69年前の夏の記憶 ④
8月5日夜半の空爆で、渋川(町)に投下されたM69焼夷弾は48発、6角形の筒に、ねっとりした爆薬が充填され、垂直に落下するように、1.5メートルほどの帯が、何枚かついていました。
このM69は、通常19の隔壁に38発が収納されています。
ほとんどは 柔かな水田に突き刺さって不発でしたが、不幸にも民家5軒が全焼、死者1名、その1名が親友サブちゃん。経師屋の倅で、前橋の盲学校に通って、あんま針灸師を目指していました。
知らせを聞いたサブちゃんの姉のコトちゃんが、「サブローッ、サブローッ」と叫びつつ、着物の裾をひるがえしながら、裸足で走って行った声とその姿は、何年たっても耳に脳裏に焼きついています。
投下された焼夷弾は、不発弾をはじめ警察官らによって集められ、警察署の庭に、小山のように積まれました。
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