徳倉山から鷲頭山へ向かいます。徳倉山には対空壕のあとがありました、戦時中は小高い山のあちこちに対空砲の陣地があったようです。道は林の中を緩やかに登っていき、志下坂峠、千金岩を経て大トカゲ場へ。
大トカゲ??まさかドラゴンでも出るの・・・何でもトカゲが石の上で日向ぼっこをするように休んで下さいとい意味だとか。見晴らしのいい所なので小休止。麓にくらべると風が冷たくトンボがいっぱい飛んでいました。
ここからは駿河湾を右手にみながら歩くコースで展望台や志下山、馬込峠へ。馬込峠からは林の中を行く道になります。
牡丹餅に見えるかな?よーくみると小さな石がぶつぶつ付いているのが小豆の付いた牡丹餅に見えてくるかも。
林の中を進むと岩室のようなものが、中には石仏があり地元の人が「中将さん」と呼んでいるそうです。なんでも、平家最後の重要武将・平重衡(清盛の五男)が隠れすんでいたとか。この中将さんを過ぎると道は険しくなります。
急な登り道が続きます、徳倉山の鎖場より足元が悪くて一番の難所でした。ロープを伝って休み休み登っていきますが、なかなか足が上りません。やっとの事で登りきると小鷲頭山の山頂。ここから道は少し緩やかになり、先ほどの中将さんが切腹した場所がありました。そこからしばらく行くと鷲頭山の山頂です。
標高392メートル、沼津アルプスの最高峰です。ここには小さな祠があり山頂が鷲頭神社となっているそうです。山頂から富士山は見えませんでしたが、伊豆半島や静岡方面、箱根方面が見渡せます。ここで小休止して、最後の大平山へ向かいます。鷲頭山からほんのちょっと進むと、多比峠で、ここから大平山へは岩場の尾根伝いになります。
岩場の上に木が生えている奇妙な所を進んで、何箇所も大岩を乗り越えていきます。途中の岩には階段が掘ってありました。
小高い岩場の上からは眺望が素晴らしいのですが、足場が悪いので注意が必要です。いくつも岩を越えるのにうんざりしていると、やっと標識が見えて来て山頂かと思ったら、ここが多比口峠。休憩していると大平山から下山してきた人に「もう少しで山頂だから」と励まされて、もうひとふんばりです。
やっと最後の大平山に到着、看板には「おおべら山」とありました。ここで沼津アルプスは終わりですが、これじゃ物足りないという人は「奥沼津アルプス」というコースがここから続いています。奥沼津アルプスはかなり難コースのようですし、時間も遅くなったので大平山から多比口峠へ戻り、バスの便が多い多比へ下山しました。
沼津アルプス縦走は思った以上にクセのあるコースで、ここ最近歩いた山の中では一番ハードでしたが、いつしかは奥沼津アルプスも挑戦してみようと思います。