国防婦人会 竹やり訓練
大日本国防婦人会が発足、いよいよ本土決戦とばかり戦意高揚、家庭の婦人達も駆り出され、鋭利な竹の穂先を焼いて固くした竹やりを持って広場に整列、敵兵を突き殺すというもので、在郷軍人による「竹やり剣術」の教練が始まりました。白鉢巻にもんぺにたすき姿で、それはみんな真剣で本気でした。
一方、焼夷弾攻撃の火災から守る、と各戸に防火用水漕が設けられ、かたわらに、竹棒の先に、30センチほどの荒縄の束を、はたきのようにしたものが立てかけてありました。穂先を濡らして、焼夷弾の炎を消す方法とか。
町内のあちこちの庭に、すり鉢様の穴を掘り、これで敵機の襲来する爆音を、いち早く感知する、アンテナになるというものもありました。
いま思えば、何の役にも立たないのは当然ですが、滑稽であり、悲しい笑いの種としか思えませんが、戦争というものは、こうして徐々に、大衆が洗脳されていったのかもしれません。
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