2月は寒くて家にこもっている時間が多かったせいなのか、沢山
本を読むことができました。
印象に残った本は東直子さんの「いとの森の家」、森沢明夫さん
の「きらきら眼鏡」。
自分に置き換えて切なくなりましたが、朝比奈あすかさんの
「彼女のしあわせ」、唯川恵さんの「啼かない鳥は空に溺れる」。
吹奏楽好きには武田綾乃さんの「響けユーフォニアム」1・2・3.
まだまだ面白いのがいっぱいで、ナンバーワンを決められませんw
2016年2月の読書メーター
読んだ本の数:46冊
読んだページ数:14810ページ
ナイス数:4635ナイス
鉄道旅ミステリ (2) 愛より優しい旅の空 (角川文庫)の感想
失踪した叔父を探して鉄道サークルに入った香澄。大学を卒業し院生になり、叔父への想いも変化してくる。探し求めた叔父タカ兄さんの消息を愛する人とたどることが出来、良かったと思えました。これで鉄道旅シリーズが終わってしまうのは少し寂しいですね。新幹線での移動中に読みましたが、ローカル線の中で読みたかったなぁ。
読了日:2月1日 著者:柴田よしき
戊辰繚乱の感想
やっぱり私は会津が好きだと、この本を読んで再認識。中野竹子と山浦鉄四郎の恋を成就させてあげたかった…。「ならぬことはならぬ」会津士魂がマイナスになってしまった会津藩の軍事部の失敗、戊辰戦争は切ない。天野純希さん、初読み。
読了日:2月2日 著者:天野純希
きのうの影踏み (幽BOOKS)の感想
怪談話の短編集。やっぱり辻村さんはがっつり長編を読みたいですね。次の作品を待ちます。
読了日:2月2日 著者:辻村深月
かたみ歌の感想
アーケードのある古いアカシア商店街。その近所に住まう人々の連作短編。古書店「幸子書房」の主人の謎が最後に明かされちょっと切なかったですね。世代的には私とほぼ同世代、昭和の人間には懐かしい1冊です。「ひかり猫」「枯葉の天使」が好き。
読了日:2月3日 著者:朱川湊人
なごり歌の感想
昭和40年代後半から50年代、東京と埼玉の県境に近いマンモし団地・虹ヶ本団地が舞台。雷獣を見てみたいなって思いました。マリアさんの事件の顛末がちょっとスッキリしなくて残念。
読了日:2月3日 著者:朱川湊人
陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)の感想
個性的な4人の天才、この人たちにかかれば銀行強盗もあっさりと成功してしまうだろうなぁ。会話の軽妙さにいつもニヤニヤしてしまいます。
読了日:2月4日 著者:伊坂幸太郎
天平の女帝 孝謙称徳の感想
奈良時代、二度も皇位についた孝謙称徳女帝。日本史の授業で習って、印象が強かったのは弓削道鏡。この本では女帝の御世を和気広虫と言う女官の視点で描いたもの。藤原氏の権謀術数によってこの時代があったことが良く分かりました。
読了日:2月5日 著者:玉岡かおる
いとの森の家 (一般書)の感想
坪田譲二文学賞受賞作品。作者の実体験をもとに描かれた、とても美しい1冊です。福岡の糸島を舞台に都市部から田舎に引っ越した小4の少女加奈子と死刑囚に慰問活動をするおハルさんの交流。わずか1年のここでの暮らしは加奈子の心にしっかりと刻みつけられたことでしょう。お勧めです。
読了日:2月6日 著者:東直子
ヒポクラテスのため息の感想
急死した父が遺した病院の理事を3カ月と言う任期で受けることになった、失業中の息子。病院の経営が厳しいとは聞いていましたが、本当に大変そう。物語はそんなに思い通りに立て直しというわけにはいかなかったけれど、人生の目標が定まったからメデタシメデタシなのかな。
読了日:2月6日 著者:福田和代
灰色の犬の感想
警察官の父と失業中の息子、そしてヤクザなのに何故か憎めない男。転落した3人の人生が重苦しく、中々読みにくくて半分くらいでリタイアしようかと思ったほど。後半物語が一気に展開してからが面白くて一気読み。「東京難民」でも感じましたが、転落する若者がリアルに描けていて興味深かったです。
読了日:2月7日 著者:福澤徹三
きらきら眼鏡の感想
わぁ、また素敵な1冊に巡り会えました。きらきら眼鏡をかけて世の中を見られたら、良い人生を送れそうです。限りある命、残されるものの切なさ。本の表紙裏のラブレター、コーラのメッセージ。泣かされました。文庫になるのを楽しみに待ちたいです。
読了日:2月7日 著者:森沢明夫
タスキメシの感想
注目の若手作家、額賀澪さんの3作目。これも期待通りの良作です。読みながら今年の箱根を走った某大学の1学年違いの兄弟ランナーを連想してしまいました。ライバルも担任教諭も良い人、早馬に料理を教える都には家庭に問題もあるが、とても読後は爽やか。
読了日:2月8日 著者:額賀澪
帰郷: 三世代警察医物語 (光文社文庫)の感想
信州の大自然が目に浮かぶような1冊でした。大町市で開業医として働く祖父の元に、大学病院で内科医として勤務していた孫娘が戻り、共に警察医として働くようになるまでの物語。シリーズの開幕と言うことで今後の展開に期待。
読了日:2月8日 著者:新津きよみ
花野に眠る (秋葉図書館の四季)の感想
とても好きなジャンルの本です。近所に欲しい秋葉図書館。佐由留くんの気持ちが切なくて、大人の身勝手さが悲しかったのですが、親以外に気持ちを分かって貰える大人に出会えて良かったですね。
読了日:2月10日 著者:森谷明子
雨に泣いてるの感想
阪神淡路の震災を経験した新聞記者大嶽は、東日本大震災直後に三陸市に派遣される。後輩の女性記者松本を救い、犠牲になったとある寺の住職心赦の正体を巡るミステリーであり、主人公大嶽の新聞記者としての矜持を描いた1作。読み応えあり。ただ、ラストはあっけなくモヤモヤも。。
読了日:2月11日 著者:真山仁
正義のセの感想
子供のころから正義感あふれる真っ直ぐな豆腐屋の長女凛々子が、検事になる。融通がきかないほどの頑固な凛々子に何となくシンパシーを感じてしまう私です。これからどんな風に検事として成長して行くのか、続編も読み進めたいと思います。阿川さんの文章、読みやすくて大好きです。
読了日:2月11日 著者:阿川佐和子
正義のセ 2の感想
連続強姦事件を担当した凛々子。無事に事件は終わったと思いきや…。懐かしい友達明日香との再会で何やらキナ臭い雲行きに…。先が気になる終わり方、これは次をさっさと借りて来なくては。面白かった~。
読了日:2月11日 著者:阿川佐和子
優しい音楽の感想
タイトルの「優しい音楽」は、不思議な恋愛話でラストは納得。「タイムラグ」は不倫相手の娘を預かるOLの話、こんな男とさっさと別れろと思いました。「がらくた効果」、二人の関係が良い方向に向かって佐々木さんに感謝。3つの物語ではタイトルの「優しい音楽」が好きですね。
読了日:2月12日 著者:瀬尾まいこ
誓約の感想
顔を変え名前を変えて断ち切った自らの過去。そしてつかんだ家族との幸せ。しかし交わした誓約はどこまでも自分を追いかけてくる。罪を償うとはどういうことか、犯罪被害者と加害者、薬丸さんの作品は常に問題を提起してくれます。性犯罪者への刑罰は軽過ぎて、被害者が気の毒すぎます…。公平が良い子に育ってくれてよかったと思いました。
読了日:2月12日 著者:薬丸岳
青い翅の感想
美しい青い翅を持つ、ユリシス。その版画を作った天才作家黒木は行方不明となり、1枚しか存在しないはずの版画はあと4枚現存した。時が経ち、黒木の白骨化した遺体が山中から発見される。黒木は何故亡くなったのか?そこは曖昧だったけれど、秘密を抱えて生き続ける人々の重苦しい感情とユリシスの美しい青い色が印象的でした。
読了日:2月13日 著者:吉永南央
滅びの鐘の感想
王の先住民族虐殺に怒った大魔法使いが、平和の象徴の鐘を打ち砕き、闇の歌い手と魔物を復活させてしまった。闇を封じることが出来るのは「古の魔が歌」。親の才能を受け継げなかったタゼーレンの成長物語でもあり、憎しみの連鎖を断ち切ることが出来るのかと言う壮大なファンタジー。二段組みとカタカナ名前に苦戦しましたが面白かったです。
読了日:2月14日 著者:乾石智子
どん底 差別自作自演事件の感想
自分の職を失いたくないために、自作自演の差別葉書を出し続けた山岡一郎(仮名)。差別と言うものは、自分自身が育ってきた周辺では見聞きしたことがないので、正直感想を書きにくい。他者を見下し自分を優位におきたい人間の闇の部分、これは排除しなくてはならないのに、とても難しいことなのでしょうね。「橋のない川」を読み返したくなりました。
読了日:2月15日 著者:高山文彦
陽気なギャングの日常と襲撃 (祥伝社文庫)の感想
あの4人組に再会出来て、楽しい読書が出来ました。やっぱり成瀬さんが好きだ!響野、物語の登場人物だから面白いけど、ダンナだったら無理です・・・。
読了日:2月16日 著者:伊坂幸太郎
ヨイ豊の感想
直木賞候補作。江戸から明治に、時世に翻弄された浮世絵。三代豊国の娘婿清太郎の、歌川を引きいる苦悩が痛々しかった。
読了日:2月16日 著者:梶よう子
サクラ咲く (BOOK WITH YOU)の感想
中高生向けの本なのに、とても感動しました。3つの物語はどれも大人しくて学校では目立たなかった子たちが主人公。目立つ人、元気な人ばかりが学校に居るわけではない。「学校は誰のものだ」、みんな楽しく学校生活を送ることが出来たら素敵ですね。
読了日:2月17日 著者:辻村深月
福も来た パンとスープとネコ日和の感想
開店直後の大繁盛から、やや客足が落ち着いてきたアキコさんのカフェ。向かいの喫茶店のママさんが素敵!タナカさんは・・・。新しい猫ちゃんたちがやってきて続編も楽しみです。
読了日:2月17日 著者:群ようこ
さよなら、ニルヴァーナの感想
これは…。少年Aに人生を変えられた人々の物語とあるけれども、被害者光ちゃんの一家のストーリーは切なくて苦しくて読むのが辛かったです。週刊誌に掲載された顔写真だけで彼への想いを募らせる女性作家やファンの少女莢。何とも不快感が募って仕方なかったですね。現実にあの神戸の事件の犯人Aが手記を出版しているようですが、断じて読みたくありません。窪さんもタイミング的にこの小説は残念。次作に期待をします。
読了日:2月18日 著者:窪美澄
春雷の感想
鬼と呼ばれながらも、藩政に命を懸けた多聞隼人。主君を名君と呼ばせたいという目的に違和感を覚え、こんなバカ殿の為にって思うと終わり方にモヤモヤも。大庄屋・佐野七右衛門や臥雲、玄鬼坊など、脇役は魅力的でした。
読了日:2月18日 著者:葉室麟
正義のセ 3の感想
前巻のラストが凜々子大ピンチで終わっていたので、すぐに続きを読めて良かったです!明日香サイドからの物語と絡め、ハッピーエンドに。竹村家のお父さん、良い味です。
読了日:2月19日 著者:阿川佐和子
腐海の花の感想
17歳年下の男と同棲する女と、彼の同僚の19歳年下の女。三角関係なのだけど、登場人物全員共感出来ずに読了しました。文章は読みやすいのであっという間に読破したけれど、私には合わない1冊でした。
読了日:2月19日 著者:柳原慧
彼女のしあわせの感想
自分の三人の娘と我が身に置き換えて読んでしまい、泣けて泣けて、でも悲しいのではなく、なんとも言いようのない温かさと感動の読書でした。凪子夫妻のこれからに幸多かれ。
読了日:2月20日 著者:朝比奈あすか
欲しいのは、あなただけ (新潮文庫)の感想
かもめさん、男を見る目がなさすぎでは?さっぱり理解できない、恋愛とは遥か彼方にいる私。。
読了日:2月20日 著者:小手鞠るい
事件でござるぞ、太郎冠者の感想
狂言師の家に、押し掛けて住み込んでしまった夏十。彼女の目的が明らかになるのは、ラストの釣狐の章だけど、あまり共感の持てるキャラでは無かったのが残念。狂言の演目に合わせた事件の謎解きは中々面白かったし、笠太郎おじいちゃんがとても魅力的でした。
読了日:2月21日 著者:井上尚登
文藝春秋2015年9月号特装版 (文春ムック)の感想
「火花」を読むために。読み難くはないのですが、感想は微妙でした。むしろ、川上千春さんの文章を読めたことに大満足。
読了日:2月21日 著者:
夢を売る男の感想
うーん、何ともイヤな読み心地の本でした。出版業界の大変さは想像していたけれど、詐欺まがいの主人公には共感出来ませんでした。残念な1冊。
読了日:2月22日 著者:百田尚樹
スナーク狩り (光文社文庫プレミアム)の感想
面白かった!自分を裏切った男の披露宴に、盛装をして散弾銃を抱えて乗り込んでゆく関沼慶子。ある計画のために、彼女の銃を奪い関越道をひた走る男・織口。一夜の出来ごとがスリリングに描かれていて、一気に読破しました。92年の作品なので、まだ上信越道も未開通、携帯電話もないのだけど、スピーディーな展開は圧巻。
読了日:2月22日 著者:宮部みゆき
フラミンゴの家の感想
伊藤たかみさん、初読み。読み友さんの感想から手にしました。元妻の入院・手術のために離れて暮らしていた12歳の娘「晶」を預かることになった正人。田舎の商店街で水商売を営む正人の家族や友人たちと、母の病の詳細を知らずにやってきた晶。思いがけず良いお話で読み心地は上々。あや子さんが良い人で良かった!
読了日:2月23日 著者:伊藤たかみ
透明カメレオンの感想
人気のラジオパーソナリティ桐畑恭太郎。冴えない容姿にコンプレックスを持つ彼が行きつけのバーifで出逢った奇妙な女の子三梶恵。バーのママや常連たちも巻き込んだとんでもない計画の結末は?笑うハーレキンや、カラスの親指が好きな人には楽しめる作品ですね。私は好きです!面白かったです。
読了日:2月24日 著者:道尾秀介
まけるもんか 正義のセの感想
検事竹村凛々子は、地検尼崎支部に赴任。相変わらずの感情むき出しだけれども、虎子・青井・榎戸と良い仲間に恵まれ、医大の研究室からの女性転落事件を機にサンズイ事件に切り込んで行く。役者さんとのロマンスはちょっと蛇足かと思いましたが、まあ面白かったです。続編、お願いします!
読了日:2月24日 著者:阿川佐和子
ひみつのにゃらんの感想
にゃらんの可愛さにKOされました!
読了日:2月24日 著者:
啼かない鳥は空に溺れるの感想
母と娘の関係。千遥の場合は幼い頃から母に疎まれ、否定され続けてきた。亜沙子は母に干渉され支配下に置かれている。母の呪縛から解き放たれたとき、娘の本当の幸せがつかめるのでしょうか。自分も母であり娘でもある。娘たちの幸せをそっと見守ると言うスタンスがベストだと実感しました。面白いし色々考えさせられる1冊。
読了日:2月25日 著者:唯川恵
【TVアニメ化】響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ (宝島社文庫)の感想
面白かった!北宇治高校吹奏楽部が夏のコンクールに向けた練習に励む。ユーフォニアム奏者久美子がこれからどのように成長して行くか、楽しみ。
読了日:2月25日 著者:武田綾乃
【TVアニメ化】響け! ユーフォニアム 2 北宇治高校吹奏楽部のいちばん熱い夏 (宝島社文庫)の感想
北宇治高校吹奏楽部、いよいよ関西大会に。この年代の子たちはグングン成長する。色々あって、読みながらハラハラドキドキ!やっぱり青春ものは良いですね!続きも楽しみです。
読了日:2月26日 著者:武田綾乃
響け! ユーフォニアム 3 北宇治高校吹奏楽部、最大の危機 (宝島社文庫)の感想
一気に3巻読みきりました!北宇治高校吹奏楽部の全国大会への物語。あすかが何故ユーフォを頑張って続けてきたのか?大会後の伝言は泣けました!吹奏楽好きにはたまらないエピソードの数々、面白くてちょっと泣ける素晴らしい本でした。
読了日:2月27日 著者:武田綾乃
オムライス日和 BAR追分 (ハルキ文庫)の感想
BAR追分の続編。タイトルのオムライス日和を筆頭に美味しそうな食べ物のお話し満載。宇藤くんのこと、ねこみち横丁の住人のこと、だんだん明らかに。これはもう続編を待ちたいシリーズになりました。1巻目も購入しなくては。
読了日:2月29日 著者:伊吹有喜
快晴フライングの感想
廃部寸前のダメダメ水泳部の存続のために、顧問と約束した弓ヶ丘杯のリレーの優勝。初心者だらけの部を勝利に導くために彼らの奮闘が清々しい!とても爽やかな青春ものです。お勧め本。
読了日:2月29日 著者:古内一絵
読書メーター
本を読むことができました。
印象に残った本は東直子さんの「いとの森の家」、森沢明夫さん
の「きらきら眼鏡」。
自分に置き換えて切なくなりましたが、朝比奈あすかさんの
「彼女のしあわせ」、唯川恵さんの「啼かない鳥は空に溺れる」。
吹奏楽好きには武田綾乃さんの「響けユーフォニアム」1・2・3.
まだまだ面白いのがいっぱいで、ナンバーワンを決められませんw
2016年2月の読書メーター
読んだ本の数:46冊
読んだページ数:14810ページ
ナイス数:4635ナイス
鉄道旅ミステリ (2) 愛より優しい旅の空 (角川文庫)の感想
失踪した叔父を探して鉄道サークルに入った香澄。大学を卒業し院生になり、叔父への想いも変化してくる。探し求めた叔父タカ兄さんの消息を愛する人とたどることが出来、良かったと思えました。これで鉄道旅シリーズが終わってしまうのは少し寂しいですね。新幹線での移動中に読みましたが、ローカル線の中で読みたかったなぁ。
読了日:2月1日 著者:柴田よしき
戊辰繚乱の感想
やっぱり私は会津が好きだと、この本を読んで再認識。中野竹子と山浦鉄四郎の恋を成就させてあげたかった…。「ならぬことはならぬ」会津士魂がマイナスになってしまった会津藩の軍事部の失敗、戊辰戦争は切ない。天野純希さん、初読み。
読了日:2月2日 著者:天野純希
きのうの影踏み (幽BOOKS)の感想
怪談話の短編集。やっぱり辻村さんはがっつり長編を読みたいですね。次の作品を待ちます。
読了日:2月2日 著者:辻村深月
かたみ歌の感想
アーケードのある古いアカシア商店街。その近所に住まう人々の連作短編。古書店「幸子書房」の主人の謎が最後に明かされちょっと切なかったですね。世代的には私とほぼ同世代、昭和の人間には懐かしい1冊です。「ひかり猫」「枯葉の天使」が好き。
読了日:2月3日 著者:朱川湊人
なごり歌の感想
昭和40年代後半から50年代、東京と埼玉の県境に近いマンモし団地・虹ヶ本団地が舞台。雷獣を見てみたいなって思いました。マリアさんの事件の顛末がちょっとスッキリしなくて残念。
読了日:2月3日 著者:朱川湊人
陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)の感想
個性的な4人の天才、この人たちにかかれば銀行強盗もあっさりと成功してしまうだろうなぁ。会話の軽妙さにいつもニヤニヤしてしまいます。
読了日:2月4日 著者:伊坂幸太郎
天平の女帝 孝謙称徳の感想
奈良時代、二度も皇位についた孝謙称徳女帝。日本史の授業で習って、印象が強かったのは弓削道鏡。この本では女帝の御世を和気広虫と言う女官の視点で描いたもの。藤原氏の権謀術数によってこの時代があったことが良く分かりました。
読了日:2月5日 著者:玉岡かおる
いとの森の家 (一般書)の感想
坪田譲二文学賞受賞作品。作者の実体験をもとに描かれた、とても美しい1冊です。福岡の糸島を舞台に都市部から田舎に引っ越した小4の少女加奈子と死刑囚に慰問活動をするおハルさんの交流。わずか1年のここでの暮らしは加奈子の心にしっかりと刻みつけられたことでしょう。お勧めです。
読了日:2月6日 著者:東直子
ヒポクラテスのため息の感想
急死した父が遺した病院の理事を3カ月と言う任期で受けることになった、失業中の息子。病院の経営が厳しいとは聞いていましたが、本当に大変そう。物語はそんなに思い通りに立て直しというわけにはいかなかったけれど、人生の目標が定まったからメデタシメデタシなのかな。
読了日:2月6日 著者:福田和代
灰色の犬の感想
警察官の父と失業中の息子、そしてヤクザなのに何故か憎めない男。転落した3人の人生が重苦しく、中々読みにくくて半分くらいでリタイアしようかと思ったほど。後半物語が一気に展開してからが面白くて一気読み。「東京難民」でも感じましたが、転落する若者がリアルに描けていて興味深かったです。
読了日:2月7日 著者:福澤徹三
きらきら眼鏡の感想
わぁ、また素敵な1冊に巡り会えました。きらきら眼鏡をかけて世の中を見られたら、良い人生を送れそうです。限りある命、残されるものの切なさ。本の表紙裏のラブレター、コーラのメッセージ。泣かされました。文庫になるのを楽しみに待ちたいです。
読了日:2月7日 著者:森沢明夫
タスキメシの感想
注目の若手作家、額賀澪さんの3作目。これも期待通りの良作です。読みながら今年の箱根を走った某大学の1学年違いの兄弟ランナーを連想してしまいました。ライバルも担任教諭も良い人、早馬に料理を教える都には家庭に問題もあるが、とても読後は爽やか。
読了日:2月8日 著者:額賀澪
帰郷: 三世代警察医物語 (光文社文庫)の感想
信州の大自然が目に浮かぶような1冊でした。大町市で開業医として働く祖父の元に、大学病院で内科医として勤務していた孫娘が戻り、共に警察医として働くようになるまでの物語。シリーズの開幕と言うことで今後の展開に期待。
読了日:2月8日 著者:新津きよみ
花野に眠る (秋葉図書館の四季)の感想
とても好きなジャンルの本です。近所に欲しい秋葉図書館。佐由留くんの気持ちが切なくて、大人の身勝手さが悲しかったのですが、親以外に気持ちを分かって貰える大人に出会えて良かったですね。
読了日:2月10日 著者:森谷明子
雨に泣いてるの感想
阪神淡路の震災を経験した新聞記者大嶽は、東日本大震災直後に三陸市に派遣される。後輩の女性記者松本を救い、犠牲になったとある寺の住職心赦の正体を巡るミステリーであり、主人公大嶽の新聞記者としての矜持を描いた1作。読み応えあり。ただ、ラストはあっけなくモヤモヤも。。
読了日:2月11日 著者:真山仁
正義のセの感想
子供のころから正義感あふれる真っ直ぐな豆腐屋の長女凛々子が、検事になる。融通がきかないほどの頑固な凛々子に何となくシンパシーを感じてしまう私です。これからどんな風に検事として成長して行くのか、続編も読み進めたいと思います。阿川さんの文章、読みやすくて大好きです。
読了日:2月11日 著者:阿川佐和子
正義のセ 2の感想
連続強姦事件を担当した凛々子。無事に事件は終わったと思いきや…。懐かしい友達明日香との再会で何やらキナ臭い雲行きに…。先が気になる終わり方、これは次をさっさと借りて来なくては。面白かった~。
読了日:2月11日 著者:阿川佐和子
優しい音楽の感想
タイトルの「優しい音楽」は、不思議な恋愛話でラストは納得。「タイムラグ」は不倫相手の娘を預かるOLの話、こんな男とさっさと別れろと思いました。「がらくた効果」、二人の関係が良い方向に向かって佐々木さんに感謝。3つの物語ではタイトルの「優しい音楽」が好きですね。
読了日:2月12日 著者:瀬尾まいこ
誓約の感想
顔を変え名前を変えて断ち切った自らの過去。そしてつかんだ家族との幸せ。しかし交わした誓約はどこまでも自分を追いかけてくる。罪を償うとはどういうことか、犯罪被害者と加害者、薬丸さんの作品は常に問題を提起してくれます。性犯罪者への刑罰は軽過ぎて、被害者が気の毒すぎます…。公平が良い子に育ってくれてよかったと思いました。
読了日:2月12日 著者:薬丸岳
青い翅の感想
美しい青い翅を持つ、ユリシス。その版画を作った天才作家黒木は行方不明となり、1枚しか存在しないはずの版画はあと4枚現存した。時が経ち、黒木の白骨化した遺体が山中から発見される。黒木は何故亡くなったのか?そこは曖昧だったけれど、秘密を抱えて生き続ける人々の重苦しい感情とユリシスの美しい青い色が印象的でした。
読了日:2月13日 著者:吉永南央
滅びの鐘の感想
王の先住民族虐殺に怒った大魔法使いが、平和の象徴の鐘を打ち砕き、闇の歌い手と魔物を復活させてしまった。闇を封じることが出来るのは「古の魔が歌」。親の才能を受け継げなかったタゼーレンの成長物語でもあり、憎しみの連鎖を断ち切ることが出来るのかと言う壮大なファンタジー。二段組みとカタカナ名前に苦戦しましたが面白かったです。
読了日:2月14日 著者:乾石智子
どん底 差別自作自演事件の感想
自分の職を失いたくないために、自作自演の差別葉書を出し続けた山岡一郎(仮名)。差別と言うものは、自分自身が育ってきた周辺では見聞きしたことがないので、正直感想を書きにくい。他者を見下し自分を優位におきたい人間の闇の部分、これは排除しなくてはならないのに、とても難しいことなのでしょうね。「橋のない川」を読み返したくなりました。
読了日:2月15日 著者:高山文彦
陽気なギャングの日常と襲撃 (祥伝社文庫)の感想
あの4人組に再会出来て、楽しい読書が出来ました。やっぱり成瀬さんが好きだ!響野、物語の登場人物だから面白いけど、ダンナだったら無理です・・・。
読了日:2月16日 著者:伊坂幸太郎
ヨイ豊の感想
直木賞候補作。江戸から明治に、時世に翻弄された浮世絵。三代豊国の娘婿清太郎の、歌川を引きいる苦悩が痛々しかった。
読了日:2月16日 著者:梶よう子
サクラ咲く (BOOK WITH YOU)の感想
中高生向けの本なのに、とても感動しました。3つの物語はどれも大人しくて学校では目立たなかった子たちが主人公。目立つ人、元気な人ばかりが学校に居るわけではない。「学校は誰のものだ」、みんな楽しく学校生活を送ることが出来たら素敵ですね。
読了日:2月17日 著者:辻村深月
福も来た パンとスープとネコ日和の感想
開店直後の大繁盛から、やや客足が落ち着いてきたアキコさんのカフェ。向かいの喫茶店のママさんが素敵!タナカさんは・・・。新しい猫ちゃんたちがやってきて続編も楽しみです。
読了日:2月17日 著者:群ようこ
さよなら、ニルヴァーナの感想
これは…。少年Aに人生を変えられた人々の物語とあるけれども、被害者光ちゃんの一家のストーリーは切なくて苦しくて読むのが辛かったです。週刊誌に掲載された顔写真だけで彼への想いを募らせる女性作家やファンの少女莢。何とも不快感が募って仕方なかったですね。現実にあの神戸の事件の犯人Aが手記を出版しているようですが、断じて読みたくありません。窪さんもタイミング的にこの小説は残念。次作に期待をします。
読了日:2月18日 著者:窪美澄
春雷の感想
鬼と呼ばれながらも、藩政に命を懸けた多聞隼人。主君を名君と呼ばせたいという目的に違和感を覚え、こんなバカ殿の為にって思うと終わり方にモヤモヤも。大庄屋・佐野七右衛門や臥雲、玄鬼坊など、脇役は魅力的でした。
読了日:2月18日 著者:葉室麟
正義のセ 3の感想
前巻のラストが凜々子大ピンチで終わっていたので、すぐに続きを読めて良かったです!明日香サイドからの物語と絡め、ハッピーエンドに。竹村家のお父さん、良い味です。
読了日:2月19日 著者:阿川佐和子
腐海の花の感想
17歳年下の男と同棲する女と、彼の同僚の19歳年下の女。三角関係なのだけど、登場人物全員共感出来ずに読了しました。文章は読みやすいのであっという間に読破したけれど、私には合わない1冊でした。
読了日:2月19日 著者:柳原慧
彼女のしあわせの感想
自分の三人の娘と我が身に置き換えて読んでしまい、泣けて泣けて、でも悲しいのではなく、なんとも言いようのない温かさと感動の読書でした。凪子夫妻のこれからに幸多かれ。
読了日:2月20日 著者:朝比奈あすか
欲しいのは、あなただけ (新潮文庫)の感想
かもめさん、男を見る目がなさすぎでは?さっぱり理解できない、恋愛とは遥か彼方にいる私。。
読了日:2月20日 著者:小手鞠るい
事件でござるぞ、太郎冠者の感想
狂言師の家に、押し掛けて住み込んでしまった夏十。彼女の目的が明らかになるのは、ラストの釣狐の章だけど、あまり共感の持てるキャラでは無かったのが残念。狂言の演目に合わせた事件の謎解きは中々面白かったし、笠太郎おじいちゃんがとても魅力的でした。
読了日:2月21日 著者:井上尚登
文藝春秋2015年9月号特装版 (文春ムック)の感想
「火花」を読むために。読み難くはないのですが、感想は微妙でした。むしろ、川上千春さんの文章を読めたことに大満足。
読了日:2月21日 著者:
夢を売る男の感想
うーん、何ともイヤな読み心地の本でした。出版業界の大変さは想像していたけれど、詐欺まがいの主人公には共感出来ませんでした。残念な1冊。
読了日:2月22日 著者:百田尚樹
スナーク狩り (光文社文庫プレミアム)の感想
面白かった!自分を裏切った男の披露宴に、盛装をして散弾銃を抱えて乗り込んでゆく関沼慶子。ある計画のために、彼女の銃を奪い関越道をひた走る男・織口。一夜の出来ごとがスリリングに描かれていて、一気に読破しました。92年の作品なので、まだ上信越道も未開通、携帯電話もないのだけど、スピーディーな展開は圧巻。
読了日:2月22日 著者:宮部みゆき
フラミンゴの家の感想
伊藤たかみさん、初読み。読み友さんの感想から手にしました。元妻の入院・手術のために離れて暮らしていた12歳の娘「晶」を預かることになった正人。田舎の商店街で水商売を営む正人の家族や友人たちと、母の病の詳細を知らずにやってきた晶。思いがけず良いお話で読み心地は上々。あや子さんが良い人で良かった!
読了日:2月23日 著者:伊藤たかみ
透明カメレオンの感想
人気のラジオパーソナリティ桐畑恭太郎。冴えない容姿にコンプレックスを持つ彼が行きつけのバーifで出逢った奇妙な女の子三梶恵。バーのママや常連たちも巻き込んだとんでもない計画の結末は?笑うハーレキンや、カラスの親指が好きな人には楽しめる作品ですね。私は好きです!面白かったです。
読了日:2月24日 著者:道尾秀介
まけるもんか 正義のセの感想
検事竹村凛々子は、地検尼崎支部に赴任。相変わらずの感情むき出しだけれども、虎子・青井・榎戸と良い仲間に恵まれ、医大の研究室からの女性転落事件を機にサンズイ事件に切り込んで行く。役者さんとのロマンスはちょっと蛇足かと思いましたが、まあ面白かったです。続編、お願いします!
読了日:2月24日 著者:阿川佐和子
ひみつのにゃらんの感想
にゃらんの可愛さにKOされました!
読了日:2月24日 著者:
啼かない鳥は空に溺れるの感想
母と娘の関係。千遥の場合は幼い頃から母に疎まれ、否定され続けてきた。亜沙子は母に干渉され支配下に置かれている。母の呪縛から解き放たれたとき、娘の本当の幸せがつかめるのでしょうか。自分も母であり娘でもある。娘たちの幸せをそっと見守ると言うスタンスがベストだと実感しました。面白いし色々考えさせられる1冊。
読了日:2月25日 著者:唯川恵
【TVアニメ化】響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ (宝島社文庫)の感想
面白かった!北宇治高校吹奏楽部が夏のコンクールに向けた練習に励む。ユーフォニアム奏者久美子がこれからどのように成長して行くか、楽しみ。
読了日:2月25日 著者:武田綾乃
【TVアニメ化】響け! ユーフォニアム 2 北宇治高校吹奏楽部のいちばん熱い夏 (宝島社文庫)の感想
北宇治高校吹奏楽部、いよいよ関西大会に。この年代の子たちはグングン成長する。色々あって、読みながらハラハラドキドキ!やっぱり青春ものは良いですね!続きも楽しみです。
読了日:2月26日 著者:武田綾乃
響け! ユーフォニアム 3 北宇治高校吹奏楽部、最大の危機 (宝島社文庫)の感想
一気に3巻読みきりました!北宇治高校吹奏楽部の全国大会への物語。あすかが何故ユーフォを頑張って続けてきたのか?大会後の伝言は泣けました!吹奏楽好きにはたまらないエピソードの数々、面白くてちょっと泣ける素晴らしい本でした。
読了日:2月27日 著者:武田綾乃
オムライス日和 BAR追分 (ハルキ文庫)の感想
BAR追分の続編。タイトルのオムライス日和を筆頭に美味しそうな食べ物のお話し満載。宇藤くんのこと、ねこみち横丁の住人のこと、だんだん明らかに。これはもう続編を待ちたいシリーズになりました。1巻目も購入しなくては。
読了日:2月29日 著者:伊吹有喜
快晴フライングの感想
廃部寸前のダメダメ水泳部の存続のために、顧問と約束した弓ヶ丘杯のリレーの優勝。初心者だらけの部を勝利に導くために彼らの奮闘が清々しい!とても爽やかな青春ものです。お勧め本。
読了日:2月29日 著者:古内一絵
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