交際中の彼女とは毎晩駐車場で顔を合わせおしゃべりをしてる。
以前、会話の中に登場した人物を例に挙げて彼女の妄想が始まっている。
そうなるとどこまでもネガティブな発想が数日続き怒り出す始末だ。
それを見越して手紙を書いておいた。
週末はホテルで過ごすのが定着している。
駐車場で会うなりいつもの口調で始まった。
「それはKちゃんが誤解してるだけだよ」と弁明しても
重たい会話が続いてしまうのです。
「このままだとお互いに疲れちゃうよね?」と彼女も感じている。
「うん。今夜はホテルへ行くの止めとく?」
「うーん………」
「あのさ、手紙を書いておいた。大した事は書いてないけどね」
一旦帰宅して風呂に入り着替えてから駐車場に。
彼女、来るかなぁ?
手紙には言葉ではうまく伝えられない自分の気持ちを吐露。
付き合い始めの彼女は嘘が多くて私も随分と悩んでいたけど
会話を通して彼女がとても純粋な女性であることを知り
好きになれたこと。
マイナス面ばかりほじくり返されたら二人の関係は前に進まない、
そろそろ結婚を前提としたお付き合いに切り替えてみませんか?
車に乗り込んだ彼女。
「手紙読んでくれた?」 「うん」
「ホテルに向かって良いの?」 「うん」
すっかり無口になっているKちゃん。
「新しい自転車を注文したんだ」
「えっ?お金が無いのに?」 「うん」
ホテルの部屋の中でも無口だった彼女。
もしかしたら別れを切り出されるかな?と心の準備はしておいた。
この日は韓国アイドルグループ「超新星」のライブ映像のDVDを観ている。
東方神起、平成ジャンプ、キスマイetc、彼女の好きなもので包まれてきた。
服を着るまで普段通りに過ごせた。
「しばらく休もうか?」と彼女。
「そうだねぇ~ずーっと休みなしで毎週だしね(笑)」
多分、何も変わらないんだろうなぁ。
あるブログに書いてあった。
とにかく相手を信じること。
疑うよりも一途に信じ続けること。
たしかにそうかも知れない。
でもそれが相手に伝わらなければ独りよがりの片思いでしかない。