しゃちくんは野良猫ブログ

30年以上前になりますが自分探しのためにバイクで日本一周。
そして今、会社を畳んで田舎暮らしの準備中です。

今だけの特価!

2014-03-06 11:10:30 | 仕事のはなし
特価と聞けば安いというイメージが一般的ですが

資材不足で高騰してる中で生産している現場は

「高くても良いから届けてくれないか!」

増税前の駆け込み需要で忙しい会社も

内実はとても厳しいものがあるようです。




やっと分けてもらいかき集めた国産材です。

3種類の木材が積んでありどれも欠品しておりました。

量は少ないけど仕方ありません。

仕入れ値が高いのでこの先1カ月程の辛抱なのです。

4月になると暴落するかも知れません。

特に一番下の桧の75mm角(2寸5分角)は30%高い価格です!

今だけの特価とはそういうことです。

例え大量に入手出来たとしても相場の下落とともに

不良在庫になりかねないw

積荷の真ん中の杉60mm角もそうだが間伐材です。

山林を手入れして間引いた樹木。

積荷の一番上は杉ヌキと言って丸太の中心から角材を製材した残材から

作られる副産物みたいなものでした。

1本の丸太を上手に製材すれば捨てる部分が無いと言われた製材技術、

山林を維持する上でどうしても発生する間伐材の利用、

それらを考えた上で商売をするのが材木商だろう。


○○ホームのようなハウスメーカーが台頭してくると

国内の製材所に一品目だけ大量に発注してコストを下げたりし

国産材の流通も激変してしまいましたね。

これまで「間伐材の利用法を考えるのも材木屋の責務だ」と教わったのに

今やバイオマスエネルギーの燃料として出荷すると補助金が出るそうで

安価で取引される製材よりも補助金の出る燃料として処分する方が

効率が良いみたい。


日本の山林が荒れている原因は消費者に伝わらない林業の現状と

それを無視した経済活動を続ける建設業の責任でもある。

そして水源林にもなっている山林を手放してしまう林業家と

買い漁る中国資本も不気味だし。


今日はとっても堅いお話となりました。。。

コメント (4)
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