我が家の初代愛犬ロッキーが亡くなったのは今から16年前
2003年7月28日
悲しみのどん底で、お骨を霊園に預けることができず心のよりどころとして
いつでも声をかけられる庭の一角にロッキーの庭として四十九日に埋葬しました。
四季折々の草花を欠かすことないよう植えてロッキーに声をかけ続けました。
私たちのその後の人生が、どのようになるのかわからないままに。。
ロッキー亡き後、この場所で飼った2匹の愛犬もこの世を去って1年余り
高齢となった私たちには広すぎる家と土地が大きな問題となり
この地を離れることも選択肢の一つと考える中で「ロッキーをここには置いて行けない」
そのことが、ずっと頭にありました。
先日、古い家を解体した床下から3つの骨壺らしきものが見つかり解体業者の人が青ざめて
元の持ち主をあたり亡き人の愛犬のものだったことがわかり事件でなくてよかったという話を聞きました。
1ヶ月ほど前、夫と二人で庭に居たときアゲハ蝶がひらひら飛んできて
「おとうさん!みて!、またロッキーがきた!」と見ていたら、その花壇の近くをしばらく飛び回って帰りました。
これまでも、なんどもアゲハ蝶はロッキーの化身のように水飲み場に来たり遊びに来ていました。
「ボクも連れて行って!とやってきたんだね。早く掘ってあげなくては!」と
昨日28日はロッキーの月命日でもあり、お天気も良かったので掘りあげることにしました。
私の頭の中で思っていた場所を掘り進めましたが石ころばかりでなかなか出てこなく
2時間ほどかかって、やっと 白いお骨らしきものが見つかりました!
16年前お骨を埋葬した夜、私は夢を見てロッキーの声が耳から離れず
骨壺のまま埋めたから土にかえれないのでは?と翌日夫と二人で泣きながらもう一度掘り返し壺から土に入れ埋め戻しました。
粉々にはなっていましたが骨は土には返らず遺っているものなのですね。
土と混じったお骨をきれいに洗い乾かしています。
でっかいシェルティだったロッキーは丈夫なお骨がたくさんのこっていました。
「ロッキー!おかえりなさい!みんなと一緒だよ~!」
マールとショウと同じ骨壺を買ってきて三つ並べてあげることにしました。
私たちの後半の人生で大きな存在感を与え続けてきた三匹のしっぽのついた息子たちが
今、ここに居るという安堵感に包まれています。
いつまでも一緒には居られないけれど、いつかは三匹を同じ霊園に眠らせてあげるつもりです。
心に引っかかっていることを、一つ一つ形にしていくこと
それが終活 大変だけど少しずつ進めています。
花奈、さくら、俊作のお骨は今も側にあります。
息子たちとは、まだ深く話し合っていませんが、今いる子たちを見送り、責任を果たせた折には、自身のそれと一緒に散骨してほしいと願っています。
母を通し、檀家であるが故の、寺との難しい関係を息子達に継がせられないと思いました。。。
整理しなければいけないこと、沢山あります。
ロッキーくん、16年ぶりにお父さんお母さんの側に戻ってこられて喜んでいることでしょう。
人それぞれ様々な考え方があるし、宗教もいろいろで、これでなければいけない!ということはないと思います。
要は、遺された人の心の問題でそれぞれが自分なりに納得のいく方法で安らぎをもてるようであればいいのだと思います。
終活も、何年も前から心がけているつもりでも切羽詰まらないと決断できないことが多いものですね。
歳を取ってからは、いろいろとしんどいです。