しゃちくんは野良猫ブログ

30年以上前になりますが自分探しのためにバイクで日本一周。
そして今、会社を畳んで田舎暮らしの準備中です。

孤独を感じる時

2014-03-14 00:10:20 | 日記
Deep Purple - Soldier of Fortune  (幸運な兵士)



「思い立ったらすぐに行動するタイプでしょ?」

「うん、考え過ぎると迷いが生じて何も出来なくなるからねぇ…」

震災後、準備が整い南三陸町へ向かった時は

詳しい情報がほとんど無くて不安でした。

身内には気づかれないように内緒で出発して事後報告でした。

「そんな危険な場所に行って何かあったらどうするの?!」

そう反対されるのは分かっていたからだ。

千年に一度の規模で発生した大津波で甚大な被害が出ている被災地

次にこの大津波が起きるのは千年後であり もはや安全な場所と言えます。

それよりも津波で家を失い避難所に身を寄せる被災者の役に立ちたい!

その気持ちが勝った自分の判断は正しかったと思った。


父の死があり、9月の支援物資を運んでからはボランティアから離れて

相続の準備に入った。

三陸の津波被害ばかりに気持ちがいってたけど福島はどうなった?

偶然出会ったブログが「うちのとらまる」さんでした。

原発事故を受けて住民が避難して置き去りになった猫に餌を与える活動を

たった一人で続け、カメラマンとして記録した本が出版されており

書店で「残された動物たち」を買い求めた。

ショッキングな写真がたくさんあった。

牛舎でたくさんの牛が死んでいて豚舎ではたくさんの豚が死んでいて

そのどれもが放射能を浴びたのが死因では無くて

水も食料も与えてもらえない餓死だった。

救える命を救わない理由は何なのだろうかと疑問を感じた。


チェルノブイリで被曝の影響と思われる奇形動物の写真を掲載しているサイト、

南相馬で暮らす元女性教師の手記では「風呂上がりに髪の毛がバサッと抜け

足の爪が痛みも感じずにペロッと剥がれた」とある。

どちらも原発反対を訴える者たちによる嘘の情報だった。


警戒区域の中に取り残された猫を救い出して給餌をする

にゃんこはうすの活動も知った。

もう出産もすることもないだろうという女性たちが奮闘している!

保護された猫に被曝の影響は見られない。

飼い猫は仮設暮らしの飼い主さんとは暮らせないから

預かり猫のシェルターまで作っていた。


相続税納付が終わり本当の福島を知りたくて行った。

震災後に生まれた猫に異常も見られない。

警戒解除されたばかりの南相馬市小高区や楢葉町にも行った。

警戒区域の検問の先には入る事が出来ないけれど

普通に暮らしている検問手前の地域と目と鼻の先にある

ニ度と人が住めないと言われている地域の違いが分からない。


福島の猫シェルターには保護された飼い猫は増える一方です。

三陸とは違い家は残っているのに放射能の影響で家に戻れない福島。

え?でもそこで生き抜いた猫たちに異常は見られないのでしょ?

これが福島の複雑な事情だと思うのです。

一日も早い住民が家に戻った生活を送れるように願ってます。


交流のあったブロガーさんが原発に関する記事を書くと

離れてしまうのが寂しいです。

国内に在る原発の全てが運転停止しても福島には何も変化が起きません。

脱原発という考え方は個人的なものであって

福島のためでは無い事を分かって欲しいのです。

実際に観たままを書いているだけなのに孤独を感じてしまう。




コメント (6)
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