英語で人生修行していこう!

50代で塾講師
独学で英語の上級をめざしています

幅広い知識は『TIME』を読みつづけたおかげ

2016-10-19 08:45:57 | 英語力UP
過去に通信の翻訳講座をいくつか受講したことから
アメリアという会員になって月刊会報誌が届くようになっている。

今月の会報誌内に特集記事として「ふり返ってみれば翻訳に役だっていること」というのがある。
松村哲哉さんという方の書かれた記事に『そうだよねぇ~♪』とうなづく自分。
今回のタイトルにもなっている表題で彼が書いているのは
ピンポイントで読み始めた訳ではないTIMEが
その面白さも手伝って積もり積もって自分の仕事に役だったことの詳細。

格闘技の同時通訳と職人気質で臨む翻訳との違いが彼の文章にも表れている。
最初に読み始めたの時、1週間で1ページしか読めなかったと書かれている。
つまり一字一句気を抜かずに納得がいくまで調べぬいて読んだのだろうと思う。
ここが分かれ目かもしれないなぁ、と自分に照らし合わせて考えてしまう。

翻訳向きだろうとは思うけど、ここまでしつこく読んでこなかったなぁと。

ただ現在natureを英日で比較対照しつつ気楽に読んでいても
TIMEを読むと松村氏の足元に及ばない私でも古巣に戻ったような安心感がある。
数年ずっと築いてきた習慣のなせる技か?
じっくりと集中して読むというより、楽しんで情報を新たに仕入れるくらいが
自分には合っているように思う。

さて話は変わって毎日の最近のお楽しみは「今日のTrump」。
BBC、TIME、ABC、cnnのアプリをスマフォとiPadの双方に表示させて
死に体のギリギリな彼がどんな風に立ち回っていくのか興味しんしん(苦笑)。

反面、こんな無責任でお金だけもっている人物を大統領候補として残した
共和党の情けなさも恐ろしくなる。
制度疲労で二大政党が機能不全になってきている証拠だと思う。

どんな手段を使っても大金持ちになれば世界を席巻できるはず。
中国もそれを狙っているのだろうけど、お金=数字の世界が何もかも解決するはずがない。
幸せの尺度を何で測るのか。
成り上がって享楽を味わいつくし、没落していく人物像(偉大なるギャツビーのような)が大好きなアメリカはどこに行くんだろう?と
トランプを見つつ、興味と不安がない混ざった感情で毎日4つのメディアのコメントを読んだり聞いたりして11月初旬の選挙日まで見守ろうと思う。

あっという間に1カ月放置

2016-09-19 09:09:34 | 英語力UP
今年の夏、しつこくないですか???
なにせ6月の後半から蒸し暑さがスタート。
7月が比較的すごしやすいからイヤな予感が・・・・と思っていると、
やはり10月の半ば過ぎまで、きっと夏の気候を引きづりそう。

今年はその不規則な夏の始まりからやっかいな夏かぜを半月ほどひいたこともあり、
自分で決めたことを必死に己に守らせるようなストイックな「強い意志?」は放棄しました!

晴耕雨読の生活スタイルで無理せず、自分の体調や気分次第で気楽にやろう~♪
おてんとうさまには勝てないわけで、自然信仰の日本人面目躍如です。

現在熟読中のnatureからの記事は;23, August 2016,vol 536,
'Friendly neighbours feed tumour cells'。
近所の県立図書館で実物のnature該当記事をコピーして読み込み中。

新たに注目されてきたすい臓癌、それもすい管癌の作用機序についてです。
key wordは、星細胞(せいさいぼう)、繊維形成、非必須アミノ酸などの特殊な用語です。
結局のところ、これらの馴染のない用語は日本語からの理解になるわけで、
目的の英文記事を理解するには、まず日本語の理解が前提。

塾生の1人、彼は国立大学へ編入希望なのですが、
きっと大学3年次に編入後はこういう専門記事の初歩版を
数日で多量に読む世界の住人になるでしょう。

専門分野に世界共通語で英語を使うようになること。
これが道具として英語を習熟するための最終目標だと思います。

身体の仕組みを詳細に見ていくのがこんなに面白い世界だとは知りませんでした。
自分としては共通するのが、癌の増殖環境と深海の苛酷なそれとは似ているのでは?という点。

10日ほど前の日曜日夜にNHKで放送されたカリフォルニア沖合の深海調査が興味深かったです。
驚くほど多才な種類の生物が発光しつつ豊かな世界を構成していました。

基準を変えれば、あちらからみたこちらが不都合なことばかりなのかもしれません。
空気も光もわずかしかない場所でどうして生き残れるのか。
いくつかの視点を変えつつ、柔軟に思考を思いめぐらせるのはとても楽しいです。

湿度は度重なる台風襲来でジメジメですが、気温が下がってきたことから
知的好奇心のアンテナが復活しつつあります。
DOCOMOが提供するgaccoの9/7日開講、京都大学「iPSのすべて」を受講し始めました。
ノーベル賞受賞から10年。
何ができそうで、何が難しのか。
講師陣の若さにまず圧倒されます。
山中教授の未来に向ける視野の広さがうかがい知れます。

現在読書中の本は、美しい精神科医が書いた自叙伝です。
数日前の朝日新聞でこの夏苅郁子さんの著書を知りました。
「心病む母が遺してくれたもの/精神科医の回復への道のり」。
癌の仕組みや深海の謎、そして脳細胞の繊細な動きなど、
ハードとソフト面の両方から見立てて取り組んでいく必要があるものかもしれません。

郁子さんが同著84ページで書かれている箇所、
「家族は人間が生きていくうえでの生きがいとなり、支えとなる大事なものですが、
手を抜くとすぐ壊れてしまう繊細なものです。<中略>
今を一緒に暮らせるのを当たり前と思わず、家族という壊れ物にはいつも手入れをして、
感謝の気持ちを忘れずに「感謝」という栄養が何よりも必要なのだと思います。」

泥くさいいわゆるベタな感想ですが、家族というユニットは些細なヒビで驚くほど簡単に崩壊します。
壊れやすくもろいものだと自戒しなくちゃ、と思わされました。

我欲のかたまりの人間ですが、足るを知る賢さも身に付けられると思います。
自分にまず言い聞かせるように彼女の言葉を反芻しようと思います。

新しい仲間との語らい

2016-06-02 20:06:05 | 英語力UP
毎週水曜日のバレエ、金曜日の太極拳、土曜日の自主勉強サークルでそれぞれ新しい仲間ができ始めました。

バレエクラスでは私と同じように東京まで見に行くことがお好きな方が入会されました、めでたい、めでたい~♪

今月は英国ロイヤルバレエ団の日本公演があります。
私は以前のマリインスキーバレエ団と演目がかぶるため(ロミオとジュリエット)
今回はパスするつもり。
ロシアのバレエ団よりチケットのお値段が高いのも、どうにも腑に落ちず
おまけに日本人ダンサーが主役じゃないのもなおさら見に行こうと思えない理由です。

金曜日の太極拳は実は本当に骨粗鬆症予防としか考えていない悪い生徒の私。
私よりずっと年数が若いキャリアの生徒さん達がどんどん有段者の道へ進む中、
英語以外で必死に試験を受けようという気持ちにはどうしてもなれないのです。
だって太極拳をどこで披露するのでしょう????いや~、ないなぁ。
しかし誠に申し訳ないのですが、facebookでその先生から友達申請を頂戴することとなり、
不肖のダメ生徒の私も却下する理由が見当たらず、先生ともお友達にさせていただきました(汗)。
大変立派な方(年下です)で、FBの近況でこんなに多忙なのか、と驚きを隠せません。
太極拳をする方は多いのですね???

自主勉強サークルの毎土曜日夜の方はかなり気合を入れて臨んでいます。
水曜日の英語輪読会が元同僚のオージーが塾側とうまくいかず突如辞めてしまったことから
私たちのクラスは無くなってしまいました。
それでどうしても分らない、読めない部分を『へぇ~、そうなんや!』と教えてもらえるドラえもんの何でもポケットの存在はなくなってしまいました(涙)。
あぁぁぁ~、もう自分で独り立ちして歩んでいけよ、ということかな?

仕方がないのでTIME購読者向けのTEP、TIME Educational Programというサイトに掲載される抄訳(短くまとめてある内容)を頼りに自分のパートの部分を必死に訳しています。
リスニング技術向上が好きな方のほうがリーディング好きよりずっと多い気がします。
私はリスニングは日本にずっといて日本語の世界で居る以上はそんなに必要がないように思っているんですが。
それより一番最近入会して下さった数歳年下の女性と意気投合しました!
土曜日のクラスの後、彼女との雑談がとても楽しい~~♪
私の気の合う人の基礎条件には「気取りがない」という形容詞が必要かもしれません。
ありのままに語り合える人との出会いは大きな財産です。
彼女の英語力UPの寄与できるようにささやかな力を貸したいと思っています。

リスニング力の伸びは期待しない、というのには原因があります。
iPadのアプリで去年全米のドラマ部門でぶっちぎり一位をとったドラマ,
"Blind Spot"邦題「タトゥーの女」を吹き替えと字幕のどちらも見たりすると、
どう考えても字幕なしで観ようとして完全には30%くらいしか理解できないわけです。
字幕翻訳の専門家の恩恵なしに理解しようとはおこがましいなぁとしみじみ。
悲観論者ではないつもりですが、日本でずっと居つづけるのであればリスニング力はそこそこでいいような気がしています。
特に翻訳養成コースを受講後、専門家の努力に敬意を抱くようになりました。

スピーキングも同様かなぁ??
自分の中では人工的に誰かと「英語で話すことだけ」特化して無理やり伸ばそうという気持ちが全くと云っていいほどありません。
というか、友達づくりか仲間づくりなら話したいという気持ちがあると言った方が正解かな?
道具として人とのつながりに使うものに英語がなってきている気がします。

やはり自分の伸ばした興味のあるスキルや分野を追求する「お年頃」になってきたんだなぁと実感中です。

上記のドラマは実はWOWOWの契約者が見られるのですが、お金を月々払うだけの価値があるドラマだなぁとすごく楽しみにしています。

興味の源泉

2016-05-02 09:22:29 | 英語力UP
ゴールデンウィーク真っ盛りですね?
我が家の愚息も今朝早くから北海道・稚内にむけて船旅に出発していきました。
なんと10連休です(驚)。

最近とても興味深い情報をいくつか受け取ることがあります。
その源は良くも悪くもFaceBookから。

尊敬する教授のお1人でおこがましいのですが、
その方の友達の1人に加えさせていただいている関係上で
先生の「なんちゃって講義」の一端を垣間見ることもできます。

今朝の先生のノートから:

心に関する私たちの偏見と素朴な5つの疑問


西脇 与作·2016年5月2日
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 誰もが「人には心がある」と思い、そんなことは当たり前のこと、聞くまでもないことと言うのが常識なのだが、その常識こそが曲者で、それは偏見だというのが哲学や科学の側の多数派の立場です。「心が実在する」という立場は科学者や哲学者の中では少数派なのです。
ですから、大多数の科学者、哲学者にとって世間の心に対する常識は偏見ということになるのです。
 では、「心がない」とはどのようなことなのか、科学者や哲学者でない人は逆に彼らに尋ねたくなるはずです。何しろ遥か昔から人には心があり、それが人と他の動植物とを区別し、人が優れていることの証拠になってきたのですから、その心の存在を否定されることは心中穏やかならざる事柄だからです。
 20世紀以降の科学者や哲学者が心の存在を物質の存在とは別のものとして認めない理由は、自然(nature)の中に超自然な(supernatural)ものを認めたくないからです。自然は物質とその運動からなっていて、心もそれらだけを使って説明したり、つくり出したりできる筈で、そうでなければ、デカルトのように心という物質とは異なるものを最初から認めなければならないからです。ですから、今の科学者や哲学者の大多数の意見は正確には「心を物質の組み合わせによってつくり出し、説明することができる」ということになります。むろん、この意見はまだ科学的に実現された訳ではなく、現在はまだその途上にあります。
 その心についての疑問を挙げてみましょう。きっと誰もが一度はもったことのある疑問だと思います。そして、科学も宗教も、過去の聖人も偉人も、私たちが納得できる答えを出してくれたとは考えていないのではないでしょうか。「心とは何か」という代表的な問いに対する模範解答など誰も知りません。代表的な5つの疑問は次のようなものです。それらに対する様々に異なる解答と解答への反論や批判が心についての疑問をさらに解きにくくいものにしてきました。


(1)赤ん坊や認知症の人は心をもつのか
赤ん坊に心があるかないかは、これまでも宗教上の問題(小児洗礼)として問題になってきました。また、法律上の問題(心神耗弱と責任)としても関心をもたれてきました。


(2)「素粒子、原子、分子が存在しなければ、心も存在しない」という言明は正しいか。
唯物論や物理主義は「心が物質的なものでない」ことを否定しますが、デカルトような心身二元論は心と物質の両方を認めます。


(3)心をつくる、心を生み出すことはできるか。
コンピューターは心をもてるか、AIは意識をもてるか、といった問いは今では多くの人が関心をもつ、ポピュラーな問いです。例えば、「2001年宇宙の旅(2001: A Space Odyssey)」に登場したHAL9000は意識をもっていたのでしょうか。


(4)自由に意思することと因果的に決定されていることは両立するか。
出来事や状態の変化が決まっている中で、どのように自由に意思することができるのか、これは今でもとても刺激的な問いです。


(5)意識する、気づくことはどのような経験なのか。
「何かを意識する、何かに気づく」ことは心の活動の中の基本中の基本ですが、それはどのようなことなのか、未だに十分解明されていません。

抜粋終わり。

物事の考え方を自然科学で解き明かそうとするときの心構えみたいなものが
先生の専門、分析哲学あるいは科学哲学です。
あまりに難解でほんのさわりしか凡庸な私には分らないのですが、
大きな知の森に分け入りたいという欲求に心がザワザワします。

日ごろほんの表面上の雑事で物事を判断しているのではないか、と
自問自答すると、実は見える一端でしか価値基準がないかのように
自分の中の既成概念がじゃまをしていることに「あっ!」と気がつくことがあります。
なるべく偏見やそういう後付けされた既成概念をなくすことが大切なのだと思わせてくれるのが
先生の書かれた抜粋のノートの一端かなぁと思ってみたりします。

一見英語力UPには関連がないかのように思うのですが、
キリストが生まれる300年以上も前にギリシャですでに地球と月の距離が測定されていたり、
人の物事の道理を不思議に思い、追求したいという知的好奇心が学問の原点だとすると、
それを基本に成り立ってきた英語の構成などにも深いつながりがありそうで面白いです。

赤子の手をむざむざ折るようなマネ

2015-11-07 16:56:03 | 英語力UP
ずいぶんブログの間隔が空いてしまいました。

日々あれこれあったりするんですが、中々書くまでには至らなかったりします。
シニアの目に優しいようにちょっとフォントの大きさを増しました。
自分でも読みやすくなるように思います。

タイトルはどういうことかというと、
毎木曜日夜7時からの大学受験クラスの数名が先週おこなわれた校内模試を持ってきてくれたことからです。
問題は2時間、120分すべてが筆記でした。
なんと数学は150分だとか!
そんなに集中力がもちますか??
まずそこが呆れる。

次に筆記試験の内容にあんぐり。
これって英検1級問題よりきっと難しいなぁと思わざるをえない問題でした。
どうも400名のうちで帰国子女や国公立、難関私立などの上位校をめざす
わずか数名ぐらいに挑戦状をたたきつけるような勢いで教科担任が作ったように思います。
どうなんだろう???

自主勉強サークルが土曜日にあるので、
今夜出かけることもあり、午前中から先月実施された1級の過去問を見てみました。
大問3の一番目を読みつつ解答すると、その高校の校内模試問題よりはるかに解きやすい!
一体この事態はどうとらえたら良いのか。

私が受け持っているクラスの生徒さんたちはかなりレベルが高いと思っています。
学年でも上位のほうじゃないのかな?と思うのですが
その人たちの意欲をそぐだけの効果がありありの模試です、なんだかなぁ~(怒)。

業者テスト、つまり河合塾や駿台、ベネッセなどのテストより難しい内容を
「どうだ、これは解けないだろう、わ~ははははは!」
もどきで出題する高校教師ってなんですかね??

現在NatureをiPadで英日どちらも購読してますが、
科学的な誤解のない英文が最低限大事だと思うのです。
それを読んでいることからしみじみ思うのは、
もっと道具として使える英語にしていくべきだということ。
点取り合戦なんてゲームじゃないんだからなぁと思います。

つまりテストの結果からの点数の高低や合格不合格の結果だけじゃなくて
語学の大切な究極の目標は道具として自分の意見や人となりを他の人の知ってもらうこと。
あるいは欲しい情報を母国語以外で得られることかもしれないと思っています。

残念ながらもう学歴でその後の人生が保障される時代じゃないし、
終身雇用の概念もほぼ無くなっていることを保護者は認識しなおさないといけない。

実は息子が青息吐息で厳しいノルマを課されながら仕事をしていますが、
前トップが私物化の挙句、多大な損失を隠蔽したことから
400名ほどが早期退職になる運命となりました。
幸いなことに愚息の職場は今回は免れたものの、
誰もが自分にも降りかかるかもしれないと考えなくちゃいけないご時世です。
そうなったときにまた頑張れるためには
自分は仕事でこれだけは他の人よりできるものがある、という何かかな?
ただ資格マニアだけに徹していては危ないと思ったりします。

そんな厳しい思うに任せない社会に出るには
もっと大きな視点で先を見ていかないとまずいだろうと思います。
ちょっとでも人生の失敗を多くしてきた私が
これから社会に出ていく高校3年生の人たちに先の見通しを伝授できたらいいなぁと思います。