日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
●熟語の読み・一字訓読(その103)です。
<懶:ラン、ものう(い)、おこた(る)、ものぐさ(い)>
・ものう(い)、おこた(る):懶意、懶惰、懶情、懶慢=怠慢
・ものぐさ(い):懶散=しまりなく取り散らかす・無精なこと、懶人=なまけもの=懶子、懶性=なまけるたち・懶惰な性質・ものぐさな性質、懶夫=なまけもの・無精者、懶婦=嬾婦=なまけ女
<懿:イ、よ(い)、うるわ(しい)>
・よ(い)、うるわ(しい):懿行、懿軌=善美な法則・のり、懿事、懿淑、懿恭、懿奐=美しくさかんなこと・立派なこと、懿業=うるわしい業績、懿訓=うるわしい教訓・良い教訓、懿鑠(イシャク)=うるわしくさかんなこと、懿醇=美しく純なこと、懿徳、懿美、懿風=うるわしい風俗、懿和=うるわしくやわらぐ、懿親=美しく(うるわしく)親しみのある親族の間柄=懿戚、懿誠、懿劭=善く美しい、懿臣=忠臣のこと、懿旨=皇后の命令=令旨(リョウジ) *鑠(シャク、と(かす)、と(ける)、うつく(しい)) *劭(ショウ、つと(める))
<懼:ク、グ、おそ(れる)、おどろ(く)>
・おそ(れる):畏懼、懼怖、懼憚=おそれはばかる、懼怕(クハク?クハ?)*後記追記参照。=おそれおじる、・・・ほか多数あり。
・おどろ(く):駭懼、驚懼、懼然・・・「おそれる」意もあり・・・
<2017.7.20追記>
*懼怕(クハク?クハ?)・・・懼怕(クハ)と読んでいる辞典もあるようである。「怕」は(音による意味分けでは)“ハ”で読んだ方が良いような気もするが・・・当方で調べた辞典(大字源、字通か大漢和)では“クハク”だった。
<戈:カ、ほこ、いくさ>
・ほこ :戈戟、干戈、戈甲・・・
・いくさ:戈兵=兵器、転じて戦争。止戈(シカ)=兵乱をとどめる(「戈(ほこ)を止(とど)む」)、偃戈(エンカ)=ほこをふせる→戦(いくさ)をやめる意味。=戈偃(=休戦)、戈船=軍船=戈櫓(カロ) *「ほこ」と読める熟語もあり*
・その他(「ほこ」の意ではあるが)戈法、戈脚、戈磔(カタク)=戈波・・・いづれも筆法の名称。
<戍:ジュ、まも(る)、たむろ>
・まも(る):戍衛、衛戍、戍傜、戍役、戍守、戍卒、戍兵、戍邏・・・
・たむろ :戍所=陣屋・たむろ、戍屋=守り小屋・守備兵のたむろする小屋。 *「たむろ」とは陣屋・屯営のこと。
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
●熟語の読み・一字訓読(その104)です。
<戔:セン、サン、ザン、そこ(なう)> *「「戔」は「賊(そこ)なう」也。」*戔は「戈+戈」の象形で相戦うこと。
・そこ(なう):音熟語なし。「戔(そこ)なう」
・その他:戔戔=①物の積み重なるさま(束帛=戔戔) ②数の多いさま(戔戔) ③物の少ないさま(束帛戔戔)・・・
<戛:カツ、ほこ、う(つ)>
・ほこ :熟語なし。「戛、戟也」「戛、長矛也」・・・
・う(つ):戛戛=①物の相うつ音 ②歯で嚙む音 ③食い違うさま=齟齬=戛戛乎、戛雲=高く上って雲をうつ、戛羹(カッコウ)=釜の底をうつ(→故事(既出)あり。「兄の妻・あによめ」を意味する。)、戛撃=楽器を軽くうちならすこと、戛瑟=琴をかきならす=弾琴、戛玉=玉をうつ音 *敲金戛玉、戛磨=うち磨く、摩戛=摩擦、戛然=①くいちがうさま ②金石のうちあう音、また、鶴唳の声(字通では「①くいちがうさま ②高くなりひびく音、また、鶴の声」)
・その他:大戛=大法・のり・かたの意 *「大戛に率(したが)わず」(爾雅・釈言)
<参考>「戛然」の使用例:蘇軾「後の赤壁の賦」「適(たまたま)、孤鶴あり、江を横切りて東より来たる。翅(つばさ)車輪の如く、玄裳縞衣、戛然として長鳴し、予が舟を掠めて西す」
<戡:カン、か(つ)、ころ(す)>
・か(つ) :戡定=勝ちさだめる・乱をしずめる、戡暴=暴乱を平らげる=戡乱=龕暴(ガンボウ)←*龕(ガン、カン、ずし、か(つ))。戡難=国家の危難をたいらげ定める。戡夷=たいらげる・定める *熟語の中には「征する」意もふくまれているものがある。
・ころ(す):戡殄(カンテン)=敵をほろぼしつくす・みな殺しにして亡ぼす
<扁:ヘン、ふだ、ひら(たい)、ちい(さい)>
・ふだ:扁表(ヘンビョウ)=ふだをかけて表す。
・ひら(たい):扁平(足)、扁簪(ヘンシン)=ひらたい簪
・ちい(さい):扁舟(ヘンシュウ)=小舟。「扁舟一櫂(イットウ)、何処にか帰る」(蘇軾の詩)「扁舟、五湖に浮ぶ」(呉の笵蠡が勾践のもとを去って勇退高踏したことを指す)
・その他:扁額=がく、門戸上に書きしるしたもの。扁善=あまねく善し。扁桃=巴旦杏=アーモンド。扁口魚(=魚の名・鰈のこと)。扁鵲(ヘンジャク)=名医の名。扁鵲倉公(ともに春秋戦国期の名医の名)=扁倉、倉扁とも。耆婆扁鵲。
👋👋👋 🐑 👋👋👋
●熟語の読み・一字訓読(その103)です。
<懶:ラン、ものう(い)、おこた(る)、ものぐさ(い)>
・ものう(い)、おこた(る):懶意、懶惰、懶情、懶慢=怠慢
・ものぐさ(い):懶散=しまりなく取り散らかす・無精なこと、懶人=なまけもの=懶子、懶性=なまけるたち・懶惰な性質・ものぐさな性質、懶夫=なまけもの・無精者、懶婦=嬾婦=なまけ女
<懿:イ、よ(い)、うるわ(しい)>
・よ(い)、うるわ(しい):懿行、懿軌=善美な法則・のり、懿事、懿淑、懿恭、懿奐=美しくさかんなこと・立派なこと、懿業=うるわしい業績、懿訓=うるわしい教訓・良い教訓、懿鑠(イシャク)=うるわしくさかんなこと、懿醇=美しく純なこと、懿徳、懿美、懿風=うるわしい風俗、懿和=うるわしくやわらぐ、懿親=美しく(うるわしく)親しみのある親族の間柄=懿戚、懿誠、懿劭=善く美しい、懿臣=忠臣のこと、懿旨=皇后の命令=令旨(リョウジ) *鑠(シャク、と(かす)、と(ける)、うつく(しい)) *劭(ショウ、つと(める))
<懼:ク、グ、おそ(れる)、おどろ(く)>
・おそ(れる):畏懼、懼怖、懼憚=おそれはばかる、懼怕(クハク?クハ?)*後記追記参照。=おそれおじる、・・・ほか多数あり。
・おどろ(く):駭懼、驚懼、懼然・・・「おそれる」意もあり・・・
<2017.7.20追記>
*懼怕(クハク?クハ?)・・・懼怕(クハ)と読んでいる辞典もあるようである。「怕」は(音による意味分けでは)“ハ”で読んだ方が良いような気もするが・・・当方で調べた辞典(大字源、字通か大漢和)では“クハク”だった。
<戈:カ、ほこ、いくさ>
・ほこ :戈戟、干戈、戈甲・・・
・いくさ:戈兵=兵器、転じて戦争。止戈(シカ)=兵乱をとどめる(「戈(ほこ)を止(とど)む」)、偃戈(エンカ)=ほこをふせる→戦(いくさ)をやめる意味。=戈偃(=休戦)、戈船=軍船=戈櫓(カロ) *「ほこ」と読める熟語もあり*
・その他(「ほこ」の意ではあるが)戈法、戈脚、戈磔(カタク)=戈波・・・いづれも筆法の名称。
<戍:ジュ、まも(る)、たむろ>
・まも(る):戍衛、衛戍、戍傜、戍役、戍守、戍卒、戍兵、戍邏・・・
・たむろ :戍所=陣屋・たむろ、戍屋=守り小屋・守備兵のたむろする小屋。 *「たむろ」とは陣屋・屯営のこと。
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
●熟語の読み・一字訓読(その104)です。
<戔:セン、サン、ザン、そこ(なう)> *「「戔」は「賊(そこ)なう」也。」*戔は「戈+戈」の象形で相戦うこと。
・そこ(なう):音熟語なし。「戔(そこ)なう」
・その他:戔戔=①物の積み重なるさま(束帛=戔戔) ②数の多いさま(戔戔) ③物の少ないさま(束帛戔戔)・・・
<戛:カツ、ほこ、う(つ)>
・ほこ :熟語なし。「戛、戟也」「戛、長矛也」・・・
・う(つ):戛戛=①物の相うつ音 ②歯で嚙む音 ③食い違うさま=齟齬=戛戛乎、戛雲=高く上って雲をうつ、戛羹(カッコウ)=釜の底をうつ(→故事(既出)あり。「兄の妻・あによめ」を意味する。)、戛撃=楽器を軽くうちならすこと、戛瑟=琴をかきならす=弾琴、戛玉=玉をうつ音 *敲金戛玉、戛磨=うち磨く、摩戛=摩擦、戛然=①くいちがうさま ②金石のうちあう音、また、鶴唳の声(字通では「①くいちがうさま ②高くなりひびく音、また、鶴の声」)
・その他:大戛=大法・のり・かたの意 *「大戛に率(したが)わず」(爾雅・釈言)
<参考>「戛然」の使用例:蘇軾「後の赤壁の賦」「適(たまたま)、孤鶴あり、江を横切りて東より来たる。翅(つばさ)車輪の如く、玄裳縞衣、戛然として長鳴し、予が舟を掠めて西す」
<戡:カン、か(つ)、ころ(す)>
・か(つ) :戡定=勝ちさだめる・乱をしずめる、戡暴=暴乱を平らげる=戡乱=龕暴(ガンボウ)←*龕(ガン、カン、ずし、か(つ))。戡難=国家の危難をたいらげ定める。戡夷=たいらげる・定める *熟語の中には「征する」意もふくまれているものがある。
・ころ(す):戡殄(カンテン)=敵をほろぼしつくす・みな殺しにして亡ぼす
<扁:ヘン、ふだ、ひら(たい)、ちい(さい)>
・ふだ:扁表(ヘンビョウ)=ふだをかけて表す。
・ひら(たい):扁平(足)、扁簪(ヘンシン)=ひらたい簪
・ちい(さい):扁舟(ヘンシュウ)=小舟。「扁舟一櫂(イットウ)、何処にか帰る」(蘇軾の詩)「扁舟、五湖に浮ぶ」(呉の笵蠡が勾践のもとを去って勇退高踏したことを指す)
・その他:扁額=がく、門戸上に書きしるしたもの。扁善=あまねく善し。扁桃=巴旦杏=アーモンド。扁口魚(=魚の名・鰈のこと)。扁鵲(ヘンジャク)=名医の名。扁鵲倉公(ともに春秋戦国期の名医の名)=扁倉、倉扁とも。耆婆扁鵲。
👋👋👋 🐑 👋👋👋
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます