タカ長の山ときどきタカ見

「タカ長のタカの渡り観察」の別室です。八十路の坂を登りながら更新してゆくつもりです。

読了しました

2023-03-03 09:00:00 | 携帯から投稿
    

昨日紹介したこの本を読了しました。

時間的には楽勝でしたが、最後のページまで読み終えたら目はショボショボ、やはり歳ですね。

誰かが言っていました。良い小説を読むことは美味しいワインを飲むようなもの、、、、、だったかなぁ?

ワインそれとも日本酒?美味しい料理だったかも?忘れてしまいましたが、とにかく幸せな時間を過ごすことが出来ました。

    

この本は世界的な登山家田部井淳子をモデルに書かれた小説です。

ノンフィクションですから架空の人物も登場します。しかし、多くは史実ではないかと思いながら読みました。田部井淳子はタカ長と同じ昭和14年生まれ。そのため社会的な背景は理解できました。

たとえば、1956年5月9日に日本隊がマナスル初登頂に成功し、空前の登山ブームが起こったこと。その初登頂は映画で公開され、タカ長も見に行ったことをハッキリと記憶しています。

タカ長もその登山ブームに乗って山歩きを始めた一人です。

    

言うまでもないことですが、世界的な登山家田部井淳子とタカ長の間には、「月とスッポン」、、、、、ではなくて「太陽とスッポン」くらいの差があります。しかし、同じ時代に山を楽しんだものとして共感できることもありました。

世界的な登山家も藪山登山者もその根っこのところは同じようなモノかも分かりません。でも、田部井淳子の凄さには手も足も出ないと思ったことも色々ありました。

たとえば、おそらく史実だと思いますが、父が急死して憔悴している母の懇願をふり払って帰京する淳子。タカ長にはそのような強さはありません。

    

好きな登山のためとは言え、このような娘を家に残して何カ月も山に出かける強さはタカ長たち夫婦にはありません。

だから、タカ長たちは藪山登山者のままで、淳子は世界的な登山家。

    

登山をめぐる環境も大きく変わりました。機材面も進歩してすべてが軽くなりました。

1年に1登山隊と言われていたエベレスト登山ですが、今では年間数百人が登頂出来るようになりました。登頂出来る日は限られるので、登山できる日には長蛇の列。そのような写真を見ました。

しかし、この時代は機材面だけでも大変、エベレスト登山の裏話のようなことも分かる良い本です。600ページを超える本をひと言で要約できません。

と言うことですから、是非とも読んで下さい。特に山好きな人におすすめの本です。

    

長女の部屋に残されていたこの本を読むことでたどり着いた本ですが、いい本を残してくれたと長女に感謝したい気持ちです。

そして、、、、、今でもその気になれば600ページの本を読み切ることが出来ることも分かりました。

歳をとっても読書は大切、それを体現できたことが最高の収穫です。


    
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うちはうち

2023-01-23 08:39:55 | 携帯から投稿
    

昨夜からの雨はこの時間上がっているようですが、裏山を歩きたくなるような天気ではありません。この後は気温が下がってくる予報。暑いのが苦手とは言いながら、でも、大汗をかきながら山を歩く季節の到来が待たれます。
頭の中には色々な山予定がありますが、雨模様の日には行く気がしません。これもまた加齢現象なのでしょうか。

    


各家庭が「うちはうちです」という言葉を持つことも必要だと思っている。子供が「みんなが持っているから」と言って物をねだることがよくあるが、小さい時から他人が持っていても自分が持っていないことに慣らす訓練をしておいた方がいい。(中略)

うちのやり方が正しいというのではないが、どこの家にも家庭の事情と趣味がある。しつけ方というのはそれぞれの家庭にあって、偏っていても押し通していい。それには、親が、いささかの勇気を持たなくてはいけない。世間がどうであろうと、「うち流」を通し、子どもに嫌われようが、毅然として取るべき態度を取る。子供が悪いことをすれば、「いけません」とはっきりと叱る。  曾野綾子


    

自転車に乗った子供が事故死したという報道がありました。その報道に接して思い出したことです。

うちの子が小さい頃、補助輪付きの自転車が流行っていました。みんなが持っているから買ってくれ、と何度も言われましたが、私たちは頑として子供の言うことを聞きませんでした。「うちはうちです」と何度言ったことか。

色々なことが考えられない段階で自転車を与えることは危ないと考えていたのです。もし、車にぶつかったら、「この状況では大人なら死亡事故だが、あなたは子どもだから軽傷事故にしてあげる」と神様は言ってくれない、法的な責任は状況によるでしょうが、車に非があっても死傷するのはわが子なのです。

それを考えるのが親の責任だと考えていたので、子供のこの要求には1ミリも譲歩しませんでした。タカ長たちの子育て時代の懐かしい思い出です。

    

子供二人育てたくらいでは偉そうなことは言えませんが、今にして思えばあの頃は楽しかったです。本当に、マジ子供と真剣勝負していました。
タカ長の真剣勝負と言えば、あの頃の子どもとの真剣勝負と、冬の伯耆大山での登山くらいしかありませんから、、、、、、、。


コメント (2)
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令和4年の始動

2022-01-01 13:59:51 | 携帯から投稿
    

新しい年を迎えました。喪中の迎春はどのようにするのか、そのようなことは知らないので、、、、

とにかく始動です。独りで裏山を歩きました。

気温は下がりましたが積雪はありません。

    

山陽自動車道のそばの道を歩いて荒谷林道に向かいます。昨年の元旦に歩いたコースです。

今年は喪中なので途中の神社に寄らないで、ひたすら登山口を目指しました。

    

ジャイアントコース最下部の登山口です。

雪はこの程度ですが、ここからの登りは落ち葉の上に積もった雪の上を歩くことになりました。とても歩きにくい道です。

今年もノーエラー、つまり転倒ゼロを目指しているのでゆっくり慎重に登りました。カメラは封印です。

    

67番鉄塔に登ると窓ヶ山や向山が見えてきます。

落ち葉+積雪の急登を登って小休止。

    

町のほうも見えます。

このような風景に見送られて再びの登り。またまたカメラは封印です。

    

68番鉄塔のまわりは茂っていましたが、もう少し登ると窓ヶ山方面の展望が開けてきます。

    

東郷山、寒山方面の山には雪が見えました。

ここまで登ればひと安心、と言いたいのですが、この先に今日最後の急登があります。

登山道の状況は思っていたより良いように見えたのですが、ここは最初からの作戦通り迂回ルートを歩きました。

    

無事に中国自然歩道に合流。

中国自然歩道には気になるほどの雪はありませんでしたが、所々に気になるほどの、イノシシ君の仕事あとがありました。

    

    

今日の記録です。

今日は神社に寄り道しませんでしたが、落ち葉の上の登りでペースダウンしたので、トータルでは昨年より数分遅くなりました。

歩数は16,365歩。

令和4年の山歩きは始動しましたが、2日3日は箱根駅伝をテレビ観戦して、仲間たちとの裏山歩きは4日に始動する予定です。

今年も元気に歩きましょう。

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今日もお山へ

2021-10-29 15:47:53 | 携帯から投稿
    

今日も後輩君と里山キングに向けての登山です。

目的地は広島・島根県境の大潰山(おおづえ山・997.3m)です。タカ長たちは何度も登っていますが、後輩君には初めての山です。

国道186号線のそばにある大佐山スキー場の駐車場に車を置いて出発。広い駐車場に車を置いた人は誰もいませんでした。ついでに言えば、登山を終えて帰着したときもマイカーは1台だけ、他にトラックが1台停まっていただけです。

と言えば分かるように、山の中でも誰にも会いませんでした。終日後輩君と二人だけの世界です。

    

登山口までのアスファルト道はハイピッチで歩きました。

歩き始めは風もあり、体を温めるためにもそうせざるを得なかったのです。

しかし、山頂への道は風下になりほとんど無風でした。そのためいつものようにのんびり歩き。

    

    

それでも想定していたより15分以上早く山頂に着きました。まだ11時になっていません。

昼食には早いのですが、その先にはランチタイムに適した展望岩みたいなものはないので、山頂で早すぎる昼食にしました。

天気は良いし、我慢できないほどの風もないので今日ものんびりです。気がついてみればおむすびひとつの昼食に1時間かけていました。

    

昼食のあと大佐山スキー場の方に向けて下山開始。

紅葉には早い山肌。

    

このコースは春にツツジを楽しむことが出来るのですが、登山道のそばの木の葉も痛んでいて、植物にうといタカ長の目にはツツジの木があったのかどうか分からない状態でした。

    

駐車場の近くまで下りたところにどうしても避けることが出来ないぬかるみがあり、仕方なく靴を汚して駐車場に帰りつきました。

このススキのすぐ先が駐車場です。と言っても今朝とは別の駐車場です。

春にはイベントも行われていたこともある広い駐車場を歩いて車に帰りました。

    

今日の記録です。歩数は11,790歩でした。

いつもなら途中でコーヒータイムを楽しんで帰るのですが、汚れた靴で店に入るのは気が引けてトイレ休憩だけにしました。

諸事いい加減なタカ長も今日だけは帰宅していの一番に靴洗い。

ぬかるみに足を取られたわけではありませんが、この汚れは我慢できませんでした。

    

大潰山ではツツジが楽しめると書きましたが、当たり前ですがそれは春のことです。

しかし、何を間違えたのか、いつもとは全然別のところの小さな木にツツジが咲いていました。



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気ままな読書

2021-02-18 09:38:05 | 携帯から投稿
先ほど投稿にも書いた読書のことです。

    

        
           

深田久弥の本を読んでいることは紹介しましたが、それだけではありません。

他にも何冊も手元において読んでいます。

何でそんなに読めるのか、と思われる人がおられるかも分かりませんが、その答えは簡単なことです。

それらの本の中で、その日気に入ったところを適当に読んでいるからです。本当に気ままな読書です。

百名山紀行の「秋の穂高・槍」を読んだかと思えば、すぐその後に「石鎚山」に飛んでいく、というような具合です。

とにかく気ままな読みかたをしているのですが、いま読んでいるのは深田久弥の本だけではありません。

    

    

    

このような、山岳遭難を扱った本も読んでいます。

これらの本のすべては最近買ったものではなくて、前に買った本を読み返しているのですが、、、、

それはそれで面白いのです。

最初に読んだ時には気づかなかったことが、2回目3回目に気づかされて、何かの知見を得るというような経験をすることがあるのです。

また、それらの本を横断的に読んで気づくこともあります。

    

例えばこの本の著者。

別の本で取り上げられている、白馬岳の遭難事故の当事者ではないの???

そのようなことに気づかされると、その本の読みかたも変わってきます。

一つの本を1回だけ読む読書では見えないものが、気ままな読書を積み重ねていると見えてくるような気がするのです。

    

そのような読みかたをするのは自分なりの理由があります。

プロガイドの角谷道弘氏がこの本の最初に書かれている認識はタカ長の認識とまったく同じです。

大自然の中には、数多くの危険がひそんでいます。「絶対安全な登山」はありえません。どんなベテラン、山のプロでも事故に遭うリスクはあるのです。逆に、自然はビギナーにもベテランと同じように接します。ビギナーだから手加減してくれるものではありません。

角谷ガイドは関西の人です。関西の人の裏山とも言える六甲山について、、、、

たとえ六甲山といっても「絶対安全な登山」はありえません。


と明言しています。

タカ長も仲間たちの前で、裏山でも死亡事故は起こり得る、と明言したこともあります。

わが裏山で事故が起こるのは10,000回で1回かも分かりません。しかし、その1回は9,999回の次にやって来るわけではありません。

30回目の登山の次に、10,000回で1回のことが起こるかも分からないのです。だから、注意は怠れないのです。

その感覚を忘れないためにも、遭難ものともいえる、この種の本も読んでいるのです。




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