御在所裏道、6合目あたりの登山道脇に名もなき木のステップがあります。
平成20年、裏道は一夜の豪雨でその面影をほぼ全失してしまいました。その後、新しく引かれた登山道から外れてしまったステップは、今はもう誰にも踏まれることが無くなり、ただ登山道の脇にその存在だけを残しています。
そんな名もなきステップと私が初めて出会ったのは20年以上前。
誰にも踏まれることの無くなったステップの脇を通過する度に、今も私は当時の情熱や記憶を必ず鮮明に思い出します。とにかく山で一番になりたかったあの頃。
最後まで一番にはなれませんでしたが、そのステップは20年以上経っても私に初心を思い出させ、気持ちを強くさせてくれます。多くの人にとって何でもないただのステップですが、私にとってはそんな存在です。
今度は一番を獲りたいですね。
今日は名もなきステップのお話しでした。