Suzuka to the world!!

〜鈴鹿の山から世界の山へ〜 山岳スキーレーサー小寺 教夫が送るMountain life のブログです。

22/23 ISMF World Cup,Val Thorens スプリントレース

2022-11-27 02:08:00 | 2022/2023 ISMF WORLD CUP
今日は結果から先に書きます。
スプリントの結果は56人中55位。
正直、情けなくて恥ずかしくて複雑な心境なので、たぶんこの先の文書はまとまりなく書くことになりますが、ご容赦ください。



今回のスプリントでワールドカップのレースに加わっていると言えるのはせめて3分20秒以内までですが、そこに4分09秒もかかってしまい…更にはトランジットエリアでのペナルティを受けて+20秒の有様でした。



もう前とどうこう比較できる状態でない大差です。もはや別レース。



レースを準備から含めて客観的に見てみて、事前の時差調整なし、高度順化なし(レース会場は標高約2,300m)、今季初めてスキーを履いたのもレース前日…という状況はそもそも無謀だと言われればそれまでです。



常識的にはありえないと思いますが、でもこれが今の自分の環境からできる精一杯の日程。これ以上はないですし、むしろこの環境を作っていただいている周囲の方々には感謝しかありません。自分はこの環境からどうやって挑むかが大事だと考えています。ここからやるしかない、やるんだから不満なんてひとつもありません。



仮にもしもまとまった遠征期間が取れて時差調整も高地順化もできて、たくさんトレーニングで雪に乗ることもできたとして、日本にいるのと変わりないコンディションでレースに臨めたらどうだったのか…果たして自分はワールドカップのレースに加わっていると言える位置まで行けたのか?



そのレースに加わるという目標に対して、これまでやってきたことは足りているのか?そもそも今のままでワールドカップの場に立ってていいのか?特にこのワールドカップの場に立ってていいのかという点は強く感じていて、そんなことを昨日のレース後からずっと自問自答が続いています。



一方で心には今まで以上に何十倍も燃え上がるSKIMOへのパッションを感じています。1分1秒だって今は無駄にしたくない。どんな工夫でも何でも、SKIMOのためにできることはすべてをやり切りたい。



単純にSKIMOが楽しくて好きだから、とことんSKIMOを追求してみたいんだと思います。それに生涯の夢だった世界のレース、そこには明確な選考規定があって、代表として選んでもらえる限りはワールドカップにも世界選手権の場にも1回でも1レースでも多く立ち続けたい、そう思います。



これ以上ない最低から始まった22/23シーズン。ありきたりですが、シーズン序盤のこのタイミングでこれを味わったことも最後には良かったと言えるように、これからの日々を過ごします。最終戦までは4ヶ月あります。4ヶ月あれば人間は大きく変われるはず!