4月も素敵な本との出会いがありました。
イチオシは、柚木麻子さんの「本屋さんのダイアナ」
第152回直木賞候補作・2015年本屋大賞第4位
大穴(ダイアナ)と言うとんでもない名前を付けられた
金髪の美少女と、常識的な両親に育てられる彩子の
友情と成長の物語。
柚木さんの作品中で一番好きです。
エッセーでは宮下奈都さんの「神さまたちの遊ぶ庭」
福井県から北海道のトムラウシに1年間家族で移住した
宮下家のこもごも。
こちらもとても良かった!
2015年4月の読書メーター
読んだ本の数:54冊
読んだページ数:15846ページ
ナイス数:5921ナイス
愛は苦手の感想
8つの物語の短編集。アラフォー世代の日常を描き、ほろ苦さもほっこりもあり楽しめました。「象を数える」が好きです。寡黙な舅と嫁のやりとりが何とも素敵でした。
読了日:4月1日 著者:山本幸久
キング&クイーン (100周年書き下ろし)の感想
元SPの杏奈が、チェスの元世界王者を警護することに。杏奈の得意技が古武道と言うのが渋くて中々面白かったです。チェスを良く知っていたら、もっと楽しめたと思いますね。内容はあっさり目、文章は読みやすく短時間で読める本。
読了日:4月1日 著者:柳広司
鴨川食堂おかわりの感想
前作と同様、思い出の食を探す鴨川食堂のお話。おまかせ料理がとても魅力的で、食べてみたくなります。海苔弁の父の愛情が良い、そして猫のひるね、可愛い!
読了日:4月2日 著者:柏井壽
三人寄れば、物語のことをの感想
好きな作家さんの鼎談、楽しんで読了しました。佐藤さんの「シロガラス」は未読なので、早めに読まなくては!
読了日:4月2日 著者:上橋菜穂子,荻原規子,佐藤多佳子
波に乗るの感想
就職したばかりの会社を1カ月で退社した文哉のもとに、疎遠になっていた父の訃報が届く。男手ひとつで姉と自分を育てた父、しかし亡き父の遺品を整理するうちに知らなかった父のことが色々と見えて来る。タイトルそのままのストレートな展開ですが、館山の美しい海が目に浮かぶようでとても良かったです。姉宏美にややいらっとさせられましたが(笑)
読了日:4月3日 著者:はらだみずき
下山事件―最後の証言の感想
昭和24年に相次いで起こった国鉄(当時)の3つの大事件。その中でも総裁が轢死体で発見されるという衝撃的な下山事件の真相を探る渾身のルポ。松本清張をはじめ様々な人が書いてきた事件の謎は解明されたわけではありませんが、読み応えがありました。日本の分岐点になったと言えるこの事件、戦後の日本の闇は深かったのだと感じました。
読了日:4月3日 著者:柴田哲孝
別海から来た女――木嶋佳苗 悪魔祓いの百日裁判の感想
相変わらずの佐野節と言うか…(笑) 彼女の出自を訪ねて道東の別海町へ足を運び、その人格形成を追ったところはさすが。高校を卒業し、上京後もほとんど正業に就かず、親の援助といかがわしい行為で生活していたと言う事実にゲンナリしました。もし、小学生の時の窃盗行為をキチンと反省させていたら、このように大勢の男性を死に追いやるような犯罪には手を染めなかったのかも?都会に暮らす男性の寂しさに付け込んだ許されない行為だけれども、世の中の男性たちよ、騙されないように気をつけて!
読了日:4月4日 著者:佐野眞一
トオリヌケ キンシの感想
他人に理解してもらえない悩みを抱えながら生きてゆく人々、その小さな奇跡にホッとしたり涙ぐんだり。ラストのお話はご自身の体験からでしょうか、切なくて泣けました。6編とも甲乙つけがたく全部好きです。読んで良かった、これはお勧めです。
読了日:4月4日 著者:加納朋子
深山の桜 (『このミス』大賞シリーズ)の感想
アフリカ南スーダンに派遣された自衛隊。定年間近の亀尾准陸尉と若い陸士長杉村を中心に話が進む。盗難事件や隊長宛の脅迫状、自衛隊内の上下関係や人間関係が絡み、前半はやや冗長な感じも受けましたが、市谷から派遣されたおネエの植木の登場から面白さがアップ。「深山の桜」、自衛隊員の矜持を表しているこのタイトルにぴったりの内容でした。元自衛官の作品とのことで、読み応えがありました。「土漠の花」と合わせて読むのもお勧めです。
読了日:4月5日 著者:神家正成
殺意の産声の感想
美人染色家殺人事件を追う、美しい女性刑事。そこに連続強姦魔が関わってきて。不幸な出生とおぞましい過去、一番理解不能なのが詩織の考え方。土曜ワイド劇場とかにしたら面白いかもしれません。
読了日:4月5日 著者:鏑木蓮
空き家再生ツアーの感想
岸本さん初読み。タイトルの作品を含めた6つの短編集。40~50代の独身女性の淡々とした日常が描かれていますが、これからの人生や生活を思う切なさ不安など、この作品に登場する女性たちより年長の私にも胸に迫って来るものがありました。デパートの女性社員の野々宮朋子を描いた「多生の縁」、歳老いた父を思う「長女の春」が特に印象的。タイトル作はちょっと分からなかったです。
読了日:4月6日 著者:岸本葉子
ようこそ授賞式の夕べに (成風堂書店事件メモ(邂逅編)) (ミステリ・フロンティア)の感想
明日が2015年本屋大賞の発表日、ちょうど良いタイミングでこの本を読めました。成風堂の杏子と多絵、明林書房の井辻くんが出会えてよかった!たった一日でこんなにあちこち登場人物が動いて、そして謎とき、現実だったらくたびれちゃいますね。物語の世界で良かった!そして今年はどの本が受賞するのでしょう?
読了日:4月6日 著者:大崎梢
月光のスティグマの感想
面白くないわけではありませんが、何だろうちょっと不満足な読み心地です。二つの震災、東京地検特捜部で汚職を捜査、はてはアルジェリアでテロに巻き込まれる…。詰め込み過ぎでいっぱいいっぱいな感じでした。次の作品に期待しましょう。
読了日:4月7日 著者:中山七里
盲目的な恋と友情の感想
学生オーケストラで出会った美しい女子学生蘭花と、その恋人で指揮者の茂実、蘭花の友人で容姿に難のある留利絵。文章は読みやすいのであっという間に読了しましたが、何となく不完全燃焼気味です。ラストシーンは、まるでテレビドラマのような…。確かに盲目的な恋と友情でしたが。小学生でニキビとか、若干違和感も。。次の作品に期待して待ちます!
読了日:4月8日 著者:辻村深月
ワンナイトの感想
小さなステーキハウスを営む夫婦が、常連客との会話から企画した合コン。マスターの義妹を含めた6人の男女の一夜の出会いがどんどん転がって行って、その行き先が中々面白くて一気に読めました!これは大島さんの作品の中でも大好きですね。10年後の彼らのエピソードも笑えます。
読了日:4月8日 著者:大島真寿美
はぶらしの感想
一人で神楽坂の分譲マンションで暮らす脚本家の鈴音のもとに、行き場を無くした高校時代の同級生水絵が子供を連れて転がり込んで来る。善意で受け入れたのに、じわじわと生活の場所を侵食してくるような不快感、怖い、タイトルが絶妙。引きこまれて一気に読了でした。
読了日:4月8日 著者:近藤史恵
風のベーコンサンド 高原カフェ日誌の感想
寂れかけた百合が原高原で一軒家カフェを開いた奈穂、モラハラ夫から逃れ自立の道を選んだ彼女の一年を描いています。和菓子のアンソロジーでお気に入りの作品の前後が明かされ、とてもよかったです。これはお気に入り、文庫待ち!夜中に読んで空腹を我慢するのが辛い一冊でした。
読了日:4月9日 著者:柴田よしき
失恋延長戦の感想
高校の放送部員の真弓子の大河原くんへの片思い、そして柴犬ベンジャミンの真弓子への一途な思い。何とも胸がキュンとする青春の物語。ちょっと心が汚れたアラ還おばさんも、たまにはこういうピュアな恋物語で心のリフレッシュ。ベンジャミン、可愛い!
読了日:4月9日 著者:山本幸久
闇から届く命の感想
命を取り上げる産婦人科の病院で働く助産師有田美歩。一度も妊婦健診を受けずに駆け込み出産をする妊婦、ネグレクト、出生前診断等々、産科医療の抱える問題が折り込まれています。卑劣なことをした医師、確かリアルに事件としてありましたね。この作品も面白くて一気に読了、お勧めです。
読了日:4月9日 著者:藤岡陽子
カノンの感想
末期がんの58歳男性の脳組織・海馬を、記憶を失う病気の32歳の女性に移植する。肉体が滅びることを惜しみ、自分の記憶を持ったまま他人、しかも性の異なる人間として、5歳の子供の母として生きることが可能なのか?テーマは中々面白かったですが、他人の体になっても生き続けることを選んだ北斗に対して強く違和感を感じてしまいました。
読了日:4月13日 著者:中原清一郎
さいごの毛布 (単行本)の感想
仕事を失い家族の元にも戻れない主人公智美は、友人の紹介で老犬ホーム「ブランケット」で働くことに。犬たちや風変わりなオーナー、ワケありの同僚との関わりを通した智美の成長と再生の物語でした。動物を飼う以上は責任が伴うもの、身勝手な理由で手放すのは絶対にやめてほしいものですね。近藤さんの犬に対する愛情が感じられる1冊でした。
読了日:4月13日 著者:近藤史恵
推定有罪 (岩波現代文庫)の感想
笹倉さん、初読み。実在の事件をノンフィクション・ノベルとして丹念に描いています。門田隆将さんの「裁判官が日本を滅ぼす」でも感じたことですが、裁判官はあまりにも世間を知らず、高みから見下ろすような人物が多く感じてしまいました。この事例ではやむなき偽りの自白で有罪とされた男の弁護を控訴審から引き受けた若い弁護士の執念の法廷闘争を取り上げています。冤罪はこうやって作られ、結局無実の人が実刑を受けてしまったことは残念でした。
読了日:4月14日 著者:笹倉明
ドミソラの感想
うかみさん、初読み。美しく生まれ誰からも注目を浴びる存在の織江と、織江に憧れ彼女に対する一方的な想いを募らせる醜い由羽。織江の身に降りかかった悲劇で人生の歯車が狂って行く。由羽の狂気が気持ち悪く、読後感はスッキリしませんが、先が気になる展開で一気に読みました。タイトルは中々のセンスだと思います。
読了日:4月15日 著者:うかみ綾乃
シルバー・オクトパシー (文芸書)の感想
北への秘密の送金と脱北者のパスポート取得と出国を請け負った「シルバー・オクトパシー」。オーナーは表に出ず、8人のタコの足たちが活躍する。登場人物が多いのでちょっと混乱しながらもテンポの良い文章で楽しめました。女はしたたかだなあって思いました。
読了日:4月16日 著者:五條瑛
覚醒 上の感想
山本さん初読み。文章は特に難しくはないのですが、何だか読み難くて進みませんでした。感想は下巻を読んでから…。
読了日:4月17日 著者:山本譲司
覚醒 下の感想
下巻に入ってテンポアップして読了。ちょっと色々な人物の絡みがご都合主義に感じられました。刑務所の入所者の6割を占めるという何らかの障害を持った人々、知的障害者の生きる意味、犯罪率は減っている、マスコミのあり方等々考えさせられるテーマではありましたが、物語の出来栄えは今一つに思えました。ラストには何だかがっかり。息子の死の真相も不満。
読了日:4月17日 著者:山本譲司
親子の肖像 アナザーフェイスØ (文春文庫 と 24-7)の感想
シングルファザー刑事大友鉄の成り立ちが分かる特別外伝。奈緒さんを亡くした直後の幼稚園での事件解決はちょっと読んでいて切なかったですね。しかし、本人も気づかない特殊能力?読んでいてあまり顕著に感じないのは私だけでしょうか。まあ、シリーズなので読み続けますが。さて、次は高速の罠ですね。予約待ち中です。
読了日:4月18日 著者:堂場瞬一
いよう! (一般書)の感想
生真面目な父とは正反対の破天荒な叔父・上原清治郎。小学校低学年のとき、イジメから救ってくれたその人は哲彦にとってのヒーローだった。これ、とてもよかったです。親族に一人こういう人がいたら周りは迷惑千万だと思いますが、叔父さんの「いよう!」と決めポーズが何だか心に残ります。最期に故郷に帰ることが出来て、叔父さん良かったね!
読了日:4月18日 著者:山田宗樹
誘蛾灯 鳥取連続不審死事件の感想
青木さん初読み。まさにタイトルの如く「誘蛾灯」に引き寄せられて場末のスナック「ビッグ」に集まる男たち。失礼ながらそんなに単純に騙されてしまうのは何故だろうと言う疑問が消えません。収監されている上田美由紀本人が「木島佳苗」を意識しているとか、中々面白いと思いました。ただ、事件の真相はまだ明らかにはなっていないようです。息を吐くように嘘をつく女、上田美由紀とはそういう人物なのでしょうね。
読了日:4月19日 著者:青木理
あの子が欲しいの感想
IT企業の新人採用プロジェクトを任された川俣志帆子。優秀な学生を採りたい企業側の戦略物語だけでなく、猫カフェのあの子が欲しいと言う切ない物語でもあり。猫にとってマタタビは危険ドラッグ並の強い薬物なのかな?ネット社会の闇と言うか問題点も描かれていますね。
読了日:4月19日 著者:朝比奈あすか
怪物の感想
定年間近になった刑事香西は、「死の匂い」を感じることが出来、刑事としての人生の終わりを控えていたときに、不審な失踪者の捜索をする中、最新鋭のゴミ処理施設の研究者真崎と知り合う。物体を跡形もなく溶かすというその施設で行われていたことは?タイトルの怪物は、あの男。本当にこんな怪物がいたらと思うとやりきれません。
読了日:4月20日 著者:福田和代
まほろ駅前狂騒曲の感想
大好きなシリーズ、楽しく読了しました。まほろの地名に思わずにやにやしたり、駅前の様子を想像したり。便利屋稼業だけでなく、何故か騒動に巻き込まれる多田と居候の行天が面白くて目が離せません。この巻では多田の内面や行天の過去も明らかになり、はるちゃんの可愛さにほっこりしたり。続きもぜひお願いしたいなあ、by元まほろ市民。
読了日:4月20日 著者:三浦しをん
神さまたちの遊ぶ庭の感想
家族5人で北海道のトムラウシに移住した宮下家の1年。お子さんたちの生き生きとした様子、親子のクスリと笑わせてもらえるやり取り、北国の自然と厳しい気象の中での暮らし。小中学校15人の生徒たちと素晴らしい先生たちと村の住人たち。今まで読んだエッセーの中でも群を抜いて素晴らしかったです。これはお勧めですね。
読了日:4月21日 著者:宮下奈都
シロガラス 1パワー・ストーンの感想
上橋先生・荻原先生と佐藤先生の鼎談から、こちらのシリーズへ。白烏神社の子供神楽をやることになった小学5年生の6人。物語は巻末で大きく動いた!続きが楽しみなので2へ。
読了日:4月21日 著者:佐藤多佳子
シロガラス(2)めざめの感想
全巻で雷に打たれ不思議な青い光を浴びた6人に宿った不思議な力と、千里が見た白い幽霊の正体。またまた次を楽しみにさせる展開で終了。次へ行きます。
読了日:4月21日 著者:佐藤多佳子
シロガラス 3 ただいま稽古中の感想
わぁ!何という終わり方! 3巻まで一気に読めたのは嬉しいけれど、次を読むまでしばし待たなくてはならないのが切ないです~(>o
読了日:4月22日 著者:佐藤多佳子
日本一の女の感想
亡き曾祖母「匹田サダ」の33回忌で実家に戻った菜穂子が、菩提寺の住職から、サダの壮絶な人生を聞くという物語。息子9人と娘1人を生み、精米所を切り盛りした逞しい昭和の女の生涯。器量が悪く生まれついたことで、僻みもあったと思うけれど、どことなく憎めないサダという女。斉木さん、中々読ませます。
読了日:4月22日 著者:斉木香津
ぼくの最高の日の感想
これは素敵な1冊でした。バー「ピノッキオ」で少しずつつながる物語。『人生で最高の日』は、生きている限り更新されていくものなのかも?白髪の素敵なマスターに美味しいカクテルを作ってもらい、静かなカウンターで語り合えたら素晴らしいでしょうね。あ、残念ながらほとんど下戸なのが悔しいです。
読了日:4月22日 著者:はらだみずき
稲穂の海の感想
8つの短編。宮城県を舞台にした昭和から現代までの物語。捕鯨を描いた「酔いどれ砲手」、屋台を営む夫婦の物語「屋台《徳兵衛》」、開拓農民の話「桃子」、一人暮らしの母を案ずる「団地の時代」が好きです。土地勘と地元の言葉を分かる人の方が楽しめる1冊ですね。「星空を見ていた夜」は、マイホームタウンで既読。
読了日:4月23日 著者:熊谷達也
本屋さんのダイアナの感想
ダイアナと彩子の小3から22歳まで。正反対の二人の友情と成長、柚木さんの最高傑作と言って良いと思います。本を愛するダイアナが愛おしくて、彩子の途中の挫折も切なく、時を経て大人になった二人の姿が眩い。早く文庫になって欲しいです。
読了日:4月24日 著者:柚木麻子
Kappaの感想
牛久沼でバス釣りをしていた人物が謎の怪物に襲われ、命を落とす。犯行に及んだのはカッパなのか?追う刑事・ルポライター・川漁師。外国から持ち込んだ動物や植物を勝手に自然界に放つと手痛いしっぺ返しを食らうことになるのですね。中々面白くてテンポ良い文章なので読みやすかったです。
読了日:4月24日 著者:柴田哲孝
だいじな本のみつけ方 (BOOK WITH YOU)の感想
本を愛する中学生たちの物語。未発売の新刊本、しかも自分が敬愛する作家の最新作が学校の手洗い場に忘れられていた。謎を追う本好きな野々香と図書委員高峯。本屋さんや図書館、読み聞かせとの関わりなどなど、YA向けの優しい文章ながらも、中々読ませます。この子たちのように、本を愛する中学生たちの成長が楽しみになりますね。
読了日:4月25日 著者:大崎梢
エール! 2 (実業之日本社文庫)の感想
6人の作家さんのお仕事小説アンソロジー。水生さん、光原さんは初読みでした。坂木さんの「ジャグジー・トーク」、垣谷さんの「心の隙間を灯で埋めて」が好き。水生さんの「五度目の春のヒヨコ」も中々素敵でした。初野さんのはちょっと合わなかったです…。アンソロジーは初めての作家さんに出会えるので好きですね。
読了日:4月25日 著者:坂木司,水生大海,拓未司,垣谷美雨,光原百合,初野晴
イチオシは、柚木麻子さんの「本屋さんのダイアナ」
第152回直木賞候補作・2015年本屋大賞第4位
大穴(ダイアナ)と言うとんでもない名前を付けられた
金髪の美少女と、常識的な両親に育てられる彩子の
友情と成長の物語。
柚木さんの作品中で一番好きです。
エッセーでは宮下奈都さんの「神さまたちの遊ぶ庭」
福井県から北海道のトムラウシに1年間家族で移住した
宮下家のこもごも。
こちらもとても良かった!
2015年4月の読書メーター
読んだ本の数:54冊
読んだページ数:15846ページ
ナイス数:5921ナイス
愛は苦手の感想
8つの物語の短編集。アラフォー世代の日常を描き、ほろ苦さもほっこりもあり楽しめました。「象を数える」が好きです。寡黙な舅と嫁のやりとりが何とも素敵でした。
読了日:4月1日 著者:山本幸久
キング&クイーン (100周年書き下ろし)の感想
元SPの杏奈が、チェスの元世界王者を警護することに。杏奈の得意技が古武道と言うのが渋くて中々面白かったです。チェスを良く知っていたら、もっと楽しめたと思いますね。内容はあっさり目、文章は読みやすく短時間で読める本。
読了日:4月1日 著者:柳広司
鴨川食堂おかわりの感想
前作と同様、思い出の食を探す鴨川食堂のお話。おまかせ料理がとても魅力的で、食べてみたくなります。海苔弁の父の愛情が良い、そして猫のひるね、可愛い!
読了日:4月2日 著者:柏井壽
三人寄れば、物語のことをの感想
好きな作家さんの鼎談、楽しんで読了しました。佐藤さんの「シロガラス」は未読なので、早めに読まなくては!
読了日:4月2日 著者:上橋菜穂子,荻原規子,佐藤多佳子
波に乗るの感想
就職したばかりの会社を1カ月で退社した文哉のもとに、疎遠になっていた父の訃報が届く。男手ひとつで姉と自分を育てた父、しかし亡き父の遺品を整理するうちに知らなかった父のことが色々と見えて来る。タイトルそのままのストレートな展開ですが、館山の美しい海が目に浮かぶようでとても良かったです。姉宏美にややいらっとさせられましたが(笑)
読了日:4月3日 著者:はらだみずき
下山事件―最後の証言の感想
昭和24年に相次いで起こった国鉄(当時)の3つの大事件。その中でも総裁が轢死体で発見されるという衝撃的な下山事件の真相を探る渾身のルポ。松本清張をはじめ様々な人が書いてきた事件の謎は解明されたわけではありませんが、読み応えがありました。日本の分岐点になったと言えるこの事件、戦後の日本の闇は深かったのだと感じました。
読了日:4月3日 著者:柴田哲孝
別海から来た女――木嶋佳苗 悪魔祓いの百日裁判の感想
相変わらずの佐野節と言うか…(笑) 彼女の出自を訪ねて道東の別海町へ足を運び、その人格形成を追ったところはさすが。高校を卒業し、上京後もほとんど正業に就かず、親の援助といかがわしい行為で生活していたと言う事実にゲンナリしました。もし、小学生の時の窃盗行為をキチンと反省させていたら、このように大勢の男性を死に追いやるような犯罪には手を染めなかったのかも?都会に暮らす男性の寂しさに付け込んだ許されない行為だけれども、世の中の男性たちよ、騙されないように気をつけて!
読了日:4月4日 著者:佐野眞一
トオリヌケ キンシの感想
他人に理解してもらえない悩みを抱えながら生きてゆく人々、その小さな奇跡にホッとしたり涙ぐんだり。ラストのお話はご自身の体験からでしょうか、切なくて泣けました。6編とも甲乙つけがたく全部好きです。読んで良かった、これはお勧めです。
読了日:4月4日 著者:加納朋子
深山の桜 (『このミス』大賞シリーズ)の感想
アフリカ南スーダンに派遣された自衛隊。定年間近の亀尾准陸尉と若い陸士長杉村を中心に話が進む。盗難事件や隊長宛の脅迫状、自衛隊内の上下関係や人間関係が絡み、前半はやや冗長な感じも受けましたが、市谷から派遣されたおネエの植木の登場から面白さがアップ。「深山の桜」、自衛隊員の矜持を表しているこのタイトルにぴったりの内容でした。元自衛官の作品とのことで、読み応えがありました。「土漠の花」と合わせて読むのもお勧めです。
読了日:4月5日 著者:神家正成
殺意の産声の感想
美人染色家殺人事件を追う、美しい女性刑事。そこに連続強姦魔が関わってきて。不幸な出生とおぞましい過去、一番理解不能なのが詩織の考え方。土曜ワイド劇場とかにしたら面白いかもしれません。
読了日:4月5日 著者:鏑木蓮
空き家再生ツアーの感想
岸本さん初読み。タイトルの作品を含めた6つの短編集。40~50代の独身女性の淡々とした日常が描かれていますが、これからの人生や生活を思う切なさ不安など、この作品に登場する女性たちより年長の私にも胸に迫って来るものがありました。デパートの女性社員の野々宮朋子を描いた「多生の縁」、歳老いた父を思う「長女の春」が特に印象的。タイトル作はちょっと分からなかったです。
読了日:4月6日 著者:岸本葉子
ようこそ授賞式の夕べに (成風堂書店事件メモ(邂逅編)) (ミステリ・フロンティア)の感想
明日が2015年本屋大賞の発表日、ちょうど良いタイミングでこの本を読めました。成風堂の杏子と多絵、明林書房の井辻くんが出会えてよかった!たった一日でこんなにあちこち登場人物が動いて、そして謎とき、現実だったらくたびれちゃいますね。物語の世界で良かった!そして今年はどの本が受賞するのでしょう?
読了日:4月6日 著者:大崎梢
月光のスティグマの感想
面白くないわけではありませんが、何だろうちょっと不満足な読み心地です。二つの震災、東京地検特捜部で汚職を捜査、はてはアルジェリアでテロに巻き込まれる…。詰め込み過ぎでいっぱいいっぱいな感じでした。次の作品に期待しましょう。
読了日:4月7日 著者:中山七里
盲目的な恋と友情の感想
学生オーケストラで出会った美しい女子学生蘭花と、その恋人で指揮者の茂実、蘭花の友人で容姿に難のある留利絵。文章は読みやすいのであっという間に読了しましたが、何となく不完全燃焼気味です。ラストシーンは、まるでテレビドラマのような…。確かに盲目的な恋と友情でしたが。小学生でニキビとか、若干違和感も。。次の作品に期待して待ちます!
読了日:4月8日 著者:辻村深月
ワンナイトの感想
小さなステーキハウスを営む夫婦が、常連客との会話から企画した合コン。マスターの義妹を含めた6人の男女の一夜の出会いがどんどん転がって行って、その行き先が中々面白くて一気に読めました!これは大島さんの作品の中でも大好きですね。10年後の彼らのエピソードも笑えます。
読了日:4月8日 著者:大島真寿美
はぶらしの感想
一人で神楽坂の分譲マンションで暮らす脚本家の鈴音のもとに、行き場を無くした高校時代の同級生水絵が子供を連れて転がり込んで来る。善意で受け入れたのに、じわじわと生活の場所を侵食してくるような不快感、怖い、タイトルが絶妙。引きこまれて一気に読了でした。
読了日:4月8日 著者:近藤史恵
風のベーコンサンド 高原カフェ日誌の感想
寂れかけた百合が原高原で一軒家カフェを開いた奈穂、モラハラ夫から逃れ自立の道を選んだ彼女の一年を描いています。和菓子のアンソロジーでお気に入りの作品の前後が明かされ、とてもよかったです。これはお気に入り、文庫待ち!夜中に読んで空腹を我慢するのが辛い一冊でした。
読了日:4月9日 著者:柴田よしき
失恋延長戦の感想
高校の放送部員の真弓子の大河原くんへの片思い、そして柴犬ベンジャミンの真弓子への一途な思い。何とも胸がキュンとする青春の物語。ちょっと心が汚れたアラ還おばさんも、たまにはこういうピュアな恋物語で心のリフレッシュ。ベンジャミン、可愛い!
読了日:4月9日 著者:山本幸久
闇から届く命の感想
命を取り上げる産婦人科の病院で働く助産師有田美歩。一度も妊婦健診を受けずに駆け込み出産をする妊婦、ネグレクト、出生前診断等々、産科医療の抱える問題が折り込まれています。卑劣なことをした医師、確かリアルに事件としてありましたね。この作品も面白くて一気に読了、お勧めです。
読了日:4月9日 著者:藤岡陽子
カノンの感想
末期がんの58歳男性の脳組織・海馬を、記憶を失う病気の32歳の女性に移植する。肉体が滅びることを惜しみ、自分の記憶を持ったまま他人、しかも性の異なる人間として、5歳の子供の母として生きることが可能なのか?テーマは中々面白かったですが、他人の体になっても生き続けることを選んだ北斗に対して強く違和感を感じてしまいました。
読了日:4月13日 著者:中原清一郎
さいごの毛布 (単行本)の感想
仕事を失い家族の元にも戻れない主人公智美は、友人の紹介で老犬ホーム「ブランケット」で働くことに。犬たちや風変わりなオーナー、ワケありの同僚との関わりを通した智美の成長と再生の物語でした。動物を飼う以上は責任が伴うもの、身勝手な理由で手放すのは絶対にやめてほしいものですね。近藤さんの犬に対する愛情が感じられる1冊でした。
読了日:4月13日 著者:近藤史恵
推定有罪 (岩波現代文庫)の感想
笹倉さん、初読み。実在の事件をノンフィクション・ノベルとして丹念に描いています。門田隆将さんの「裁判官が日本を滅ぼす」でも感じたことですが、裁判官はあまりにも世間を知らず、高みから見下ろすような人物が多く感じてしまいました。この事例ではやむなき偽りの自白で有罪とされた男の弁護を控訴審から引き受けた若い弁護士の執念の法廷闘争を取り上げています。冤罪はこうやって作られ、結局無実の人が実刑を受けてしまったことは残念でした。
読了日:4月14日 著者:笹倉明
ドミソラの感想
うかみさん、初読み。美しく生まれ誰からも注目を浴びる存在の織江と、織江に憧れ彼女に対する一方的な想いを募らせる醜い由羽。織江の身に降りかかった悲劇で人生の歯車が狂って行く。由羽の狂気が気持ち悪く、読後感はスッキリしませんが、先が気になる展開で一気に読みました。タイトルは中々のセンスだと思います。
読了日:4月15日 著者:うかみ綾乃
シルバー・オクトパシー (文芸書)の感想
北への秘密の送金と脱北者のパスポート取得と出国を請け負った「シルバー・オクトパシー」。オーナーは表に出ず、8人のタコの足たちが活躍する。登場人物が多いのでちょっと混乱しながらもテンポの良い文章で楽しめました。女はしたたかだなあって思いました。
読了日:4月16日 著者:五條瑛
覚醒 上の感想
山本さん初読み。文章は特に難しくはないのですが、何だか読み難くて進みませんでした。感想は下巻を読んでから…。
読了日:4月17日 著者:山本譲司
覚醒 下の感想
下巻に入ってテンポアップして読了。ちょっと色々な人物の絡みがご都合主義に感じられました。刑務所の入所者の6割を占めるという何らかの障害を持った人々、知的障害者の生きる意味、犯罪率は減っている、マスコミのあり方等々考えさせられるテーマではありましたが、物語の出来栄えは今一つに思えました。ラストには何だかがっかり。息子の死の真相も不満。
読了日:4月17日 著者:山本譲司
親子の肖像 アナザーフェイスØ (文春文庫 と 24-7)の感想
シングルファザー刑事大友鉄の成り立ちが分かる特別外伝。奈緒さんを亡くした直後の幼稚園での事件解決はちょっと読んでいて切なかったですね。しかし、本人も気づかない特殊能力?読んでいてあまり顕著に感じないのは私だけでしょうか。まあ、シリーズなので読み続けますが。さて、次は高速の罠ですね。予約待ち中です。
読了日:4月18日 著者:堂場瞬一
いよう! (一般書)の感想
生真面目な父とは正反対の破天荒な叔父・上原清治郎。小学校低学年のとき、イジメから救ってくれたその人は哲彦にとってのヒーローだった。これ、とてもよかったです。親族に一人こういう人がいたら周りは迷惑千万だと思いますが、叔父さんの「いよう!」と決めポーズが何だか心に残ります。最期に故郷に帰ることが出来て、叔父さん良かったね!
読了日:4月18日 著者:山田宗樹
誘蛾灯 鳥取連続不審死事件の感想
青木さん初読み。まさにタイトルの如く「誘蛾灯」に引き寄せられて場末のスナック「ビッグ」に集まる男たち。失礼ながらそんなに単純に騙されてしまうのは何故だろうと言う疑問が消えません。収監されている上田美由紀本人が「木島佳苗」を意識しているとか、中々面白いと思いました。ただ、事件の真相はまだ明らかにはなっていないようです。息を吐くように嘘をつく女、上田美由紀とはそういう人物なのでしょうね。
読了日:4月19日 著者:青木理
あの子が欲しいの感想
IT企業の新人採用プロジェクトを任された川俣志帆子。優秀な学生を採りたい企業側の戦略物語だけでなく、猫カフェのあの子が欲しいと言う切ない物語でもあり。猫にとってマタタビは危険ドラッグ並の強い薬物なのかな?ネット社会の闇と言うか問題点も描かれていますね。
読了日:4月19日 著者:朝比奈あすか
怪物の感想
定年間近になった刑事香西は、「死の匂い」を感じることが出来、刑事としての人生の終わりを控えていたときに、不審な失踪者の捜索をする中、最新鋭のゴミ処理施設の研究者真崎と知り合う。物体を跡形もなく溶かすというその施設で行われていたことは?タイトルの怪物は、あの男。本当にこんな怪物がいたらと思うとやりきれません。
読了日:4月20日 著者:福田和代
まほろ駅前狂騒曲の感想
大好きなシリーズ、楽しく読了しました。まほろの地名に思わずにやにやしたり、駅前の様子を想像したり。便利屋稼業だけでなく、何故か騒動に巻き込まれる多田と居候の行天が面白くて目が離せません。この巻では多田の内面や行天の過去も明らかになり、はるちゃんの可愛さにほっこりしたり。続きもぜひお願いしたいなあ、by元まほろ市民。
読了日:4月20日 著者:三浦しをん
神さまたちの遊ぶ庭の感想
家族5人で北海道のトムラウシに移住した宮下家の1年。お子さんたちの生き生きとした様子、親子のクスリと笑わせてもらえるやり取り、北国の自然と厳しい気象の中での暮らし。小中学校15人の生徒たちと素晴らしい先生たちと村の住人たち。今まで読んだエッセーの中でも群を抜いて素晴らしかったです。これはお勧めですね。
読了日:4月21日 著者:宮下奈都
シロガラス 1パワー・ストーンの感想
上橋先生・荻原先生と佐藤先生の鼎談から、こちらのシリーズへ。白烏神社の子供神楽をやることになった小学5年生の6人。物語は巻末で大きく動いた!続きが楽しみなので2へ。
読了日:4月21日 著者:佐藤多佳子
シロガラス(2)めざめの感想
全巻で雷に打たれ不思議な青い光を浴びた6人に宿った不思議な力と、千里が見た白い幽霊の正体。またまた次を楽しみにさせる展開で終了。次へ行きます。
読了日:4月21日 著者:佐藤多佳子
シロガラス 3 ただいま稽古中の感想
わぁ!何という終わり方! 3巻まで一気に読めたのは嬉しいけれど、次を読むまでしばし待たなくてはならないのが切ないです~(>o
読了日:4月22日 著者:佐藤多佳子
日本一の女の感想
亡き曾祖母「匹田サダ」の33回忌で実家に戻った菜穂子が、菩提寺の住職から、サダの壮絶な人生を聞くという物語。息子9人と娘1人を生み、精米所を切り盛りした逞しい昭和の女の生涯。器量が悪く生まれついたことで、僻みもあったと思うけれど、どことなく憎めないサダという女。斉木さん、中々読ませます。
読了日:4月22日 著者:斉木香津
ぼくの最高の日の感想
これは素敵な1冊でした。バー「ピノッキオ」で少しずつつながる物語。『人生で最高の日』は、生きている限り更新されていくものなのかも?白髪の素敵なマスターに美味しいカクテルを作ってもらい、静かなカウンターで語り合えたら素晴らしいでしょうね。あ、残念ながらほとんど下戸なのが悔しいです。
読了日:4月22日 著者:はらだみずき
稲穂の海の感想
8つの短編。宮城県を舞台にした昭和から現代までの物語。捕鯨を描いた「酔いどれ砲手」、屋台を営む夫婦の物語「屋台《徳兵衛》」、開拓農民の話「桃子」、一人暮らしの母を案ずる「団地の時代」が好きです。土地勘と地元の言葉を分かる人の方が楽しめる1冊ですね。「星空を見ていた夜」は、マイホームタウンで既読。
読了日:4月23日 著者:熊谷達也
本屋さんのダイアナの感想
ダイアナと彩子の小3から22歳まで。正反対の二人の友情と成長、柚木さんの最高傑作と言って良いと思います。本を愛するダイアナが愛おしくて、彩子の途中の挫折も切なく、時を経て大人になった二人の姿が眩い。早く文庫になって欲しいです。
読了日:4月24日 著者:柚木麻子
Kappaの感想
牛久沼でバス釣りをしていた人物が謎の怪物に襲われ、命を落とす。犯行に及んだのはカッパなのか?追う刑事・ルポライター・川漁師。外国から持ち込んだ動物や植物を勝手に自然界に放つと手痛いしっぺ返しを食らうことになるのですね。中々面白くてテンポ良い文章なので読みやすかったです。
読了日:4月24日 著者:柴田哲孝
だいじな本のみつけ方 (BOOK WITH YOU)の感想
本を愛する中学生たちの物語。未発売の新刊本、しかも自分が敬愛する作家の最新作が学校の手洗い場に忘れられていた。謎を追う本好きな野々香と図書委員高峯。本屋さんや図書館、読み聞かせとの関わりなどなど、YA向けの優しい文章ながらも、中々読ませます。この子たちのように、本を愛する中学生たちの成長が楽しみになりますね。
読了日:4月25日 著者:大崎梢
エール! 2 (実業之日本社文庫)の感想
6人の作家さんのお仕事小説アンソロジー。水生さん、光原さんは初読みでした。坂木さんの「ジャグジー・トーク」、垣谷さんの「心の隙間を灯で埋めて」が好き。水生さんの「五度目の春のヒヨコ」も中々素敵でした。初野さんのはちょっと合わなかったです…。アンソロジーは初めての作家さんに出会えるので好きですね。
読了日:4月25日 著者:坂木司,水生大海,拓未司,垣谷美雨,光原百合,初野晴
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