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我孫子・手賀沼と愛猫レオンの徒然日記。漢検1級チャレンジャーの方の参考となるブログ。2018年7月から“俳句”も開始。

古田武彦  「古代史をひらく 独創の13の扉」

2015年07月09日 | 読書
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●最近は藤沢周平さんの本を読み返しているので、新しい本はそれほど読んでいませんが、今回はたまたま、アビスタ(我孫子図書館)に、この蔵書があったので、衝動借りして読んだ。
●これまでの読んだ同氏の各著作物とほぼ重複している内容ですが、何度読んでも面白いです。
●今回は「2倍年暦」の話に惹かれました。古代の一時期(ざっくりいうと、中国でいえば、周の時代、日本でいえば継体天皇以前の時代)、今の1年を2倍の年数で数えていたという話・・・
●人の年齢も2倍になっていたということで、・・・そうすると、例えば、春秋時代の孔子先生が、「後生畏るべし、焉んぞ来者の今に如かざるを知らんや。四十、五十にして聞こゆること無くんば、斯れ亦畏るるに足らざるのみ。」と言ってることも、20歳や25歳になってもどうにもならないものは先が知れているということで理解すべきなのかも・・・前に、「故事成語類」で紹介したこの文言で、「つまり、40歳、50歳になっても、令聞=良い評判が立たないようだったら、その人物はもう先が知れているから、畏敬の対象とするには当たらない、ということです」と説明したのは間違いだったのかも知れませんね・・・。
●他にも、この2倍年暦の話で、面白そうな話がたくさんあるのですが、割愛・・・(^^;)

●ついでですが、同時に、同氏の「俾弥呼(ヒミカ)」も、また借りて読みました。もう返したけど、また、借りて読もうと思っています。古代中国の歴史を知らないとわかりづらいかも知れませんが、漢音・呉音の説明もあって、なかなか面白かったですよ・・・西晋朝の史官・陳寿の著した「魏志倭人伝」は今の日本語(日本の漢字)の読みでほとんど読める可能性が高いという話・・・漢音の方が正当と思われやすいけど、漢音は、古代中国が三国志時代から南北朝に分裂した後、北朝側に夷狄(鮮卑族など)が侵入した結果、夷狄の言葉と中国の漢字が一緒になってできた音・・・呉音は、夷狄から逃れた南朝(正当な中国の王朝)側の音・言語(一部、呉・越地方の言語が紛れ込んだ)・・・だから、北朝側の言語を使わない「倭人伝」は古くからの言語で、当時の倭国でも使われ、今の言語の「冷蔵庫」である日本で使われ通用している可能性が高く、したがって、倭人伝などは今の日本語で読めるというお話でした・・・一例をあげると、有名な「邪馬(台国)」・・・「ヤマ」と読みますよね、「ジャマ(たいこく)」と読む人はいないでしょう・・・これなんかも「邪(ジャ)」は漢音で、「邪(ヤ)」が呉音・・・生粋の古代中国の音・・・ということです。

●長くなるから、この辺でオシマイ👋👋👋


 

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