マイペースで行こう

キリスト教会の牧師のブログです。更新も内容もマイペースですが、19年目に入りました。

神のあわれみ

2007-01-12 23:44:43 | 教会の風景
I君との洗礼準備の学びも今度で10回目を迎える。
ローマ書を取り上げて、概観している。
あと2回ほどで終える予定。

今日は10・11回分のレジメを作成した。
1回の学びを、約20分ぐらいで終わるように、A4サイズ1枚に収めるのは、結構考えさせられる。
準備する自分にもとても良い学びになっている。
10回目でキーワードになったのは、「神のあわれみ」。

ローマ書9章-11章の中では、神様の救いの計画について教えられている。
神様の救いの計画は、非常に壮大なスケールを持っている。
確かに、聖書の示す「救い」はあなたや私が個人的に体験できるものだ。
しかし一方で、歴史という時間の流れの中で主なる神様が提供してくださっているものだとも言える。
主はかつてアブラハムという人物を選ばれた。
またアブラハムの子孫、イスラエル人らを救いのサンプルとして用いられた。
旧約聖書を読んでいくと、その様子がよく分かる。
選ばれた者でありながら、アブラハムも、その後の人々も度々神に従うことに失敗してきた。
それでも、主は彼らにあわれみを示し続けた。

そのあわれみは、今やイエス・キリストを信じるすべての人に向けられていると聖書は教える。
もともと神に背き、従うことができない人間。
生まれながらにして、すべての人が神から離れている状態にあると聖書は表現している。
神の怒りを受け、裁きを受けるのが当然の状態である。
しかし、そんな私たちが、イエス・キリストのゆえにあわれみを受け、救いを頂けると聖書で約束されている。

「事は人間の願いや努力によるのではなく、あわれんでくださる神によるのです。」(9:16)

「神は、このあわれみの器として、私たちを、ユダヤ人の中からだけでなく、異邦人の中からも召してくださったのです。」(9:24)

「もしあなたの口でイエスを主と告白し、あなたの心で神はイエスを死者の中からよみがえらせてくださったと信じるなら、あなたは救われるからです。人は心に信じて義と認められ、口で告白して救われるのです。聖書はこう言っています。『彼に信頼する者は、失望させられることがない。』ユダヤ人とギリシャ人との区別はありません。同じ主が、すべての人の主であり、主を呼び求めるすべての人に対して恵み深くあられるからです。『主の御名を呼び求める者はだれでも救われる』のです。」(10:9-13)

「神は、すべての人をあわれもうとして、すべての人を不従順のうちに閉じ込められたからです。」(11:32)


神のあわれみを受けた一人として、心にしっかり受けとめていきたい。
今の自分があるのは、一方的な主のあわれみであることを忘れないでいたい。
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