気がつけば思い出Ⅱ

日々の忙しさの中でフッと気がついた時はもう
そのまま流れていってしまう思い出!
それを一瞬でも残せたらと...。

木犀をお題にした母の句~ふり返る香り

2020年10月10日 | 伊代の俳句

※サトチさんの写真/写真ACから

木犀やふとふり返りふり返り

淡い香りにふと振り返るとやっぱり木犀の木だ…と、何故か嬉しくなった。

そして少し歩いてもその香りはまだ漂っていた。それでまた振り返るのだった。

季語は木犀:仲秋(歳時記では晩秋)

今、散歩をしているとあちこちで見かける木犀をお題にした句。

ふ…ふ…ふ…とふが並んだ、何だかニコっとするような句。

どちらかというと悲観的なものが多いような気のする母の句の中では珍しいほうかな。

でも、解読は感じたとおり…ということで、易しい。

水色の短冊に書いたものがあったのでそれを写真に載せてみた。

今日は台風14号の影響で朝からずっと雨が降っている。

上陸はしないようだけれど、咲いている木犀の花は落ちてしまうかもしれない。

※mimeiさんの写真/写真ACから

      

木犀を詠った有名な人の句が有りました。※木の情報発信基地/木と文化/季語の木より

木犀の 香にあけたての 障子かな (高浜虚子)

天気の良い日、日中ずっと障子を開けていると、木犀の良い香りがしていて、なんだか障子もほのかに香っているように思える。

(あけたては開けて閉めることで、日中の間ということ)

この少ない文字の中に、何だか匂いも感じるような気がします。

雨に打たれて落ちた花びらも風情があるので、私がもし俳句を嗜んでいたら、(ここで一句)となるのだろうけれど・・・。

詠えない私。

やはりコロナが収束したら、俳句サークルでも探してみようかな…母さん

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