英語で人生修行していこう!

50代で塾講師
独学で英語の上級をめざしています

吉田都さん以来の日本女性プリンシパル誕生!

2016-06-11 09:49:02 | Something beautiful


ほぼ10年まえにTBS系「学校に行こう」というV6がMCの番組で観たのが高田茜さんとの出会いでした。
なんて才能あふれる抒情的な踊りのできるお嬢さんだこと!と思って注目していました。


そうするとローザンヌバレエコンクールでスカラシップ賞を受賞し、その後熊川哲也さんで有名になったロイヤルバレエ団に入団。

苦節8年。
とうとう来シーズンは本バレエ団のトップ、プリンシパルに昇格が決定しました。
芸術監督がケビン・オハラですが、彼は吉田都さんが同じくプリンシパルの頃、ペアで踊った方です。
都さんの持つ日本人特有の繊細さ、ひたむきさ、誠実な人柄が今回の茜さんともう一方、京都出身の平野良一さんの2名のプリンシパル誕生になったのだと思います。

以前にも書いたことがあると思うのですが、facebookでのお友達にも入れていただいていて
ロイヤルがとても大事にしている演目「眠れる森の美女」の主役に抜擢された1年半ほど前に怪我で降板を余儀なくされた時、
どれほど辛かったことかと心を痛めていました。
そしてそういう充電期間を経ての昇格発表。
本当によかったと身内でもないのに胸が熱くなります。

このビデオでコーチを務めているのはカルロス・アコスタ、キューバ人の伝説のロイヤルバレエ・プリンシパルです。
茜さんの相手方、今回の日本ツァーでも踊るムンタギロフはまだ最近ロイヤルにプリンシパル待遇で入った若手ダンサー。
彼もローザンヌ出身者ですが、驚くほどの研鑽を積んできたのだろうと感心します。

残念なのは茜さんの真骨頂、「ジゼル」が今回の日本ツァーで組まれているのに彼女のジゼルが見られないことです。
でも次回はぜひ、あるいは私がロンドンまで見に行こうかなぁ?とウキウキしています。

西東京での晩秋の一日満喫

2015-12-11 09:35:57 | Something beautiful
12/4-5日に東京で楽しい2日間を過ごしてきました。
文化的なイベントと英語学習にもタメになる貴重な体験をしました。

11月末に地元三重から2015年日本ツァーを開催したのですが、
サンクトペテルスブルグ拠点の世界最古マリインスキーバレエ団と云うのがあります。
旧名はキーロフバレエ団。
チャイコフスキーが3大バレエ(白鳥の湖、眠れる森の美女、くるみ割り人形)を初上演したバレエ団がこのマリインスキーバレエ団。
上野・文化会館で午後6時半からの公演でしたのでお昼を自宅で食べても
4時過ぎに現地に到着。
時間があることから国立西洋美術館で黄金伝説展 古代地中海世界の秘宝を見ることにしました。
びっくりしたのは、エジプト文明よりはるか昔にブルガリア・バルナ(黒海沿いの景勝地)で紀元前6000年ほどまえの墳墓が発掘された事実です。
黄金や翡翠の埋葬品は驚くほど高度な技術で加工されていました。
美しい物を見て腕を磨くという行為はどの時代でも行われるものだと感心しきり。
人間が美しいと思う脳の部分は古今東西変わりなく受け継がれていくのだと感心しました。



その後に午後10時近くまでテリョーショキナとキミン・キム(バレエ団初のアジア人主役ダンサー)が演じる白鳥を鑑賞。
さすがにチャイコフスキーが初演したバレエ団だけのことはある格調高い白眉の舞台でした。
やはり本家本元の地位はどこにも譲らないぞという強い意識がありました。
さんざん見つくした感のある白鳥オデットのグラン・アダージョで落涙しそうになるほどの
繊細で芸術性の高い踊りを見せてくれました!テリョーシキナ、ありがとう♪



娘のところに泊めてもらいながら彼女の現在の職場で進めている海外からの顧客獲得の地味な力になろうと話し合いを深夜2時過ぎまでしました。
彼女の現在の立場は中古マンションの東京メトロ地域を中心とした販売促進のためのHP作成です。
亜流の立場上、予算がつかないという哀しさで泥縄式の英文が書いてあるので
海外からの問い合わせがほぼゼロだという現状。
見せてもらうと『これはアカンやろ』というかなりまずい状況でした。
翻訳がきちんとしてある同業者の英文サイトを見るとその差が歴然!
指し障りのない程度で直させていただきました。
こんなきっかけで自分の英文がネットに乗るとは!
すぐにシンガポールから問い合わせが来たと先日娘からのラインで知りましたが、
やはりテンプレート式のちゃんとしたひな形を守って集客に繋げないと
せっかく良い物を提供していても独りよがりで終わってしまいますね。
めでたし、めでたし。
報酬などはないのですが、役に立ててなんとも嬉しい限り。

翌日の5日は西武・新宿線で花小金井駅下車。
バスに乗り換え江戸東京たてもの園へ。
お目当ては高橋是清邸を見ることでした。
ご存知でしたか?
是清は知り合いのアメリカ人実業家の縁でアメリカへ渡った後、
人身売買のような形で強制労働、つまり奴隷のような仕事をしつつ
アメリカで進むダイナミックな経済活動を身体で覚えた人物です。
帰国後、その経験を買われて日本政府の財務に深くかかわっていきます。
日銀を設立し、何度も総理大臣にもなった人ですが、
驚くのは屋敷の内部に今井宅のような西洋式の部屋が皆無だということ。
すべてにわたり日本式の畳がベースの和式にしてあります。
とことん西洋を味わうと日本回帰になるんでしょうね~。
じぃーんと来るのは、この邸宅で二二六事件が起こったことです。
近代日本史の舞台に立ち会っているんだなぁと感慨ひとしおでした。

ところで嬉しい誤算は、現在NHK放送中「あさがきた」の父親が京都から移築し
その後の三井財閥を築いた今井邸が高橋邸を上回っていたこと。
すごいですよ~、もうまるで高級料亭が自宅になっていたのですから。
ぜひ一度見に行ってください。
富が一部の日本人に集中されていたことが手に取るように分ります。

その場には外国人の姿も散見されていて、
アジア系とおぼしき若い女性がボランティアガイドの方の説明でやや混乱されている場面に遭遇しました。
お節介かな?と思ったのですが、こういう場所で使わずいつ?と思い、
大まかな江戸末期から明治、大正、昭和に至る天皇と政府の関係をその彼女にガイドしました。
中々楽しい経験でした~♪
しかし、ちょっとまずかったのは現場のボランティアガイドの方のメンツが立たなかったことかな?
「不勉強ですみません」と云われてしまったので、それは悪かったかな?と思った次第。
でもこのような特殊な豪奢な建築物を誤解したまま母国に帰られては勿体ないなぁと
野暮を承知でお節介しました。
毎週2回ほど英語を話す機会に恵まれているせいか、あまり気後れせず英語が話せたこともやや驚きです。
やはり習うより慣れろは正論ですね。

今年は夏から秋への移行がはっきりしませんね。
そのおかげで小金井公園やたてもの園での紅葉も12月に入っているのに楽しめました。
人が多い関東地域ですが、娘も高校生活のすべてをつぎ込んだ感のある乗馬を
八王子や千葉にある乗馬スクールで始めたと言っていました。
日ごろ仕事場が皇居界隈で行われているので、あんなに人ごみが平気だった娘も
とうとう都会暮らしも6年目で自然の豊かさを味わう人に変わりつつあります。


「うたかたの恋/マイヤリング」

2013-04-21 10:17:12 | Something beautiful




あまりに素敵だったので、ROH(ロンドン・ロイヤル・バレエ)の数日前のステージ内容をUPしたいと思います。

ロイヤル・バレエ団では6月まで、
ケネス・マクミランの「マイヤリング(うたかたの恋)」が始まりました。
実在の不遇な短い人生を送ったルートビッヒ皇太子と令嬢マリーの心中事件を
フランスの作家、クロード・アネが小説したのが始まり。
その後、このマクミランがバレエ作品にしたりしています。


初日のキャストはエド・ワトソン(ルドルフ皇太子)とマーラ・ガレアッツィ(マリー・ヴェッツェラ)の2人。

以下は実際に見た方の印象です:
緊張感の残る1幕のあとは、もう最後まで、これでもかという集中力と迫力で観客を鷲掴みにしました。エドのルドルフ役の美しく力強いテクニックに裏打ちされた、全身から溢れ出る心理描写に打ちのめされて来ました。

その他、ゼナイダ・ヤノウスキ(皇后エリザベート)、
サラ・ラム(ラリッシュ伯爵夫人)、
リカルド・セルヴェラ(ブラットフィッシュ)、
ラウラ・モレーラ(ミッツィ・カスパー)という贅沢な出演陣。

現在のロイヤル・バレエ団最高のキャストと言えるかも知れません。
またベテランに囲まれソリストのエマ・マギュリーもステファニー妃の恐怖と危うさを好演していました。




ロミオとジュリエット同様に、
終わり方は悲劇そのもの。

しかし言葉を一言も話さずに観客を感動させるには
どれだけ肉体を酷使して表現しなくちゃいけないことか。
ダンサーのプロとしての時間が多くないのは
当たり前だなぁと思ったりします。

実際にコベントガーデンにある劇場で見たいなぁと
春になって温かくなるとウズウズ・・・・・。
しかしロンドンは遠い!
ネットのモニター画面で辛抱しますか。

ただ今上映中の映画

2012-12-17 09:14:54 | Something beautiful
'First Position',ご存知ですか??

世界最大のバレエ競技会、YAGP(Youth America Grand Prix)2011のドキュメンタリー映画が現在全国大都市のミニシアター系映画館で上映中です。


悲しいかな、寂れた地方都市の私の住まう街には上映されないまま終わりそう。
ということで、amazon経由で取り寄せました。

著作権と上映権の関係で、地域コード(リージョンコードとも言う)が日本とは変えてあります。
え?じゃ、どうして??と思われるでしょう。

ダンスの先進国、欧米の映像をいち早く見たかったので、
リージョンフリーのDVD機種を10年以上も前から購入済みなんです!
ええやろ~~と誰かに吹聴したくなるほど(心が狭いな汗)。

現在字幕に聴覚障害者向けに設置してある英語字幕を見つつ
2度目を見ている最中です。

1度目は自分のリスニング力に頼ってみましたが、
いや~おぼつかないこと夥しいことといったら。
自分がすごい英語力があるなんてユメユメ奢ってはいけないと自戒します。

この映画の中で誰もが一番感動するのは、
世界でも最貧国、シエラレオネから米国・富裕のユダヤ系夫婦に養子縁組された
ミカエラという十代の黒人少女でしょうか。

色素異常の遺伝病っぽいものも散見される彼女が、
自分の両親や親族、孤児院の教師がどのように目の前で惨殺されたか
涙ながらに語るシーンが印象的です。

また初老と思える私ほどの養父母が
彼女と孤児院でいっしょに育ったもう1人の養女と
4人家族として一致団結しつつ、
ミカエラの夢に寄り添っていくのも希望が持てます。
多文化国家のアメリカの底力を見る思いがします。

バレエのような身体を使って言葉をこえた表現をしようとすると
生身の身体なので故障が絶えないわけです。
ダンサーの足、見たことがありますか?
すごいんですよ、もう自虐の極地です!

以前読んだ記事では、トゥシューズを履くことがあまりに辛いので
生肉を足先に詰めてみたことがあるというバレリーナの話も知っています。
自分で剥がれかけた爪をむしりとるなんて日常茶飯事のことみたいです。
はぁ~~、だから触れたら折れてしまいそうなバレリーナが
実は男勝りってのは当り前です!
精神のほうが肉体を上回らないとやれない職業だからかもしれません。

NHK教育CHで毎年5月あたりに放映されるローザンヌバレエコンクールってのは
日本人によく知られているのでご存知でしょう。
このアメリカでおこなわれる競技会は裾野がローザンヌよりずっと広いのが特徴です。
世界各地で予選がおこなわれるのです。
アジア勢が常に上位を占めるのは、野球でも同様なのだけど
基本が非常に正確だということの結果でしょうか。

私は自分が英語を続けてこられたのも、
ダンスが好きだったことも一因としてあるなぁって思います。
逆説的にいえば、その世界で英語を媒介にして自分の思いが達成できれば
他の野心がかすんでしまいそうです(汗)。
でもなぁ~。
日本人ピアニストの母とアメリカ人実業家の父の間に生まれた,
13歳のMikoさんと弟君が話す
ごく日常的な話も聞き取れないってのが判明するとかなり凹みますね。
ま、私の実力なんてこんなもんなんやな、
とフンドシの緒を占めなおすよいきっかけになります。




迷い猫ボブとホームレス・ジェームズ

2012-11-15 09:06:25 | Something beautiful
'A Street Cat Named Bob'
このノン・フィクション本は、イギリスで部門第一位になったものです。
来年には日本でも翻訳が出版され、ハリウッドでは映画化も決定しつつあるとか。

このボブとジェームズの話を私が知ったのはフリーランスのジャーナリストでイギリス在住の木村正人氏のブログから。

お定まりの転落人生(両親の離婚、母親の再婚、継父との関係悪化、家出、薬物中毒)を経て
捨て猫・ボブを保護するうちに、彼の中で人生の生きる意味を見出していく話です。

この木村氏も同様に私には興味深い人物です。
彼は大阪西成区出身だそうです。
地元の校区には、な、なんと暴力団組事務所が約100もあったそうな・・・・。

同級生の友人にも組関係者の子弟がいるのは当り前。
もちろん在日の人たちも彼の友人には大勢いたという。

中学校の頃、先生たちから言われたことで忘れられないことがあると書いています:
「君たちはこの出身だ(西成区)ということでこれから差別を受けるかもしれないと思う。でもそんなことをはねのける強さを持ちなさい。」

この校区で教師をするということは、命がけなのだと思い知らされる。
それと共に、児童も教師も人を色めがねでみないということの意味を
再考させられる現場じゃないかと思う。
小さな頃から社会の縮図を身をもって体験してきた人だ。

こういってしまうと、と思いつつ自論を述べれば、
差別の根本にあるのは人間が誰も持っている自分自身の劣等感じゃないのかな?
逆説的だけど、差別される人間が簡単に差別する側に回るってのも
よくある話。
これはいじめの問題とも絡みそうだなぁ。

さて木村氏のこと。
彼は大変な頭脳をもっているようだ。
京大法学部からジャーナリズムの世界に入ったが
既存の枠にとらわれることに嫌気がさしたのだろう。
現在はイギリスから日本のニュースに関して意見を述べる立場をとっている。
自由人の強みだなぁ。

話を戻そう。
私自身も捨て猫ばかりこれまで3-4頭を保護して飼う羽目になっている。
自分は犬派だとばかり思っていたのに、とんだ番狂わせ。
しかし、捨て犬は狂犬病の蔓延の恐れで激減したから
捨て猫が保護される確率は断然多いのも当然だろう。

現在保護し、飼うことになったのは真っ黒のメス猫、くろちゃん。
かなり賢いメス猫なのだ。

保護した後で妊娠&出産をしてしまい、
大慌てで里親を探すことになってしまった。
地元新聞、地縁血縁、あたれるところは八方手を尽くして
彼女が産んだ4頭はすべてもらわれ先が決定した。

いまや避妊手術を受けて子猫返りしたくろちゃんは、
毎日ペット用ホットカーペットでぬくぬく寝ているのです。

期せずして飼うことになった猫が縁で
猫の性格と私のそれがなんと類似していることか。
いやこれはB型という血液型がそうなのかも。

木村氏の生き様と、逆境の中社会から見捨てられそうになった猫と人間のペア、
ボブとジェームズの今後がとても興味深い。