<全集第3巻から>
・・・庠序の教を謹み之れに申(かさ)ぬるに孝悌の義を以てせば、頒白(はんぱく)の者、道路に負戴せず・・・:頒白:白髪の老人が路に重い荷物をになうことはない。
・・・一人天下に衡行(こうこう)するは武王之れを恥づ:「わがままに勢力をふるう」との注釈あり。「衡」:コウ、はかり、はか(る)くびき <孟子•梁惠王下> 「一人衡行於天下、 武王耻之、此武王之勇」より。
・・・故に居る者は積倉(しそう)あり、行く者は裹糧(かりょう)あるなり・・・:留まる者も出発する者も食糧に事欠かない。積:セキ、つ(む)、つ(もる)、シ、シャク、たくわ(える)
是の時に及んで槃楽(はんらく)怠敖(たいごう)せば、是れ自ら禍を求むるなり・・・:共に、大いに楽しみ怠け遊ぶ 槃しむ:たの(しむ)
・・・俗論を造作して是れを沮歇(そけつ)するに至る・・・くいとめる
・・・父の植え置きたる桐梓(どうし・とうし)を見てさへ、恭敬の念起り、父の手沢(澤)の存する書、母の 口沢(澤)の存する桮棬(はいけん)を見てさへ、読むに忍びず飲むに忍びざるは、皆人情なり(出典:論語)。沢・澤=タク、さわ、つや、うるお(う)
手沢(澤):①長く使っている間に、手のあぶらがついて自然に出たつや。転じて、故人が身近において愛用したもの。②「手沢本」の略。手沢本:①故人愛用の書。遺愛の書物。② ある人が書き入れなどして大切にしている本。
参考:桮棬(はいけん:1級対象外):酒や水を飲む木のまげものの盃
・・・夫れの蚓(いん)は上槁壌(こうじょう)を食ひ、下黄泉を飲む:蚓 みみず 槁壌(乾いた土) 黄泉(地下の泉)
・・・君は君の道を尽くして臣を感格すべし。臣は臣の道を尽くして君を感格すべし:深く感動させる 参考:感格鬼神(鬼神も感動する)・・・香道・香十徳
・・・是れ所謂執友(しつゆう)なり・・・礼記に毎々父執父執と云ふを視ても・・・:
執友(しつゆう):①手を取り合うくらい親しい友。同志。②父の友人
父執(ふしつ):父の友人。「執」は、志を同じくする者。(礼記・曲礼上)
・・・礼を云ふは 齒決(歯決)なきを問わず・・・乾肉を歯で噛み切るような無作法はとがめない・・・:礼記・曲礼上:「濡肉齒決,乾肉不齒決」「放飯流歠(ほうはんりゅうせつ)して而して歯決なきを問ふ」
・・・五覇の五命(注:春秋五覇の5カ条の盟約)に言えることあり・・・又五命の内「糴(かいよね)を遏(とど)むるなかれ」というも・・・
鬱結(うっけつ) ①ふさがり滞ること。「血液が―する」 ②気分が晴れ晴れしないこと。鬱屈。「時子の胸に―した疑団(ぎだん)は幾らもあった」〈二葉亭・其面影〉
・・・豪傑を登崇(とうすう)して朝廷に措けば・・・:採用して尊ぶ
・・・大舜は耕稼陶漁(こうかとうぎょ)を為せしときより乃ち都君の称あり・・・:陶:陶器づくり
・・・農の精惰(注:精農と惰農)に因りて夥しく饒歉(じょうけん)あること:説明略
・・・過不及已甚(いじん)の行に非ずして、平生允当(いんとう)なるを賛するなり:
已甚:程度が過ぎていること 允当:理にかなうこと。また,ぴったりとあてはまること。また,そのさま。 允:イン、じょう、まこと、まこと(に)、ゆる(す)
・・・貧賎を以て是れを軽蔑する者は、必ず富貴を以て是れに諂屈(てんつく)す:おそれひれ伏すこと
・・・庠序の教を謹み之れに申(かさ)ぬるに孝悌の義を以てせば、頒白(はんぱく)の者、道路に負戴せず・・・:頒白:白髪の老人が路に重い荷物をになうことはない。
・・・一人天下に衡行(こうこう)するは武王之れを恥づ:「わがままに勢力をふるう」との注釈あり。「衡」:コウ、はかり、はか(る)くびき <孟子•梁惠王下> 「一人衡行於天下、 武王耻之、此武王之勇」より。
・・・故に居る者は積倉(しそう)あり、行く者は裹糧(かりょう)あるなり・・・:留まる者も出発する者も食糧に事欠かない。積:セキ、つ(む)、つ(もる)、シ、シャク、たくわ(える)
是の時に及んで槃楽(はんらく)怠敖(たいごう)せば、是れ自ら禍を求むるなり・・・:共に、大いに楽しみ怠け遊ぶ 槃しむ:たの(しむ)
・・・俗論を造作して是れを沮歇(そけつ)するに至る・・・くいとめる
・・・父の植え置きたる桐梓(どうし・とうし)を見てさへ、恭敬の念起り、父の手沢(澤)の存する書、母の 口沢(澤)の存する桮棬(はいけん)を見てさへ、読むに忍びず飲むに忍びざるは、皆人情なり(出典:論語)。沢・澤=タク、さわ、つや、うるお(う)
手沢(澤):①長く使っている間に、手のあぶらがついて自然に出たつや。転じて、故人が身近において愛用したもの。②「手沢本」の略。手沢本:①故人愛用の書。遺愛の書物。② ある人が書き入れなどして大切にしている本。
参考:桮棬(はいけん:1級対象外):酒や水を飲む木のまげものの盃
・・・夫れの蚓(いん)は上槁壌(こうじょう)を食ひ、下黄泉を飲む:蚓 みみず 槁壌(乾いた土) 黄泉(地下の泉)
・・・君は君の道を尽くして臣を感格すべし。臣は臣の道を尽くして君を感格すべし:深く感動させる 参考:感格鬼神(鬼神も感動する)・・・香道・香十徳
・・・是れ所謂執友(しつゆう)なり・・・礼記に毎々父執父執と云ふを視ても・・・:
執友(しつゆう):①手を取り合うくらい親しい友。同志。②父の友人
父執(ふしつ):父の友人。「執」は、志を同じくする者。(礼記・曲礼上)
・・・礼を云ふは 齒決(歯決)なきを問わず・・・乾肉を歯で噛み切るような無作法はとがめない・・・:礼記・曲礼上:「濡肉齒決,乾肉不齒決」「放飯流歠(ほうはんりゅうせつ)して而して歯決なきを問ふ」
・・・五覇の五命(注:春秋五覇の5カ条の盟約)に言えることあり・・・又五命の内「糴(かいよね)を遏(とど)むるなかれ」というも・・・
鬱結(うっけつ) ①ふさがり滞ること。「血液が―する」 ②気分が晴れ晴れしないこと。鬱屈。「時子の胸に―した疑団(ぎだん)は幾らもあった」〈二葉亭・其面影〉
・・・豪傑を登崇(とうすう)して朝廷に措けば・・・:採用して尊ぶ
・・・大舜は耕稼陶漁(こうかとうぎょ)を為せしときより乃ち都君の称あり・・・:陶:陶器づくり
・・・農の精惰(注:精農と惰農)に因りて夥しく饒歉(じょうけん)あること:説明略
・・・過不及已甚(いじん)の行に非ずして、平生允当(いんとう)なるを賛するなり:
已甚:程度が過ぎていること 允当:理にかなうこと。また,ぴったりとあてはまること。また,そのさま。 允:イン、じょう、まこと、まこと(に)、ゆる(す)
・・・貧賎を以て是れを軽蔑する者は、必ず富貴を以て是れに諂屈(てんつく)す:おそれひれ伏すこと
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