和尚の大和路

和尚が撮った大和路写真を中心に、
旅で見つけた写真なども・・・

色温度

2015-06-20 02:38:44 | 風景写真
写真には色温度というのがあります。
熱放射する物体の色を数値で表したもので、
色は絶対温度K度(ケルビン)で表します。
(例えば鉄のかたまりを熱した場合、温度が上がるにつれて、
暗赤色から赤、オレンジ、黄色、最後には白になります。
その時の色の種類を4桁の数値で表します)
リバーサルフィルムを使ったことのある人ならすぐに理解されますが、
デジタルから始められた人にはそれ何や?ということになります。

フィルムで説明すると理解され易いのですが、
フィルムには大まかに2種類ありました。
デイライトフィルムとタングステンタイプフィルムです。
デイライトフィルムは文字通り昼光色(5400K)の元で色再現出来るように作られています。
タングステンタイプフィルムは電灯色(3200K)の元で色再現出来るように作られています。
しかし
撮影現場はこの2種類の光線状況だけではありません。
明け方、日の出、雨の日など光線の種類が違いますので
フイルムに合うように調節しなければなりません。
調節の役目が色変換フィルターです。
フィルム撮影では色変換フィルターを装着して撮影すれば良い。
ブルー系、アンバー系がありますがここでは必要ないでしょう。
色温度とはどういったものかを説明したにすぎません。

例えば朝日や夕日に照らされたものは赤く写ります。
それを昼光色で撮ったようにするのが色変換です。
日の出前の青空の光で撮ったら青く写るので、
青みを減らすのが色変換です。
特に商品撮影では必ず必要になります。

ところが風景写真のように逆に朝日や夕日の赤みを強調させるために、
色変換させないこともあるのです。
今日の例のように霧の青っぽさを強調させるために、
昼光色で撮ったものを変換させることもあるのです。

デジタルカメラには光線状態のダイヤルやオート機能があるので
それに合わせれば良いのですが、
私はいちいち合わせるのが面倒なのですべて昼光色(太陽光)で撮っています。
そして、そのままブログに貼付けています。
このところのコアジサイの写真も昼光色(太陽光)です。
しかしイメージとは離れているので分かり易いように変換したのもを載せます。

昼光色(太陽光)


3200Kで変換


昼光色(太陽光)


3200Kで変換


昼光色(太陽光)


3200Kで変換


昼光色(太陽光)


3200Kで変換


色温度変換でした。