こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
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ヘルパーさんのプロ意識

2010-06-07 21:11:45 | 訪問看護、緩和ケア
ヘルパーさんのスキルアップって、どこで行われているんでしょうね。

同じ2級ヘルパーでも、『私は身体介護は自身がありません。』って言う人もいますよね。

施設でも、頻繁に勉強会を開いていて、いつもモチベーションを高く持っているところもあれば、家族との面談を平気で3回もすっぽかして、『あ、すいません。ダブルブッキングってやつですか。えへへ』なんてのたまうスタッフがいるところもあります。

訪問介護ともなれば、1対1での援助ですから、プロのヘルパーとして必要な技術や知識は持っていてもらわないと困るんですよね。

今、神経難病で重症度の高い患者さんに、医療保険で訪問看護が入っているのですが、構音障害もあり会話も難しく、排便援助も時間がかかり、さらに度重なる尿路感染でバルンの閉塞が頻繁で、膀胱洗浄もしなければいけません。

さらに、最後に車いすへトランスファーをしてから、シーツ交換までやっていました。
結果、毎回(週2回)訪問に2時間かかりますし、緊急訪問も頻回です。

ここには、やはりデイサービス以外にヘルパーさんも入っていますが、陰部洗浄とやっと了解してもらえた座薬の挿入を終えると、いつもさっさと帰ってしまうのだそうです。

でも、ほかにやることいっぱいあるのだけれど、それだけやったら終わりですって。

なんだろう??

「もしよろしければこういう事も、ああいう事もお手伝いできますが、これは必要じゃないですか?」と御家族やケアマネに提案する事も必要だと思うのですが・・。
うちのヘルパーさんなんかも、よく提案をしてくれます。
他のヘルパーステーションでも、病状観察と報告をきちんとしながら、重症度に関わらずきちんとケアをしてくれるところもありますよ。
彼らは積極的に動いてくれるし、周囲への配慮もできるのでいつもお願いしています。

ケアマネに言われた事をやるだけが、ヘルパーの仕事と思っていたら、いつまでたってもヘルパーさんの地位も向上しませんよね。

現場で必要と思われる問題を抽出して、問題を共有して改善する。

こういう事を、出来る人とできないひととの差はなんなのでしょう。

結局、その難病の患者さんには、ベット上での洗髪と寝ている状態でのシーツ交換を、ケアマネさん経由でお願いしてみましたが、ケアマネさん何となく歯切れが悪い感じでした。

同じ系列のヘルパーしか使えないないので、あまり強く言えないみたいです。

ご主人も、ちょっと面倒なケアは、そこのヘルパーさんに任せるのが不安のようで、全部看護師に委ねてきます。

せっかくチームで在宅を支えるのだから、なんとか業務を分担してほしいなと思います。

「ヘルパーさん、いつも早く帰っちゃうよ。」なんて御家族に言われているのを知っているのか・・・
やれることたくさんありますよ。

ベット上の洗髪や、シーツ交換の仕方がわからないなら、いつでも同行いたします。

確かにプランに沿ってしなければいけない援助ですが、言われた事だけやるのではプロとしてどうなのかな?

そんなん風に思います。