椿咲く垣根の嬉し散歩道
季語:椿(春)
ツバキ科の常緑高木の花。「椿」は国字で、春の事触れの花の意。中国での椿の字をあてる木は別種で、
山茶と書くのが日本の椿にあたる。日本にもともと自生していたのは藪椿であり、それをもとに園芸種が多数作られた。
八重咲きと一重咲きとがあり、鮮紅・淡紅・白色など色はさまざま。※歳時記より
作品の背景:散歩の途中、疲れたなと思う頃はいつも椿の垣根がある家のあたりで、
その赤い花が見えると嬉しくなり、そしてもうひと踏ん張り歩こうと思える。
提出した句:椿ある垣根に嬉し散歩路
先生の添削:情景のしっかりと伝わる句です。散歩の途中のささやかな喜びに共感を覚えました。
このままでも素晴らしいのですが、参考までに少し手を加えてみました。
【椿咲く垣根の嬉し散歩道】
切れ字の「かな」を用いて【椿咲く垣の嬉しき散歩かな】とも読めそうです。
切字は一句に感動を導き、そして印象を強くします。
俳句固有の省略を導く要因となり、余韻・余剰(言外に感じさせる趣きや情緒)を導きます。
さらに韻律・リズムを整え、一句を格調の高いものにします。※テキストより
確かに椿(ある)から(咲く)にするとはっきりと咲いている情景が浮かぶ。
そして、まだ切字はうまく使えない。
こども植物園に咲く椿
我が家の椿(ピンクの八重)
ツバキの花言葉は、赤「謙虚な美徳」ピンク「控えめな愛」白「至上の愛らしさ」などがあり、
全般的には「控え目な優しさ」「誇り」。※hananokotoba.com
綺麗なので、切り花にして飾りたいと思うのだけれど、
薔薇のことを言った(綺麗な花には棘がある)でなくて(奇麗な椿には毒虫がいる)のです。
母から「椿の木には毒虫がいるので注意するように」と聞いていたのに、刺されたことがあります。
腫れて痒く、治るまでに何日もかかりました。
切り花にするときは、葉の表裏を注意深く見た方が良いようです。
もう一つ椿のことで、母からは「縁起が悪いので、仏様には飾ってはいけない」言われていました。
それで、いまだに仏花にしたことはありません。
理由は花が根本からぽろりと地面に落ちるため武士の打ち首を連想させるため…ということらしいのですが、
逆に「潔い」との言われもあるようで忌み花とされた記述はないとのことです。
※umiさん/イラストAC
よく絵手紙や年賀状などにも椿のイラストを見ます。
最近人気のアニメ「鬼滅の刃」に出てくる(珠世)の着物は(黒地に赤い椿と緑の葉、紫の植物文様の小紋)です。
椿は薬用としても利用され、寿命が長いことから(年経た椿は化ける)とも言われていて、
鬼ですが医者でもあるキャラクターの珠世にピッタリの模様らしいです。
切字~難しいですよね(^^;
たまに、一句の中に
切字を2つ入れてしまうときが
あります。
ブロ友さんで俳句の先生をされている方が
優しく教えて下さいました。
頭では分かっているのに
何故かやってしまう不思議です(^-^;
稚拙な句を読んで下さってありがとうございます。
俳句をはじめて2か月目、
まだ切字などはうまく頭に入ってきません。
先生が直して下さると、切字などを用いて
やはりいい感じになりますね。
私のは情景をそのまま詠んでるという感じです。(^^;)
ゆっくりと頑張ります。!(^^)!