タカ長が幼少期を過ごしたのは終戦前後のことです。何もない時代ですから、子どもの遊び場は屋外。
そのころの子ども社会にも上下関係のようなものがあったようです、タカ長は相撲に例えたら「前頭10枚目」くらい、つまり、弱いランクですが、タカ長よりまだ弱い子がいたということです。
その弱い子は今も健在で、団地の近くで親の世代からの呉服店を営んでいます。
子どもですから当然喧嘩もあります。しかし、そこにはシッカリとしたルールがあったようです。
弱い者いじめは軽蔑されていましたし、どちらかが泣き出すと勝負あり、そこで終わりでした。女の子を泣かせるなんてダメのダメでした。絶対にやってはいけないことでした。
ガキ大将の社会にもそのような文化がありました。そのようなことを思い出したのは今朝の報道からです。就活生が性的な被害を受けているという報道です。
立場の弱い人にハラスメントを加えるって、そのころの子ども文化ではもっとも軽蔑されることだった記憶があります。
男と女の世の中ですから、ナンパするとかされることもあるでしょう。でも、立場の弱い人の、その弱さにつけこむなんていっぱしの男がすることではありません。
そのようなことを考える芽はあのころのガキ大将社会にあるように思うのです。
川の近くで育ったので、夏は唇が紫色になるまで泳いでいました。そもそも泳げるようになったのは先輩のお兄さんに川に放りこまれてからです。
もちろん、別のお兄さんが川の中に立っていて、手取り足取りの指導。その結果どうにか泳げるようになりました。
そのようなことも子どもの文化だったのでしょう。今の子ども社会にはそのような文化があるのでしょうか?