです。「カリスマ書店員養成所の1日」、爆笑しました。
読了日:12月28日 著者:ヨシタケ シンスケ
悲願花の感想
一家心中の生き残りの幸子と、子供たちを死なせて生き残っていまったシングルマザーの幸絵。墓地で出会った二人の人生。ラストは明るいものだったのですが、幸子に共感出来なくて少しイライラ。被害者と加害者、下村さんの投げかけたテーマは中々感慨深いものでした。
読了日:12月29日 著者:下村 敦史
残心の感想
老々介護が招いた悲劇か?無理心中の現場に居合わせるはめになったのは、ルポライターの杉作舜一。彼に憧れるフリーペーパーのライター・国吉冬美。うーん、慟哭のラストという帯は、やや煽り過ぎかな?
読了日:12月30日 著者:
光まで5分の感想
北海道の東の町から沖縄に流れてきたツキヨ。竜宮城と呼ばれる場所で体を売る暮らしに。うーん、これは正直私には合いませんでした。
読了日:12月30日 著者:桜木紫乃
水曜日の手紙の感想
水曜日郵便局が起こした小さな奇跡。会うことのない二人の手紙は、郵便局員の思いも乗せて、それぞれの運命を変えて行きます。平成最後の大晦日に、ほっこり心暖まる作品に出会えたことに感謝します。
読了日:12月31日 著者:森沢 明夫
読書メーター