我が家の庭に咲いた菊のコラージュ
あまる程菊ある庭に菊を思ふ
庭にはあまる程の菊が咲いている 見ているといろいろな思いが浮かび
やはり菊はいいなと思う
季語:菊(三秋)
※花と植物の俳句歳時記:キク科の多年草の総称。菊の花・白菊・黄菊・小菊・厚物咲(あつものざき)・懸崖菊(けんがいぎく)・菊畑
菊は花期によって春菊・夏菊・秋菊・寒菊(冬菊)に分けられるが、代表的なのは秋菊。
「思ふ」は、感じる・願う・心配する・悩む・回想する・懐かしむ・愛する・願う・予想する…等の多くの意味が含まれれる言葉ゆえに解読も難しい。
花と植物の俳句歳時記に漱石の例句がありました。
《有る程の菊抛げ入れよ棺の中》夏目漱石
この句にもあるように菊というと亡くなった人のことを思い起こすことも多いと思います。
実は、さきおととい私たち夫婦の仲人さんが亡くなりました。
仲人さんといっても、夫からすると義理の叔父(母親の妹の旦那)さんです。
おととい、葬儀場に安置されている叔父さんに会いに行ってきました。
頼まれ仲人だったのに、叔父さんにはいろいろとお世話になりました。
私たち夫婦がこうして、二人ともに老後を迎えられるのも叔父さんがいたからと言っても過言でない存在でした。
私は、もう物言わぬ叔父さんを目前にして、苦しかった昔のことなどを思い出し、不覚にも泣いてしまいました。
※月舟さん/写真AC
今日はお通夜です。
それなのに、それだからなのか・・・朝からとても激しい雨が降っています。
明日のお見送りには漱石の句のように(有るだけの菊の花をいっぱい棺に入れ)てあげたいと思います。