「潜水服は蝶の夢を見る」日本版予告編
トルコの首相が表紙になっている号(11/28日号)に
今回のタイトルにもなっている'A Flicker of Consciousness' by Eben Harrell/Liege
の記事がある(pp45-49)。
主人公の男性はまずブルガリアの冷凍工場の工場長だったValentine Filipov。
もう1人はベルギーの新進気鋭のドクター、Steven Laureys。
フィリポフは2009年の8月9日の日曜日に自宅庭の照明器具を取り替えようと
階段から落ちて(わずか1m弱から!)脳を損傷し、医者から植物状態と宣告を受けた男性だ。
家族が快復の望みをかけてベルギーのローレイズ医師に診断を仰いだが
現在まで大きな進展はないということだ。
しかしこのローレイズ医師たちのグループが3年越しで取り組んでいるのは
今までの植物状態と診断された患者の中で一気にコミュニケーションが図れるまでに
快復が可能な患者の存在を明らかにする計画だ。
この患者のグループは、'minimally conscious'とカテゴリー分けされる人々である。
目で鏡の自分を認識できるというのが診断の一つとされている。
ローレイズ医師(なかなかハンサム!)が目指すのは、これまでの金額のはる診断基準内容を
安価なものに換えられないかということらしい。
つまり誰でも身近に植物人間か回復可能な人間なのかの診断がつけられるものを探しているのだ。
びっくりな発見は、植物人間になるという原因が
それまで考えられてきた脳のすべての部分にダメージがあるわけじゃないということ。
主な3つの部分の一つでも損傷を受けると覚醒が妨げられることを発見したのだ。
一つは前頭葉、二つ目は頭頂部の部分、三つ目は前の二つに信号機のような合図をする視床の部分という。
脳の機能がまだすべてはっきりと解明されていない以上
医学界での新しい発見は毎日のようにおこるのだろうと思う。
以前評価が高くて見た映画でそっくりな内容のものがあったなぁと思った。
それが『潜水服は蝶の夢を見る』http://chou-no-yume.com/main.html
特殊な目で会話が成立する器具を開発してもらって
主人公の男性が今の自分の状態を克明に記した
自伝を元に作られた映画である。
後味はもちろんあまりすっきりはしないのだけど、
脳の未知の部分と感情をもつ人格の部分のせめぎあいが
人間を人間たらしめているなぁって感動する映画だ。
きっとこの研究が続けば、脳の器質的機能やその限界などもわかって
心臓病などが代替部品(ステントなど)で一命を救えるように
多くの一時は植物人間として処理された患者の人々に福音がもたらされると思う。
そして近い将来に人間の脳とほぼ同じ人工知能の機能を備えた
ロボットも開発されると思う。
そうなったらどんな風に社会が変わるのだろうか。
トルコの首相が表紙になっている号(11/28日号)に
今回のタイトルにもなっている'A Flicker of Consciousness' by Eben Harrell/Liege
の記事がある(pp45-49)。
主人公の男性はまずブルガリアの冷凍工場の工場長だったValentine Filipov。
もう1人はベルギーの新進気鋭のドクター、Steven Laureys。
フィリポフは2009年の8月9日の日曜日に自宅庭の照明器具を取り替えようと
階段から落ちて(わずか1m弱から!)脳を損傷し、医者から植物状態と宣告を受けた男性だ。
家族が快復の望みをかけてベルギーのローレイズ医師に診断を仰いだが
現在まで大きな進展はないということだ。
しかしこのローレイズ医師たちのグループが3年越しで取り組んでいるのは
今までの植物状態と診断された患者の中で一気にコミュニケーションが図れるまでに
快復が可能な患者の存在を明らかにする計画だ。
この患者のグループは、'minimally conscious'とカテゴリー分けされる人々である。
目で鏡の自分を認識できるというのが診断の一つとされている。
ローレイズ医師(なかなかハンサム!)が目指すのは、これまでの金額のはる診断基準内容を
安価なものに換えられないかということらしい。
つまり誰でも身近に植物人間か回復可能な人間なのかの診断がつけられるものを探しているのだ。
びっくりな発見は、植物人間になるという原因が
それまで考えられてきた脳のすべての部分にダメージがあるわけじゃないということ。
主な3つの部分の一つでも損傷を受けると覚醒が妨げられることを発見したのだ。
一つは前頭葉、二つ目は頭頂部の部分、三つ目は前の二つに信号機のような合図をする視床の部分という。
脳の機能がまだすべてはっきりと解明されていない以上
医学界での新しい発見は毎日のようにおこるのだろうと思う。
以前評価が高くて見た映画でそっくりな内容のものがあったなぁと思った。
それが『潜水服は蝶の夢を見る』http://chou-no-yume.com/main.html
特殊な目で会話が成立する器具を開発してもらって
主人公の男性が今の自分の状態を克明に記した
自伝を元に作られた映画である。
後味はもちろんあまりすっきりはしないのだけど、
脳の未知の部分と感情をもつ人格の部分のせめぎあいが
人間を人間たらしめているなぁって感動する映画だ。
きっとこの研究が続けば、脳の器質的機能やその限界などもわかって
心臓病などが代替部品(ステントなど)で一命を救えるように
多くの一時は植物人間として処理された患者の人々に福音がもたらされると思う。
そして近い将来に人間の脳とほぼ同じ人工知能の機能を備えた
ロボットも開発されると思う。
そうなったらどんな風に社会が変わるのだろうか。